あのオークになら抱かれてもいいって言われたい8
安定しない更新。
本当に、すいません。
「ん?」
アミリアが起きるのを待っていると、身体が熱くなり始めた。
フェリシテは、この感覚に思えがあり何が起こるか予想できた。
「昼前に摂取したとして…朝方に戻るとすると十八時間程度なのか?。
効果時間は、朝方に強制的に戻るのか時間経過なのか…どちらにせよ気をつけないと行けないな
ん?薄っすらとだが魔素の臭いがするな」
オークの姿に戻っても、思考の補助…いや、補助はない感覚だが人間になった時の様に頭が回る事に気づきながらもフェリシテは袋から二つ目の飴玉を取り出して食べる。
オークに戻った時に嗅覚もオークに戻った事で、フェリシテは特殊な臭いを感じた。
同時に、さっき感じた熱を感じ人間の身体に変わっている事を確認すると、日記帳を取り出し効果時間について黙示に聞くため連絡を書き始めた。
「んー…おはようございます」
「おはよう」
フェリシテが黙示への連絡を書き終えると、こくりこくりと首を揺らしながらもアミリアが起きてきた。
自分の言葉に返事が返ってきた事にアミリアは、何故か驚いた様に周りを見渡しフェリシテの背中を見つけると、ボーッとした後にハッとして自分の状況を思い出していた。
「お、オークのフェリシテですよね?」
「どうした?」
「いえ…なんと言いますか未だに信じられないのです」
キョロキョロと辺りを見渡しながら、渋い顔をしているアミリアはフェリシテの持っている本が薄っすらと光っている事に気付いた。
「それ、昨日も光っていましたよね」
「ん?おぉ…あの人は早起きなんだな」
アミリアの言葉に、日記帳が光っている事に気付いたフェリシテはページを捲って黙示からの返事を確認し始めた。
その様子にアミリアは、光る本が何なのか気になってくる。
「なるほど…日が昇る時間が目安なのか…
あと、血を流し過ぎると効果が切れる事があると」
ぶつぶつと本を読みながら呟くフェリシテを見て、アミリアは自分に掛かっていた布に気付き慌ててその布をフェリシテに持っていく。
「あの、ありがとうございます。
それで、気になっていたのですが…その光る本はなんですか?
連絡を取る道具なのは分かっているのですが」
「なんだと言われても、連絡を取る道具で間違っていないが?」
「そうではなくて…その、何が書いてあるのかと」
受け取った布を羽織り直したフェリシテは、アミリアが本の事を聞いてきたが、自分で答えを言っているのに何が気になるのか分からず、適当に答えたがアミリアの視線は本に釘付けにされており内容が気になると言ってきた。
それを聞いたフェリシテは、まぁオークだし信用ならんだろうと納得はしているが、昨日読んだ内容を思い出し父親の尊厳の為に見せるべきではない。と思い断ろうとしたが、変に警戒させても面倒が起こる可能性もあることから父親の尊厳より、自分の事を優先して日記帳をアミリアに渡す。
「今からリスコッチェ王国に向かう。
それまでの間だけだ」
アミリアが本を受け取ったのを確認したフェリシテは、昨日のようにアミリアを肩に座らせ落ちない様に支えると、昨日よりは遅いスピードでリスコッチェ王国へと歩き始めた。
「あの」
「なんだ」
森から少し歩き、整備された道に添って歩いていると肩に座って黙々と本を読んでいたアミリアがフェリシテに声を掛けた。
それにフェリシテがアミリア顔を見ながら答えると、アミリアは凄く残念そうな顔をしてフェリシテを見つめ言う。
「フェリシテのお父様は…その、なんと言いますか…愉快な方ですね」
「無理して褒めんでいい。
そっとしておいてやってくれ」
きっと、親父の公開処刑にも似た暴露を読んだのだろうと察して、遠い目をしながらフェリシテは少し足を早めてリスコッチェ王国へと向かった。
道中でアミリアが小さく笑ったり、感銘を受けた様な声をだしたりと楽しそうだったが、フェリシテは大きな門の前に着いた所でアミリアを下ろし日記帳を回収した。
アミリアは、あっ…と少し残念そうな声を漏らしたが、開いている大きな門の前で騎士達が行き来する人達を確認している様子に気づくと嬉しそうな笑みを浮かべた。
(なるほど、親父の日記に母親の笑みでドキッとしたとか書いてあったが…なんとなく分かった気がする)
アミリアの笑顔を横目に見ながらフェリシテは、親父の日記を思い出し理解できなかった事を理解しつつリスコッチェ王国の門へと歩き始める。
その後を離れない様にアミリアが歩き、門の前へ着くと一人の騎士に止められた。
「お待ち下さい。
入国証明書かギルドカードはお持ちですか?
持っていなければ、あちらで身体検査の後に入国料をお支払い頂いて証明書を発行させて頂きます。
もし、冒険者になるのであれば、数日以内に証明書とギルドカードを、どこの詰所でもいいのでお持ちいただければ手数料を引いた証明書発行分の料金をお返しする事もできます」
言い慣れているのだろう。噛むことなく手早く説明しながらフェリシテを上から下まで服装などを確認していた騎士は、フェリシテの大きな体に隠れ後ろにも一人居る事に気付いた。
「お連れの方が証明書かギルドカードをお持ちでしたら、一時的に責任者となって仮証明を発行する事も可能です。
その場合、証明書分の料金はいただきません。
ですが、ギルドカードを数日中にお持ちいただく事をお約束していただきます。
もし、お持ちいただけなければ罰則として証明書分の料金と罰金を払っていただく事になります。
その後でギルドカードと証明書を詰所にお持ちいただいても返金はありませんのでご注意ください」
一通り説明を終えた騎士は、フェリシテの体格で隠れて確認できない後ろの人物を気にしながらフェリシテの返事を待つ。
だが、フェリシテが返事をする前に後ろから出てきたアミリアが騎士とフェリシテの間に立った。
「お仕事ご苦労さまです。
お願いがあるのですが、騒がずにお父様に連絡をしていただいていいですか?
それまでは、検査室で待ちますので」
フェリシテを見上げていた騎士は、自分とフェリシテの間に入ってきた人物を見て声を出しそうになったが、それよりも先にアミリアは人差し指を立て少し背伸びして騎士の口元に指を添えて言うと、騎士は慌てた様に数回頷きアミリア達を身体検査室ではなく、自分達の控室に案内した後に走りながら慌てて部屋を出て行った。
-人物紹介-
フェリシテ
性別:雄
備考(人型)
イケメン…ではない。濃い顔に茶髪 鋭い眼光 緑色の瞳 二メートルはあるムキムキ巨漢
おじさんとお兄さんの間ぐらいの見た目
アミリア・リスコッチェ
性別:女
備考 現在驚きはありつつもご機嫌 割と図太い神経の持ち主 フェリシテに対して少し話せる様にはなってきた 自分の父親が日記を書いていても見ないと決意 ちょっと天然




