パーティーはまだ始まらない5
あぁ…そろそろ戦闘描写が近づいてきました…
書きたいのに、上手く文にできない葛藤。
がんばれ私、負けるな私…
「しかし驚いた…あの'連春'の船長がこんな小さな子だったとは…」
「これでも、22なんだけどねぇ」
「おぉ…それは失礼…」
自己紹介をした後、ゴードとミーニャは意気投合とまではいかずとも二人だけで話す程度には仲良くしていた。
空賊の船員達は、船の中で食事をしながら楽しそうに話す船長を上から眺めていた。
「ゴードは、空賊嫌ぃ?」
「そうだな…私も何度か空賊に襲われた事がある。
それ故に、あまり好意的ではない」
「あぁ~…龍族を襲うなんて空賊は限られてるなぁ。
最近、この周辺だとぉ…'響楽'かなぁ」
話をしている二人を見ながら雪の作った弁当を食べている黙示は、ミーニャが言った響楽の事を思い出す。
現在の世界は、飛行機も飛行船も飛び交い個人で所有している者達も居る。
制空権などは緩く、事故を回避する為に高度で種類別に分けられている程度だ。
それでも、高度を破ろうと事故さえ起こさなければ国々は問題視しない。
だが、世界が危険視する者達が居る。それが空賊。
小規模もあれば大規模の船団を持つ空賊もおり様々だが世界的に有名な空賊達が居る。
まず、ミーニャ率いる'連春'
翼に包まれた蓮の葉のシンボルを持ち
三本指に入る規模ほ誇り義賊を謳い、不正や悪事などて儲け私腹を肥やしている輩や、非道なやり方をする空賊などを対象に動き、回収した金品は街へと卸し買い込んだ食料や家具などを貧しい者達へとばら撒くなどの活動をしている。
空賊では、友好的であり人々からもあまり敵視されておらず、正義の空賊と呼ぶ者達まで居たりする。
次に、ゴードを襲撃したと予想される空賊'響楽'
骨の手が酒坏を両サイドから持っているシンボルを持ち
'フォンレ・ビアン'と言う男が率いる世界最大の空賊であり、同時に最も悪名高い空賊である。
人攫いに、違法奴隷の売買。一般旅客機や村を襲ったりもしている。
続いて、'フェアロード'と呼ばれ空賊。
無数の刀剣に金塊がぶら下がっているシンボルで有名な'琴堂 棗'率いるこの空賊は'響楽'に続く規模を誇り、どこかの国の後ろ盾を得ていると噂されている。
その活動は特殊であり、表向きは商いを主としている。しかし、裏では'響楽'と同じ様な活動もしていると噂されており真実なのかすら定かではない。
謎多き空賊、それが'フェアロード'である。
黙示は、三つの空賊の船長を知っていた。
三人とも癖が強く黙示にとっては、できればあまり会いたくない人物たち。
しかし、黙示は思う…
(近いうちに彼等とも会いそうな予感…)
「どうかしましたか?黙示さん」
突然、大きなため息をついた黙示に雪は不思議そうに聞いた。
「その時は雪さんも道連れですね」
「え?え…えぇ…まぁ、何かは分かりませんが…
どこまでも引きずり込んでもらって構いませんよ」
ふふっと笑いながら言う雪を見て、黙示は引き気味によろしくお願いしますと返し食べかけの弁当を食べ始める。
「そういえばぁ、黙示はどこに行くのぉ?」
「龍族の街に」
「へぇ~、黙示も武闘会に出るんだぁ。珍し―」
「武闘会?」
ミーニャの言葉に、黙示は反応した。
もちろん、黙示は武闘会なんてものがある事は知らずゴードを見と、ゴードはゴードで、あぁ…と何か思い出した表情で雪が用意したお茶を啜っている。
「ミーニャさん…僕は、龍族の族長からパーティーに招待されたので行くだけで、武闘会には参加する予定は無かったのですが」
「う~ん?
その族長主催の武闘会で、結構な人達が集まってたはずだけどぉ…
確か'追求者'も来てるらしいよぉ」
「えっ…彼もですか…」
ミーニャが言った途端、黙示はなんとも言えない困った表情をした。
なにしろ、黙示は'追求者'に極力会いたくないのだ。
(また、戦え!とか言ってくるんですかね…彼…)
雪も事情を知っている為、黙示の表情を見て苦笑いする事しかできず、ゴードは何が何だかと言った様子でお茶のおかわりを貰い気にしない事にした。
もう、ここまで帰るのはゴードにも迷惑がかかる。行くしか無い…でも、やっぱり帰りたくなってきた。その言葉は吐き出さず大きな大きなため息に埋もれさせ口から出すことにする黙示だった。
-自己紹介-
-喫茶店-本の蟲-のマスター-
明示 黙示
性別:男
喫茶店-本の蟲-の店員(厨房担当)
雪
性別:女
いつもの:アイスティー
-その他-
ゴード・バリオン
性別:男
補足:龍族
ミーニャ・ビーコル
性別:女
補足:空賊




