表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やらかしていた男子ぼちぼち頑張る。  作者: ぐっちょん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/130

第8話

 野原建設でのCM撮影は一週間後ということになった。

 当日の朝に野原さんが迎えに来てくれるとのこと。念のため、野原さんの名刺にあったQRコードを読み取りMAINメインにお友だち登録しておく。


 MAINとは、前世でもよく利用していたLIーNEアプリとよく似ていてユーザー同士、無料でメッセージのやり取りや、音声通話、ビデオ通話なんかができるとても便利なアプリだ。


 MAINでやり取りする方が早いからね。


「業者さん、最後まで嫌な顔せずに作業してくれたな……」


 内心ビクビクしながらお茶の差し入れは最後まで続けたけど、手作りのお菓子やアメ、ガムなんかが倍になって返ってくるのがほとんどだった。


 お昼はお昼で、業者さんたちが準備していたお弁当には、当たり前のように俺の分まであって、しかも、俺が一人で食べていたからだろうけど、その翌日からは俺の周りに集まりみんなで一緒に食べたりもした。


 家主ってことで、かなり気を遣ってくれていたんだと思うけど、普通にいい人たち、だったと思う。


 正直、記憶を取り戻してからの俺は女性に対して疑心暗鬼。

 でも久しぶりにみんなで食べるお昼ごはんはおいしかったな……


「さてと」


 夕飯はデリバリーにしたい気分だが、たぶんウチには届けて来てくれないだろうから、もう少し暗くなってからコンビニかな。


 綺麗に生まれ変わった我が家を満喫しつつ、俺はソファーに腰掛けてスマホをいじる。


 そうそう、俺の念動なんだけど、工事の期間中(俺にとっては作業の邪魔にならない場所で時間を潰す暇な時間)、雑草に念動を使い続けていたことで、どうにか3センチまで浮かせることができるようになった。


 かなり集中しないとできないから疲れるが、着実に成果が出ているので今後も続けるつもり。


 俺がやる気になっているのも動画で見つけたんだ。

 スケートボードに乗って坂道を下ったかと思えば、そのまま浮き上がりスケートボードから一度も足を離なす事なく坂の上まで戻っている動画を。

 他にも川幅5メートルくらいありそうな川の上を気持ちよさそうに飛び越えていく動画もあった。びっくりしたよ。


 でも男心を刺激された俺は、試しに業者さんが設置していた廃材入れの中から手頃な板(廃材)をお借りして、その上に立ち浮かせてみた。

 すると、俺が板の上に乗っていても1cm浮き上がったんだ。感動したね。

 それから何度か繰り返せば、雑草と同じく3cmまで浮き上がらせる事ができた。


 俺は心の中でガッツポーズしたね。それから頑張れば俺も動画のようなことができるんじゃないと、思うようになった。


 でも、今日のところは家もキレイになったことだし、ずっと放置していた特殊能力が何か検証しようと思ったわけさ。


「このサイトであってるよな?」


 テレポート、テレパシー、エンパス、サイコメトリー、念写、透視、X線透視、遠隔視、霊視、アポート、デポート、借力、予知、過去知、ヒーリング、サイコセラピー、アニマルトーク、エレクトロキネシス、フレアキネシス、アクアキネシス、ライトキネシス、シャドウキネシス、エアロキネシス、アースキネシス、アンチキネシス、グラビティ、バイロケーション、スリープ、ダウジング、洗脳、映像記憶、レビテーション・・・


「へえ、いっぱいあるんだな」


 特念検査機関のホームページにある特殊能力一覧を開いた俺の感想だ。


 テレポートなんて夢のような能力だよ。いいな、これが使えたらいいのに。無理だろうと思いつつも試すんだけどね。


「なになに、第三の目の開眼を意識して眉間付近に右左、どちらかの人差し指を当てて、行きたい場所を鮮明に思い浮かべて空いてる手の方で指パッチン、もしくはテレポートと呟く。ね」


 マジか。これは結構精神的にきそうだが、誰も見ていないなら……


「よし」


 それでも前世の記憶があるためか、恥ずかしいものは恥ずかしいので、さっさとやってしまおう。


 とりあえず、ソファーから立ち上がり、右手人差し指を眉間付近に当てる。次にこの家の玄関付近を頭の中に思い浮かべて……


「テレポート……なーんてね、できたら、ええ!」


 俺は玄関の前に立っていた。だけど次の瞬間には、全身から力が抜けていくような感覚に襲われて、前のめりに倒れ込む。


「はあ、はあ、はあ……何これ、きっつ、身体がきつ過ぎるんだけど」


 俺は体調が落ち着くまで玄関で横になった。しばらく横になっていると少しは楽になったので上体を起こす。怠さはあるが何とか起こせる。


「ふぅ、今の怠さはなんだったんだ」


 身体の異変に怖くなり、すぐにスマホで、念力、使用、倒れ込む、で検索してみた。


 検索するとすぐにそれに該当した項目が表示された。


「……なるほど、念力が尽きたわけね」


 こういった症状は念力が尽きたときに起こる症状だとあった。

 この状況から念力をさらに使うと危険だが、安静にして、念力が回復すれば何の問題もないらしい。俺の身に起こった事が判明してホッとした。


 今日も朝から雑草相手に念動を使った。いつもはそれまでだが、今日はさらにテレポートを使ったからかな……


「念力の残りの量が数字で見えていたらいいのに」


 とりあえず今日はこれ以上の念力使用はやめておこう。コンビニにも行きたいし。


「ふんぬ!」


 身体は怠いが、気合いで立ち上がる。もちろんソファーで横になるためだ。のろのろとリビングに向かって歩いていると。


 ピンポーン!


「ん?」


 こんな時に限ってインターホンが鳴る。


「……誰だろ」


 気持ち急ぎ気味にリビングに戻りモニターを確認すれば郵便屋さんだ。


 郵便受けがあるからそこに入れてくれればいいんだけど、と思ったら受け取りのサインがいるようなので、仕方なく開き門に向かう。


「はあ」


 ————

 ——


「ありがとうございます」


 郵便屋さんがバイクに乗って帰っていく。もうすぐ日が暮れるのに遅くまで大変だなと思いつつ受け取ったレターパックに目を向ける。


 送り主は希望ヶ丘学園。俺の通っている学校だ。男はリモートでも可能だから過去の俺はリモートで授業を受けていたけど何だろう?


最後まで読んでいただきありがとうございますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ