表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やらかしていた男子ぼちぼち頑張る。  作者: ぐっちょん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/130

第45話 (野原香織視点)

ブックマーク、評価ありがとうございますm(__)m

「うん、同級生が来てる。ほら、文化祭で歌うって話。今メンバーが来ていてその練習をしていたんだ」


 バンドの話は前に聞いていたことだ、ちょっとホッとした。でも……


「そのメンバーは……その、大丈夫なの?」


 武人くんの歌声はいつまでも聴いていたいと思ってしまうほど心地よい。でも心地良すぎて……っ!? 思い出すだけで顔が火照るのを感じる。


「いえ、実はちょっと困ってまして……」


 私は正直に教えたけどバンドメンバーからは何も聞いていないらしく、このまま知らないフリをして歌い続けてもいいのか迷っていたらしい。


「それはちょっと難しいわね。でもこのままって訳にもいかないと思うのよね」


 私は大人だもの、恥ずかしいけどいずれ武人に貰ってもらおうと心に決めているから話せた。


 でも、思春期真っ只中のバンドメンバーの彼女たち。その頃の私はどんな感じだったのか思い出してみたけど、やはり厳しいだろうと思い至る。


 そんなことを色々と考えていると、


「香織さん。俺、リラクセーションが使えるから、それを試してみるのもいいかなと考えているんですよね。どう思います」


「リラクセーション?」


 また武人くんは突拍子もないこと言ってくる。リラクセーションね、リラクセーションの使い手はうちの社員の中にもいるから分かる。


 あの状態になった女性にリラクセーションを使って正常な状態に戻すつもりなのね。ん? リラクセーション。


 ——『リラクセーションを過剰に使うと超気持ちいいッスよ。今度常務も一緒にどうっスか。にしし』


 ふと、欲求に正直なエロ社員(女性)のいやらしい顔が思い浮かぶ。この社員は女性好きで困って……じゃなくて、今はリラクセーションのことよ。ひょっとしたらこれは……


「剛田くん、あの原因はリラクセーションかも……」


 私は武人くんの歌を聴いたときの状態、胸の奥から心地よくなり、それがだんだんと下腹部にまで降りて……なんて事はちょっと濁すけど、武人くんの歌はとても気持ちがよくなることを伝えた。


 サビに入り盛り上がる場面になると、その気持ちよさも最高潮で……我慢できなくなった。


 だから武人くんがリラクセーションを無意識の内に使っていて、サビに入り盛り上がるとその効果がより強くなったのではないかと話した。


 ————

 ——


 感心しながらも驚いた顔をする武人くんは、リラクセーションについて確認すると言って地下シェルターの方へ。


 私も何かあったら大変だからとついていくけど、それだけじゃない。実際はどんな子たちが来てるのか気になっていたのだ。


 地下シェルターは密閉された空間。中に入るとそこには女子高生が4人もいた。この子たちがバンドのメンバー。私は素早くその子たちを確認する。


 小柄で童顔で髪型を丸みショートにした可愛い感じの子(霧島)、少しタレ目で可愛らしい顔立ちで髪型をショートボブにしている明るく元気が良さそうな子(牧野)、顔立ちが整っている綺麗な感じの子で髪型はボブカットをしている。けど表情が乏しいから冷たい印象を抱く子(深田)、最後はさらさらの黒髪を腰まで伸ばしている切れ長の目の子、賢そうだけどこの子も綺麗(君島)。


 そして、武人くんに向けるみんなの眼差しには好意が込められているのが分かる(女の勘)。思ったとおりだ。無理を言ってついてきてよかった。


「武人くん、ここで練習してるの?」


「はい。えっと、紹介しますね。バンドメンバーの君島さんに深田さんに霧島さんに牧野さんです」


 武人くんが紹介してくれ彼女たちは頭を下げたけど、誰? っといった戸惑いが見え隠れする。


「私は野原香織と言います。剛田武人さんは私の大事な人です」


 あ、負けたくない気持ちが前に出過ぎて思わず言っちゃたけど、残念ながら武人くんは気づいていない様子。残念に思いながらも否定されて今の関係が壊れることを考えたらマシだ。ちょっとホッとしている。


 でもそれはそれ、武人くんは危機感が足りない。


 密閉された空間だからこそ普段考えないことを考え行動してしまうことだってある。特に武人くんの歌を聞いた後だとそのまま成り行きに任せて一線を越えることがあっても不思議じゃない。


「音漏ればかり気にしてみんなのことちゃんと考えていなかった。軽率だったね。ごめんね」


 武人くん違います、逆です。私は彼女たちが武人くんを襲わないか心配したんです。


「ううん、そんなことないよ」

「うん、私たちからお願いしたことで、むしろ私たちの方が謝らないといけない」

「そうだね。ごめんね剛田くん」

「うん、ごめん剛田くん」


 でも彼女たちは意外にも素直だった。少し話せばみんないい子だと分かる。ちょっと大人気なかった自分が恥ずかしくなった。


 だから何かできないかと考え思いつく。学生時代からの友人がスタジオを持っていたことを。


 連絡をとればすぐにオッケー。ありがとうとても助かったわ。でもケラケラとても楽しそうに笑っていたから後から色々と聞かれそう。いや間違いなく聞いてくるだろう。頭が痛い。


 友人が所有するスタジオのことを伝えればみんなが大喜びで頭を下げてくる。


 いやだ、みんなが尊敬の眼差しを向けてくる。ほんといい子たち。MAIN交換しましょうか。また後で連絡しますね。

最後まで読んでいただきありがとうございますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ