32/32
非情なる判決
今度こそラストです。
それから数分後…
休憩時間が終わって法廷が続き始めた。
「いよいよ、判決ね」
ジッと、様子を見守るバルニラとソフィア王女。
暗闇の被告場に置かれた檻の中のマーレットにライトが照らされた。
「判決を…、言い渡す」
静まり返る法廷内。
「…」
マーレットは以前と同じように神妙な表情のまま、ジッと裁判長に注目していた。
北の魔界政府直轄の最高裁判所…。
裁判長ブルドッガーから下された判決はこうだった。
「マーレット=ブラウン。被告は…王女ソフィア様の大切な子供たちを殺害すると言う36号を引き起こしておきながら、今度はエルーナ王女を拉致し長年に亘って苦しめて来た。37号事件は、36号を上回る恐るべき国家反逆的行為である。被告の犯罪行為は永久に亘って許されるものではなく、極刑を持って償わなければならない事は必至である。よって被告は…」
会場の視線が裁判長に集中する。
「…エルーナ王女様からの求刑通り…、死刑を言い渡す!」
一瞬の静けさ。
そして…
「ウォー! やったー!」
傍聴席の群集たちから盛大な拍手と歓声が沸き起こった。
マーレット=ブラウン…
45歳…、
フリーラムランド在住の人間の女性…、
北の魔界にて処刑される。
次作、魔王女エルーナでお会いしましょう。




