あのオークになら抱かれてもいいって言われたい10
風邪引いてました。
現在進行形でひいてます。
すいません…更新また遅れるかもしれません。
ギルドに着いたフェリシテは、初めてのギルドにを興味深そうに見回していた。
飲んでいる者、吐いている者、武器を磨いている者、机に伏して寝ている者、男女でイチャイチャしている者。
その他にも、本当に様々な者達を興味深そうに見ては次へ、見ては次へとキョロキョロしていた。
「いっらしゃい。
あれ?騎士団長さんじゃないですか。
今日は、どういったご用件で?
後ろの人をギルドに紹介ですか?」
それでもしっかりとオレイアの後を着いて行っていたフェリシテは、聞こえてきた声の方へ目線を移動した。
すると、カウンター越しに座る女性が目に入る。
ブラウンの長髪を軽く纏め、前髪は小さな花の装飾があしらわれたヘアピンで、目にかからない様に留めている。服装も派手ではなく、カウンター奥に見える者達と同じシャツとベストに男性はズボン、女性は丈は違えど同じ色のスカートを履いていた。
「アンナ嬢、すまないがギルド長を呼んではいただけないか?」
「あー…、すいません騎士団長さん。
今日は、と言うか今日もギルド長は誰とも会わないって引き篭もって仕事してます」
要件を告げられたギルド受付のアンナは、申し訳無さそうに頬を掻きながら苦笑いでオレイアに答えた。
それを予想していたオレイアは、ちょいちょいとアンナを手で呼ぶと、アンナは少しカウンターから身を乗り出して耳をオレイアに向ける。
オレイアも、アンナの耳元に近寄り周りに聞こえないように小声で話しはじめた。
「'覇のダンジョンマスター'から手紙が来てると伝えてくれ」
「…本気で言ってるんですか?
ギルド長にその方の事で嘘はギルド内厳禁なんですが…」
「嘘じゃないから、頼む」
アンナはオレイアに疑念の目を向けながら、小さく『どうなっても知らないですからね』と告げると駆け足気味でカウンターから出て、酒場となっている一階の隅にある階段から上に登っていった。
その様子を見つつ、聞き耳を立てていたフェリシテは待ち時間があるのならば、と腕を組み立っているオレイアに気になった事を聞く事にした。
「覇のダンジョンマスターってなんだ?」
「フェリシテ殿は知らないのか。
昔、'覇道のダンジョン'と呼ばれるダンジョンが存在した。
魔国内では、ダンジョンは珍しくない。覇のダンジョンも無数に存在するダンジョンの一つのはずだったのだが、少し変わっていたのだ。
まず、直接命に関わる罠が無かった。あるのは、謎解きの様なモノばかりで間違えば入り口に戻される。
そして、ダンジョンには必ず居るはずの魔物が一体もいなかった」
「ほぉ…確かに変わっているな」
フェリシテも、一応ダンジョンについてぐらいは知っていた。
オレイアの話が本当ならば、覇のダンジョンとは他のダンジョンと違い変わっているなと思いながら続きを聞く。
「あぁ、魔物も居らず、死ぬ危険性がほぼ無いダンジョンは簡単に攻略されると思っていたのだが…
そのダンジョンが攻略される事は無く、ダンジョンマスターが破棄した事で普通の洞窟に戻ると言う事でダンジョンは消滅した」
「未攻略な上にダンジョンマスターが破棄?」
オレイアが話した事は、フェリシテでもおかしいと分かる内容だった。
ダンジョンとは
その意義は分からないが、突然その場所がダンジョン化する事で生まれている。
そして、ダンジョンには必ずダンジョンマスターが存在し、そのマスターがダンジョンを造り続け進化していくと言う。
魔物が徘徊し、階層が増え、即死する罠が蔓延っている。入ってきたモノを敵として認識し排除して進化していく。
ダンジョンを消滅させるには、ダンジョンマスターが必ず持っていると言うコアの破壊のみ。
故に、ダンジョンマスターを殺しコアを破壊する。それが、ダンジョン攻略である。
仮に、ダンジョンの外から大規模な攻撃をして、ダンジョンを埋めようにもすぐに入り口が復活し、何事も無かったかのようにソコにあり続ける。
放置する期間が長引けば長引くほど、攻略レベルが上がる。
一体のダンジョンマスターが複数のダンジョンを作り上げる事もたまにあるが、ダンジョンマスターが放置しているのか、ダンジョンが進化しない事はあっても破棄され自然に消える事は無い。
それが一般的な認識であり、フェリシテもそうだと思っている。
だが、オレイアは言った。ダンジョンマスターがダンジョンを破棄したと。
「そう、覇のダンジョンマスターは単体で全ての冒険者を追い返していた。
国が危険視して討伐隊を送りこんでも、ダンジョンマスターに傷一つ付けることできずに敗北している。
そして、覇のダンジョンマスターが確認され数年した頃に、大規模なスタンピードが起こった。
本当に大規模で、周辺国家が総動員しても抑えるどころか一方的に蹂躙される程のスタンピードが。
魔物達が湧き続け、蹂躙され死体が数える事すら馬鹿らしくなるほどに血が染み荒れた大地。
国々は我々は死を覚悟した。
その時に「少し飽きたのでダンジョンを破棄して、旅に出ることにしました。旅の準備で遅れてしまって被害も大きくなりましたし、色々とご迷惑もお掛けしたので少し手を貸しましょう。
そう声が響いたと思ったら、覇のダンジョンマスターと一人の女が荒野の真ん中に現れ、私達が死に物狂いで戦っていた魔物達を二日で殲滅して消えた。
この周辺では、子供でも知っているお伽話みたいなものさ」
オレイアの言葉を遮り話を続けた女性は、頬を緩ませながら階段を降りてきていた。
頭の上でヒョコヒョコと動く耳に、美しい銀の長い髪を揺らし、腰の辺りからは左右にゆらゆら揺れているもふもふの尾。
大きめのワイシャツだけを着ている為、チラチラと黒い下着が見え隠れしている女性。
その女性は満足そうに話し終え階段を降り切ると、綺麗な蒼い色の目に黒い瞳をフェリシテに向け上から下まで睨み舐め回す様に見た。
その刺さる様な視線を受けながらも、フェリシテは騒がしかったギルド内が静まり返っている事に気がついた。
-人物紹介-
フェリシテ
性別:雄
備考(人型)
イケメン…ではない。濃い顔に茶髪 鋭い眼光 緑色の瞳 二メートルはあるムキムキ巨漢
おじさんとお兄さんの間ぐらいの見た目
オレイア・ホンベルド
性別:男
備考 リスコッチェ国第一騎士団長 本当に歴戦の猛者です。 おじ様っ!って言われそうな雰囲気。
アンナ・イガール
性別:女
備考 ギルド受付 ギルド職員古参
アーナム・ヘイリスカ
性別:女
備考 狐族




