パーティーは楽しんでなんぼ2
閲覧ありがとうございます。
遅くなりましたが、評価やお気に入りに入れてくれた方も本当にありがとうございます。すんごい嬉しいです。
更新が安定せず、すいません。
昨日は、ケツが血塗れになり相棒のトランクスが赤く染まる事件がありました。
言い訳ですが、座るのも辛い状況だったんです…
病院に行き、とりあえず軟膏をもらってきました。
こんな私ですが、今後もお付き合いいただければ嬉しいです。
「だはぁ…やっと終わった……」
人型に姿を変えたレリーアが、へろへろになって黙示の元へ移動してきた。
どうやら、皆からの祝いの言葉が一段落つき動ける様になったようだ。再度パーティー会場を見渡せば、先程までレリーアの周りに居た者達も他の参加者達と話をしている様子が見える。
「お疲れ様です」
「うぅー、黙示さんありがとー」
冷たい水を黙示から差し出されたレリーアは、ふぇぇと言い出しそうな表情をしながら喉を潤す。
その様子を見ながら、黙示も隣に居た極執も苦労を察してか苦笑いしか返せなかった。
「それにしても、黙示さんって強かったんですね」
「そうですか?」
「そうですよ!'探求者'の極執さんとあんなに戦い合えるなんて!」
疲れた様子はどこへやら。急に元気になったレリーアは、ずいっっと黙示に詰めより興奮気味にあの戦いの様子を思い出しながらフンスフンスゥと鼻息が荒くなっている。
「まぁまぁ落ち着いてください。
乙女が鼻息荒く男に詰め寄るのはどうかと思いますよ?
それより、レリーアさん…まさか、僕と極執さんの試合が目で追えていたんですか?」
「え?見えてませんでしたよ?」
「そ、そうですか」
何言ってるんですか?と続きそうな程ノータイムで答えてたレリーアに、黙示の苦笑いは引き攣った笑みに変わり。横では、極執が腹を抑えて声を殺し笑っている。
「よぉ!黙示!飲んでるか!」
そんな黙示に影が掛り、黙示が見上げる前に頭上から酒の入った頭に響く大声が聞こえた。
少し頭を抑えながら黙示が見上げれば、そこには龍型になったリドルが人間二人分程の大樽を脇に抱えて立っていた。
「飲んでますよ」
「ハッハッハッ!そうかそうか!どんどん飲め飲めぇ!」
「……酔ってますね」
「おう!酔ってるぞ―!ハハハハハ!」
リドルが爆笑しながら、大樽に入っているであろう酒を大きな口の中に流し込んでいると、いきなりリドルの頭上からリドルが持っていた大樽より一回り程度大きな樽が叩きつけられ、マヌケな声を上げ巨体がゆっくりと黙示立ちの方へと倒れこんできた。
「えっ!パパ!?ちょっと!えっ!」
「おいおい、黙示どうすんだ?」
「え?あぁ…別にどうもしなくていいと思いますよ」
気を失いながら倒れてくるリドルを横目に、黙示はテーブルに置いてあるスモークチーズを一切れ口に入れて味を堪能していると、倒れてくるリドルの後ろから先に影が飛び込み、その者は一歩リドルの方へ踏み込みながら身体を捻り、脚を高く上げると同時にリドルの顔を蹴り上げた。
直後、会場に鈍い音と涼しい声が響く。
「酔ったからって、でけぇ声だすな。うるせぇだろ」
その涼しい声と共に、蹴り上げられ身体が垂直に立った所でリドルの体は凍りつく。叩きつけられた樽にはワインが入っていたのだろうか、氷は少し赤みを含んでいた。
「旦那が迷惑かけたな。
ほら、せっかくのパーティーだ。飲んで騒げ」
鈍い音と共に静まり返り、元族長が凍りつき唖然としている会場に原因である彼女…メニアは何事も無かったかのように言い放ち、自分より少し小さい樽を片手で持ち上げ酒を飲む。
一体何が起こり、誰が何をしたかを理解した龍型は笑い始め理解していない者達に'大丈夫、いつもの事、龍族の日常だ'などと吹き込み安心した者達も飲み喋りを再開しパーティー会場はゆっくりと騒がしくなっていく。
「ね?」
一連の流れに軽く拍手を送る黙示が、唖然としている極執に言うとハハッと乾いた笑い声をしつつ持っていたエールで気を落ち着かせる。
「よぉ黙示、飲んでるか?」
「飲んでますよ」
「そいつぁいい。どんどん飲め。
あぁ、ただレリーアに手出すなよ」
リドルと同じ質問をしてカラカラと笑うメニアに、夫婦で同じ質問をしてくるとは…親子ならず夫婦でも似てくるものなのだろうか?と疑問に思いつつもリドルの時と同じように答えると
メニアがニヤリと笑い言った言葉に、黙示では無くレリーアが顔を真赤にして反応しポコポコとメニアを叩いている。
メニアは、それに対しククッと笑いを堪えながら少し乱暴にレリーアの頭をくしゃくしゃにした。
「黙示、もしかしてこの人が…」
「あれ?極執さんはメニアさんに会うの初めてですか?」
「あ、あぁ…観戦してる時にリドルの隣に座っていたし、話はいつもリドルから聞いてはいたが…」
「綺麗な方でしょう?
あっ、メニアさんはリドルさんの奥さんなので手を出したらダメですが、レリーアさんなら大丈夫ですよ」
「バッ、おめぇ俺は氷漬けになりたくねぇよ!」
極執と黙示の会話を聞いていたメニアが、黙示の言葉に反応してスッと極執の方を見た事に気付いて、極執は慌てて否定して首を横に振る。
それを見たメニアは、目つきを鋭くして酒を飲みながら極執に近づき肩を組んでニヤリと笑い言った。
「あんだ?追求者ぁ…てめぇ、家の愛娘レリーアが可愛くねぇってか?」
「酒臭っ!い、いえ!そんな事は!」
「なら、レリーアを狙ってるってか?渡さねぇぞ、まだアタシが愛でたりてねぇんだ」
「う、うっす!」
「あ、メニアさんは酔うと絡み酒になるので。
それじゃ、僕は雪さんが暇そうなので行ってきますね」
黙示に助けを求める目線を送る極執。
それに気付いた黙示は、それだけ告げ清々しい程にいい笑顔を向け手を振って極執達から離れていった。
残された極執は、メニアに絡まれパーティーが終わることには疲れきって窶れて見えたと黙示は言う。
-人物紹介-
-喫茶店-本の蟲-のマスター-
明示 黙示
性別:男
補足:酒の強さ:酔わない
藤堂 極執
性別:男
補足:酒の強さ:酔わない
リドル・ドラゴニア
性別:男
補足:龍族元族長 メニアの夫 レリーアの父
酒の強さ;そこそこ強い
レリーア・ドラゴニア
性別:女
補足:リドルの娘
酒の強さ:普通(まだ未飲酒)
メニア・ドラゴニア
性別:女
補足:リドルの妻 レリーアの母
酒の強さ:かなり強い(酔わない訳ではない)




