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混世界  作者: 慧瑠
景品は闘技場で、昔話は夜会で
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閑話 ラトが残した置き土産

なんか、もどかしさの残る試合でしたね。

黙示の本気は、どこでどんな風に出すか考え中です。

予定では、過去辺りが一番早いと思っています。


今回は本編では一応ありますが、閑話でした。

次も閑話です。

ラト達が居るお店のお話。

黙示が控室に戻ると、アビルがお辞儀をして迎え、次の順番が来るまで雪が待つVIPルームへと案内された。


移動中は、前回の様に話はセずにアビルの後をついていく。アビルも仕事モードと言えばいいのだろうか、先程の様な柔らかい雰囲気ではなく、接しやすくも壁があるような空気を纏っていた。


「では、順番が近くなった時に御呼びに参ります」


「はい。お願いします」


互いに軽く頭を下げ別れ黙示は雪の待つVIPルームへと入った。


「物足りなさが残る戦いでした」


「僕的には十分でしたよ」


黙示が部屋に入って雪から送られた言葉は、労いでも称賛でも無く物足りさを全面に押し出して告げられた不満だった。

だが、黙示は分かっていた様に軽く流し雪の横にある椅子に座る。


「ラトさんは、何故あそこで降参したんですか?」


ラトと同じように、これからだったのにと未だに不満そうな雪はコップに飲み物を注ぎながら聞いた。

注ぎ終わり差し出されたコップを受け取り一口飲むと、先程ラトが言っていた事を思い出しつつ雪に伝える。


「なんでも、お店の方に居たラトさんが消し飛ばされたらしいですよ。

それで、林檎さんがショックで気を失ったらしくて…」


「なんでまた、そんな事に…

それもですけど、林檎ちゃんと知り合いだったんですね」


「今、女子高生もしている様で、ラトさんが着ていた制服に見覚えがあると思っていたのですが…

思えば、あれ林檎さんが学校帰りに来る時に着ている制服と同じでした」


黙示の言葉を聞いた雪も、林檎とラトが着ていた制服を思い出してあー確かにと納得した様に頷く。

そして、雪はそれにしてもと言葉を続ける。


「お店は大丈夫なんですか?

ラトさんが消し飛ばされるって相当の事だと思うんですが」


「ヨトさんも来てくれているらしいので、大丈夫だとは思いますよ。

まぁ、ラトさんは元々トリックスターみたいな方ですからね。

昔に正面戦闘は、苦手と言っていましたよ。

大軍だと思ったら、全てラトさんだったなんて事もありますから。


それでも、真正面からラトさんが言う様に消し飛ばせる相手となると……ナフルルさん辺りでしょうね」


「ナフル君は、一種のラトさんのストーカーですからねぇ」


「ナフルルさんに対しては君付けなんですね」


二人が浮かべている者は同一であるが、別の姿をしてる。

その相手が店に来てラトに何かしたのだろうと検討をつけ、やはり店が大丈夫か不安が二人から消える事は無かった。


だが、ラトが言った様に一番あの中では常識的なヨトが来ているなら大丈夫なはずだと思い込む事で目の前で始まろうとしている試合に目を向けた。


ろくろ首と龍族だ。

笛の音と共に二人は動き出す。


最初の衝突が起こった時、ノックの音が聞こえた。


「はい」


「黙示様、次の試合が黙示様の第二回戦となります。

控室へと案内します」


黙示が返事をすると、ドアが開かれ先程別れたはずのアビルが頭を下げそう告げた。


「あれ?まだ、結構残っていたと思うのですが…」


あまりに早い出番に黙示は唖然しつつアビルに聞いた。聞かれたアビルは、頭を上げ苦笑いを見せつつ黙示の疑問に答えてくれる。


「先程のラト様の威圧と言うのでしょうか…

会場外まで広がった名状しがたい空気に、気を失ったり体調不良を訴えたりと棄権された方々が居まして」


「あぁ…それで残っているのは、あの二人ともう一人だと…」


「はい」


そういえば、ラトが本気になりかけ始めて狂気が漏れていたなと黙示は思い出し、手元のファイルを捲り苦笑いで答えてくれたアビルを見るとあまり顔色が良くないのが分かる。


自分と雪は、そういうのに耐性があるため気にもならなかったが、考えてみれば今戦っている彼等も今から戦う相手もアビルも、よく耐えているもんだと関心してしまう。


観客達は、咄嗟に'追求者'である彼が何かをして今も継続中な様で浄化された様な綺麗な空気が流れている。


「本当、これからって感じだったんですけどね」


さっきの試合の不満を思い出したのか、雪は笑顔で愚痴をアビルに向けるが、どう返したものかとアビルは返答に困り更に渋い笑みを雪に返すばかりであった。


「まぁ、いいじゃないですか。

出番と言うなら行ってきますね。

アビルさん、案内をお願いします」


「必要は無いかもしれませんが、お気をつけて」


「どんな時でも慢心はしませんよ」


雪をなだめつつ黙示はドアの前で待つアビルに案内を頼み部屋を出て行った。

-自己紹介-


-喫茶店-本の蟲-のマスター-

明示みょうし 黙示もくし

性別:男


喫茶店-本の蟲-の店員(厨房担当)

せつ

性別:女

いつもの:アイスティー



アビル・ライフォード

性別:男

補足:龍族 ギルド職員

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