表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
混世界  作者: 慧瑠
なんてことは無い所詮は顔よな
54/140

同時刻 1

間話と言うか、魔王封印に向かったアーナム達視点です。

時間は、フェリシテがまだ寝ている時間帯まで戻っています。

早朝…ではなく、フェリシテと話しを終えてすぐに移動を開始したアーナム達は、移動開始から四時間経過していた。


アンナを含む五名のギルド員は馬に跨がり、先頭に居るアーナムの後を追う。

先頭に居るアーナムは、馬には乗らず自分の足で草一つない大地を誰よりも早く駆けていた。


「ギルド長、何か良い事でもありましたか?」


「そう見えるか?」


アーナムの隣で並走しはじめたアンナは、何やらご機嫌なアーナムの様子に気付いた。


「足取りが軽い様に感じます」


「理解ができなかった事が、理解できはじめると嬉しいものだ」


「何の事か分かりません」


「知らんでもいいことだ」


そう言いつつ、小さく笑いながら走っていたアーナムは、突然異様な臭いと魔素の独特な臭いを感じ取った。

走りながら周囲を確認すると、その正体が右から迫ってきていた。


「全員!右方面に注意!

距離はあるが、オーガとオークが居る!

速度をあげるぞ!かち合った時の為に魔法の用意はしとけよ!」


「姉御!目視で確認しました!

おそらく、こちらに向かってきています!先制仕掛けますか!」


「急ぎだ!極力戦闘は避ける!

速度を上げてケツに着かせるぞ!そのまま足止めをして振り切る!

準備しとけよ!」


声を張り上げて着いてきている者達にアーナムが言うと、後ろの者達は自分達の右側を確認する。

遠くに敵の姿を確認した彼等は、魔力を溜めながらアーナムに聞くと、アーナムはニヤリと笑いながら言い返し速度を上げていく。


次の瞬間、ふわりと優しくアーナムの頬を風が撫で…薄っすらとアーナムの体に黄色い魔力が纏われ、アーナムは爆発的に加速した。


「ギルド長に続きなさい」


それに合わせ、少し腰をあげ手綱をしっかりと握ったアンナの言葉が響き、アンナとアンナが乗る馬に緑色の魔力纏い加速し続けるアーナムの後を追った。


「お前ら行くぞ!」「「「おう!(はい!)」」」


そして、残る四人もアンナと同じように魔力を纏い加速して着いて行く。


暫く走ると、アーナム達の後方には距離はあるが、オークよりも鍛え上げられた鋼の様な筋肉を持った四メートル以上はある巨体の群れが走りながら着いてきていた。


それをチラリと確認したアーナムが静かに手を挙げると、待ってましたと言わんばかりにギルド員達は器用に馬上で体ごと後ろを向き手をかざす。


「インフェルノ!」「「デザートストーム!」」「サンダーボルト!」


ギルド員達が叫ぶと、地面を突き破り業火が火柱を生み出し、それを巻き込み煽る様に始めは小さかった二つの旋風がどんどんその脅威を拡大させていき合わさり大きな竜巻が吹き荒れ、その中を空気が割れる音を響かせながら遊ぶ様に紫雷が行き交う。

そして、複数が一つとなった魔法はオーガとオークの群れを飲み込んでいった。


「ギルド長、数体が死骸を盾にして無理矢理抜けました」


「洞窟が見えている。まだ、着いてくる様子なら始末しろ」


「戦闘は専門外なのですが…はぁ…」


アンナが後方の様子を見ていると、もう数体しか居ない残ったオーガとオークが盾に使ったであろう他のオーガやオークの死骸を投げ捨て駆けて来ていた。

残ったとはいえ完全に防ぎきれなかったのだろう。表面が爛れていたり一部欠損しているオーガ達。


それをアーナムに報告するアンナだったが、返って来た言葉を聞いて露骨に嫌な顔をしつつも後ろの者達と同じように追って来ているオーガ達の方に体を向けた。


「悠久の罰を 永劫の罪を 終わらぬ時をくれよう――

      "嘆きの川(コキュートス)"       」


祈る様に唱えるアンナの不思議と響く声が聞こえると、アーナム達とオーガ達の間に人間一人分程のサイズの水が現れ落ちていき地面を濡らした。

すると、その濡れた所から水が湧き上がり一本の川の様にオーガ達へと流れていき…


一瞬にしてオーガ達を凍らせた。


「はぁ…」


「短縮詠唱とは、成長したな」


「まだ、完全詠唱に比べれば格段に威力は落ちます」


オーガ達が完全に凍った事を確認したアンナが溜め息をはくと、いつの間にか止まっていたアーナムが関心したように言った。

しかし、アンナは不満の様で馬から降りてオーガ達を見ていた。


少し遅れて残りのギルド員達が到着すると、アーナムがアンナ達を見て言う。


「さて、いくら黙示さんが封印してるからとは言え相手は魔王だ。

気を抜くなよ」


それだけ言うと、アーナムは地面に開いた穴へと入っていった。

それにギルド員達が続き、一番最後まで残っていたアンナが指を鳴らすと遠くにあった氷漬けのオーガ達は砕け散る。


それを確認したアンナは、アーナム達の後を追い階段を降りて魔王が封印されている洞窟へと入っていった。

-人物紹介-


アーナム・ヘイリスカ

性別:女

備考 ギルド長 獣人狐族 

得意属性:なし


アンナ・イガール

性別:女

備考 ギルド受付 古株

得意属性:風 水 氷



魔法について簡単に説明します。

既知の部分が多いと思いますので、読まなくてもなんら問題ありません。


属性は数多く存在します。

基本属性 特殊属性 ユニーク など、呼び方は様々あり、個々で使えない属性があったりします。

もちろん、個々で相性が良く得意とする属性も存在します。

複数得意属性がある者もいれば、均等に扱えるが突起する程に得意と言えない者、どの属性とも相性が悪く得意属性無い者など様々です。


詠唱に関しては、本人の技量次第で詠唱を短くしたり完全に破棄する事も可能です。

その場合、完全詠唱時と同じ威力を発揮するには相応の魔力と技量が必要。

など、ありきたりな設定です。


そして魔法ですが、同一効果の魔法でも魔法名が違ったりする事があります。

それは、学んだ場所などで変化があるためです。

例 火球=ファイアーボール

唱え方は違いますが、同じ効果を持つ魔法。

そんな感じで緩く設定してあります。


世界観や設定は、なるべく物語内で説明はするつもりですが、ありきたりな設定なのでココで説明しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ