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混世界  作者: 慧瑠
なんてことは無い所詮は顔よな
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それは、信じた証6

書きながら、ノーヴァの名前を考えるのに2時間かかりました。

私にとっては名前を考えるのは敵です。


皆さんポンポン思い付くもんなんでしょうか。

「戦う意思は消えぬか。

何時の時代も、蛮勇な者は居るものだ」


自身を睨むフェリシテの様子に笑みを見せ、まるで小枝を振り回す様に大剣ごとフェリシテを地面に叩きつけては持ち上げ、叩きつけては持ち上げ。


何度も何度も凄まじい衝撃が身体を襲い、その度に強制的に息は吐き出され鈍い音を立ててどこかが折れていく。

それでも、不思議と大剣が離れない。

離そうと思っているのに、身体が本能が心がそれを拒否する。


「人間にしては頑丈だな」


腕は、おかしな方向に曲がり、皮膚を貫いて折れた骨が出てきている所もある。

それでもフェリシテは吸えているのかも分からない息を、抜ける様な音を漏らしながら吐きオークキングを睨み続けた。


「力量差も分からず、歯向かう意思。

やはり蛮勇よな」


オークキングは、大剣ごとフェリシテを高らかに掲げ今まで以上に力を込めて大地に叩きつけた。

その衝撃で轟音と共に地面は陥没し、意識が一瞬飛んだフェリシテは力が抜けバウンドして空中に跳ね上げられた。


それを見逃す事無く、オークキングはフェリシテを凄まじい力で殴り、追加で地面を陥没させた。


「さて、進もうぞ」


舞い上がる砂煙でフェリシテの姿は見えないが、すでにフェリシテから興味が無くなったオークキングは周りの眷属達を引き連れ、魔物と懸命に戦っている者達へと足を進めようとした。


「待て…よ」


だが、その足は低い所から聞こえた声で止まった。


「ほぉ…人間の事情には疎いが、その様な魔法が生まれたのか?

いや、違うな。

貴様、その姿が元か」


オークキングの目には、肩で息をしているものの傷などは一切無く。しかし、先程よりも一回り以上大きくなった身体に太い腕。上を向いた鼻と下顎から伸びる牙。

大剣を片手で軽々と持ち上げ、陥没した地面の側面を駆け上がってくるのはオークだった。


「オークキング!今すぐ退け」


「何故?」


重い空気の音を生みながら振られた大剣を軽々と受け止めフェリシテに問いかけるオークキング。

受け止められた大剣を、一度引きオークキングの手の平を滑りながら開放された大剣を一回転しながら首を狙い斬りつける。

それでもオークキングは軽々と受け止めるが、大剣の勢いを殺せず自分が少しズレ動いた事に片眉がピクリと上がった。


「俺が人間と約束をした。

人間に協力しているオークが今回のスタンピードを引き起こした責任として、オークキングに直談判してでも止めると」


「…下等な人間側に与し、貴様は我が前に立っている。

その人間との約束の為、貴様は我に意見している。

それでよいな?」


「あ「愚かな」!」


フェリシテが言い切る前にオークキングは言葉を被せ、身体から無数の黒い触手が湧き蠢き、その内の一本がフェリシテへと向かった。

その触手を見た瞬間、警笛が鳴り響き慌てて一歩下がり迫る触手に大剣を突き立てた。


だが、フェリシテの考えを裏切り大剣は黒い触手に削り喰われた(・・・・・)


「なっ!」


「その程度で我に意見するとは。

この序列二位である魔王'ノーヴァ・クラティア’の前に立つとは!」


その言葉に驚愕しているフェリシテに容赦なく黒い触手が迫る。

フェリシテは、その触手への反応が遅れ必死に大剣を壁にして防ぐが…削り喰われ、その脅威はフェリシテの肉までも削っていく。

触手の効果なのか、増長する痛みに身体の動きが一瞬止まり、そしてまた削られ動きが止まる悪循環。

あまりの激痛に、反射的に身体を何も考えず無理矢理引いてしまったフェリシテの両肩に黒い触手が突き立てられた。


「ガアアアアッ!!!」


内側から削り喰われる痛みに、声にならない悲鳴を上げてしまうフェリシテを触手はノーヴァの前にフェリシテを釣り上げた。


「ただのオークである貴様が何故使えるかは知らんが、あの奇っ怪な魔法で姿を変え人間に潜り込み取り付けた約束など何の意味がある。

無意味な事で我に意見し歯向かった罪は重いぞ。


しかし、王たる者寛容でなくてはな…同種のよしみだ。

一度だけチャンスをくれてやろう。

先程の言葉を撤回し、我に忠誠を誓え。共に眼前の国を食い散らそうぞ」


演劇じみた手振りを加え、その手を目の前で吊り下げられているフェリシテへと差し出した。

息もままならず、削り喰われ欠損した所から血を流し足元を染める瀕死のフェリシテは、そんな状態にしも関わらず挑発的な笑みを浮かべ言った。


「こと…わる」


その言葉に、片眉が反応し上がるがフェリシテは続けて言った。


「はじめ…て…自分か…らした…約…束。

だったら………俺が裏切るわけには、いかねぇだろ」


「残念だ」


大きく息を吸ってハッキリと言ったフェリシテの言葉を聞き、少しもそんな気持ちは無さそうに答えたノーヴァは差し出していた手を使いフェリシテの喉元にデコピンを打った。


たったそれだけにどれだけの力が込められていたのか、フェリシテは凄まじい勢いで吹き飛んだ。

-人物紹介-


フェリシテ

性別:雄

備考(人型)

イケメン…ではない。ダンディでも無かった。

声のイメージはバリトンヴォイス。 濃い顔に茶髪 鋭い眼光 緑色の瞳 二メートルはあるムキムキ巨漢

おじさんとお兄さんの間ぐらいの見た目 紅茶の味に驚きを感じた

踊る巨漢


ノーヴァ・クラティア

性別:雄 種:オークキング

備考 大魔王軍序列二位魔王

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