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混世界  作者: 慧瑠
景品は闘技場で、昔話は夜会で
30/140

黙示VS極執1

更新する予定が、書きながら寝てました。

「試合終了!今回の武闘会優勝者は、明示みょうし 黙示もくし様です!

盛大な拍手を!


では、このまま授賞式に移りたいと思います」


「はぁ…」


舞台の中央に立ち、観客達から盛大な拍手を身に受けながら吐いたため息は歓声と拍手の音に消えていく。

ラトとの戦い以外は、完全に試合と言うよりは授業の様なものに変わっていた。

ラトの後に戦った魔法使いの男には、接近戦の対応を教えつつ戦い。

龍族を下し勝ち上がったろくろ首には「総大将から聞いています!胸を借り、全力で行かせてもらいます!」と、黙示に礼儀正しい一礼をした後に試合を始め、終えた後にはダメだった点を!と黙示の意見を聞く為にわざわざ控室まで着いて来ていた。


そして、進行係に呼ばれた黙示は舞台にあがり、拍手と歓声を聞いていた。


少しすると、黙示が居た控室の扉を通ってろくろ首と龍族が出てくる。

今回の二位と三位の者達だ。黙示と同じく表彰され景品が受賞される。


とりあえず、優勝賞品である'ぷりちーどらごん低反発クッション'を受け取った黙示は、そのブサイクともなんとも言えないふてぶてしい顔のドラゴンを抱え雪の所に戻ろうとした。

だが、黙示が戻る前に進行係の男が言った。


「では、これより優勝者と探求者による特別試合を開始したいと思います!

皆様、どうぞ最後までお楽しみください!」


「……え?」


会場に響き渡るその言葉に黙示は、思わず足を止めた。その黙示の横をろくろ首と龍族の男が「頑張って!」と声をかけながら通過していく。


振り向けば、既に観戦席から飛び降りてきた探求者が悠々と観客に手を振りながら黙示の方へと近づいてきている。

引きつる顔を殴りかかりた衝動を抑える為に、ぷりちーどらごんがムンクの様な顔になり始めていた。


藤堂(とうどう)さん。私は貴方と戦うつもりはないので、棄権してもいいですか?」


「他人行儀な、俺とお前の仲だろう?極執ごくとでいい」


極執の態度と会話が噛み合わない事に、眉をピクリと上げるが一度深呼吸をした黙示は再度言った。


「極執さん。私は、貴方と、戦うつもりが一切ないので、棄権しますね」


ニッコリと青筋付きの笑みを見せ、一言一言を強調しつつ棄権すると言い切った。

言い切った黙示は、極執に背中を見せ舞台を降りていこうとした。


「そうはいかねぇよなぁ?

全戦全敗…今日は負けねぇ」


「いや、貴方の勝ちだと言っても納得しないから、いつも引き分けにしているじゃないですか…」


「いつもお前が逃げるか、俺の技を完封して'まいりました'とか…煽ってる様にしか感じねぇよ!」


極執が叫びながら腰に下げた剣に手を置くと、それを舞台から降りて見ていた進行係が笛を大きく鳴らした。

そう、鳴らした。


「は?」


「シッ!」


唖然とした黙示に極執は瞬く間に近寄り、次の瞬間には腕が振りぬかれた状態で止まっていた。

その攻撃が見えた者は居ないだろう。

それほどまでに早く、最速で振りぬかれた神秘的に銀の輝きを放つ剣。そして、振りぬかれた剣に遅れ舞台全体に一瞬にして斬撃の後が浮き上がった。

その惨状に会場は湧き上がり、唯一無傷の場所に立っている黙示は呆れた様な顔で極執と見て言った。


「……僕の言いたい事はわかりますか?」


「俺が剣に手を置いたら始めの合図と彼には伝えていた。

後で、ほめてやらんとなぁ!」


「'追求者'が、そんな卑怯な真似を…」


「不意打ちにもなってねぇのによく言うぜ」


いつの間にか取り出したナイフを手元で遊ぶ黙示に、極執は悪気も無く言い放ち黙示にとって何撃目になるか分からない二振り目の攻撃を仕掛けた。

だが、黙示は極執よりも速く極執の懐に入り剣を握る右腕を肩から抑え、極執の首筋にナイフを振るった。


「っぶねぇ!」


「避けないでくださいよ」


「じゃねぇと死ぬだろう!」


身体を大きく反らす事で黙示のナイフを避け、少し体勢が崩れた事により黙示の肩の拘束が緩み、極執は無理矢理距離を取った。


後ろに下がった極執を襲ったのは横から襲いかかるナイフの束だった。


「おっと」


そのナイフを横ステップとバク転で回避した極執は、その流れの中で黙示に手を向けニヤリと笑う。


「取った!」


「そんな訳ないでしょう」


手を翳されると同時に極執の後ろに移動した黙示。そのまま後ろに倒れると、黙示の頭があった場所には極執の剣が通過し、黙示は倒れきる前に最初に立っていた今では陥没した場所に戻った。


「相変わらずはえぇな」


一連の流れの後、少し移動して立ち上がりそう言う極執の周りには、赤、緑、青の三色の光の球体が浮遊していた。


「精霊も出しますか…」


「今日こそは勝つ!」


「勘弁してください」


三色の光の球体から、それぞれ炎と風と水を舞台全域に掃射しながら高らかに宣言する極執に対し、黙示は疲れたように呟き、その場に立ち尽くす。

-人物紹介-


-喫茶店-本の蟲-のマスター-

明示みょうし 黙示もくし

性別:男



藤堂(とうどう) 極執(ごくと)

性別:男

補足:人間

ステータス称号:

探求者 精霊使い 精霊の加護 剣聖 etc.

スキル:

重力魔法(重力操作)

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