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混世界  作者: 慧瑠
景品は闘技場で、昔話は夜会で
31/140

黙示VS極執2

ちょっと短め。


黙示の戦いは、難しいです。

心理描写もどんな風に書こうかと悩み試行錯誤しています。


まだまだ未熟者ですが、お付き合いください。


互いで消し合う事無く自分の周囲を埋め尽くす炎に水、それを煽り加速させる風。その中で黙示は考えた。

どうすれば、試合を終わらせられるか…

降参をするにしても、極執がその暇をくれるとは思わない。現に今も攻撃を続けられ声が進行係に届かない。


「嫌な方向に計算されたこの感じは、腹たちますね」


まるで黙示の周りを避けている様に動く極執の攻撃の中で、黙示の影が蠢いた。


「うおぅ!?」


極執の声が聞こえたと同時に、少し勢いが弱くなった水の中に黙示は飛び込み、そのまま無理矢理進んで驚く極執の前に姿を現す。

極執はニヤリと笑い、水の中から出てきた黙示の周りは炎に囲まれ頭上からは無数の鎌鼬が降り注ぐのを黙示は感じ取る。

単純ながらも一撃を入れたと確信した極執。

黙示は、呆れて試合を終わらせようと動く。そう考え、その考え通りに黙示は動き不用意に極執とへ近づいてきた。


初撃を当てれば、そこからは必中で当てられる。だが、初撃すら与えきれないのが現実だった。

何度挑み、何度戦い、何度敗れた事か

極執は笑う。勝ち負けに拘る事の何が悪い、勝ち続けて'最強'を目指して何が悪い!


「なぁ、黙示…守るにも力はいる、名声も必要だ。

そう思わなか?黙示」


「くだらない。とは言いません。

思わない。とも言いません。

だけど、僕は別に強さへの拘りはもう無いんですよ。

結局僕は、どこまでいっても貴方の様にはなれませんでしたから」


黙示に向かって降り注ぐ無数の鎌鼬は、黙示に傷を負わせる事はできず自ら意思を持つように黙示を避けてしまう。

追撃をしようとした極執は、いつもとは違う雰囲気を纏い笑みを見せる黙示に何を察したのか言葉を続ける事も攻撃を続ける事もできなくなった。


「では、降参です」


攻撃が止み、会場が成り行きを見守る中、黙示の言葉は良く響き試合の終わりを告げた。


--


試合を終え、控室に戻った極執は苛立ちと虚無感を感じていた。


結局、一撃も入れられず本気を引き出す事もできなかった。

いつもそうだ。

勝てる勝てないではなく、試合にすら戦いにすらならずに終わる。

今回も、あいつは俺の勝ちだと言うだろう。

強さを求め、高みを目指しどこまで行っても最強にはなれない。

世界が混ざってから特に、上には上がいると実感させられた。


「また、負けましたか?」


「あぁ…もう無いってなんだよって思わないか?」


控室で座り天井を見ながら苦虫を噛んだような表情をしていた極執の後ろに、金髪で赤い瞳を持ちメイド服を纏った美しい女性が現れ極執の肩にそっと手を置く。


「もう、十分に貴方様は強いと思いますよ。

この世界でも十分な程に…

今度は、いつお帰りになりますか?皆待っています」


「……そろそろ一度帰るかな」


「それは良かった。

それじゃ、皆に伝えておきますね。

早く帰ってきてくださいね」


その女性は、触れだけのキスを極執の頬にすると、突然現れたコウモリの群れに包まれ女性の姿は消えていた。


「どこまで行っても成長しないよなぁ…俺」


少し暖かさの残る頬に触れつつ、情けない顔になっているのに気付き頬を強く叩いて気合を入れて控室から出て行った。



武闘会は、今度こそ終わり祭りが続く。


ぷりちーどらごんを雪に渡すと、嬉しそうにはぐはぐして祭りを黙示と見ていった。

ラト達にお土産を買いつ祭りの雰囲気を楽しんでいると、日が暮れ当初の目的であるパーティーの始まりを告げる鐘の音が龍族の街に響いた。

-人物紹介-


-喫茶店-本の蟲-のマスター-

明示みょうし 黙示もくし

性別:男



藤堂とうどう 極執ごくと

性別:男

補足:人間 ハーレム持ち

ステータス称号:

探求者 精霊使い 精霊の加護 剣聖 etc.

スキル:

重力魔法(重力操作)

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