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やらかしていた男子ぼちぼち頑張る。  作者: ぐっちょん


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第22話

ブックマーク、評価ありがとうございますm(__)m

 いやあ、この世界はゲームをする女子が結構多いんだね。

 家庭用ゲーム機(携帯してできるタイプ)スイッチプレイをみんな持ってるんだって。最近(記憶が蘇ってから)は不思議パワーの念力の練習にハマってて、使ってなかったけど俺も持ってる。


 生菓子を中心に食べていたけど、みんなどこか遠慮気味だね。

 MAINは勢いで交換したけど、それから話があまり弾まなくて、困っていたところに牧野さんが自分の部屋から持ってきたのがマリモカート。

 これは今流行りのゲーム。知らなかったけど人気があるみたい。


 8人まで同時にできるから5人でやった。


 マリモカートは海藻類を可愛くデフォルメしたようなキャラクターたちを操作して、誰よりも速くゴールを目指すレースゲーム。


 マリモ、メカーブ、ひじき姫、のりノリ、コンブ、ウミブドゥ、モジュキュ、ハッパ……ハッパ? など、なんか海藻類じゃないキャラもいたなど、操作するキャラクターは20体以上いてキャラ選びから楽しい。


 まあ、霧島さんがぶっちぎりでうまかったね。レースで一位になると少しドヤ顔になっててかわいいかったね。見た目が小さいから余計に。


 ゲームしながらだとみんなも緊張がとれて少しは話ができるようになった。


 でもあまり女の子の家に男の俺が長居しても悪いので、


「今日はありがとう。楽しかったよ」


「え? もう帰っちゃうの、残念だけど、私も楽しかった。動画ありがとう」

「げ、ゲームまたしようね」

「ま、また学校でね」

「またね」


 キリがいいところで帰ったんだけどね。4人はまだゲームしてるんじゃないかな。みんなゲーム好きだっていってたし。


 ——さてと……


 テレポートを使えば一瞬なんだけど、今は16時くらいで帰るにはまだ早いし、この辺りに来ることがほとんどなかったからちょっとぶらぶら歩きながら帰ろうかな。


 今はなんだか気分がいいんだ。たぶん誰かとゲームした記憶(この世界では)がないから。楽しかったんだと思う。


 さちまきさんがクラスメイトの牧野さんだと知った時は驚いたけど、結果的にはクラスメイトと仲良くなるきっかけになったしラッキーだったよ。


 学校では腫れ物を扱うように気を遣われるから居心地が悪かったんだよね。

 少しは改善されるといいけど、まあすぐには無理だもんな。男は俺だけだから……


 ——そういえば、沢風くんはクラスメイトと楽しそうにしている姿をSNSに上げていたっけ。


 どんな思いで過ごしているのか、俺みたいに少しは後悔しているのだろうか、など気になって彼のSNSをちょっとだけ覗いてみたんだよね。


 彼の目つきが少し怪しかったけど、でも本当に楽しそうだった。尊敬するよ。


 ——ん?


 橋の上を歩いていると、川の上をスケートボードを浮かせて渡ろうとしている女性を発見した。


 すぐに引き返して来るところを見ると、俺と同じく川幅をスケートボードを浮かせて渡る動画に影響されてやり始めた人に違いない。たぶん同志だ。


 俺はうれしくなってその人の側に駆け寄り声をかけた。


「こんにちは」


「こんにち、ええ、男!? っうわっ」


 しまった〜。男が出歩くことなんてほとんどないから驚かせてしまった。彼女がバランスを崩して倒れてしまった。スカートじゃなくてよかった。


「ごめん、驚かせるつもりはなかったんだけど、やってたの念力オタ子チャンネルがやってたやつだよね? 俺もそれ見て練習してるんだけど、まだできなくて」


「え、あ〜僕はただ念動の鍛錬になるからやってただけで、別に川を渡りたかったわけじゃないんだ」


 彼女の念動レベルは9。使いこなせれば就職に有利だから練習していたそうだ。なるほど念動レベル9なのか。


 就職に有利って言ってるくらいだから高校三年生かな? それとも大学生?


 どちらにしても俺の先輩には変わらないはずなので、ここぞとばかりに念動レベル9がどんなものか聞いてみたら親切に教えてくれた。


 念動才能1で1cm。

 念動才能2で2cm。

 念動才能3で4cm。

 念動才能4で16cm。

 念動才能5で256cm。

 念動才能6で356cm。

 念動才能7で456cm。

 念動才能8で555cm。

 念動才能9で666cm。

 念動才能10で777cm以上。


 なるほど、念動才能は才能5からすごいんだ。ちなみに俺の念動才能は1だよ。


「君もやってみる?」


 彼女には弟さんがいるらしくて、はじめは俺のことを警戒していたけど、少し話しているうちにちょっと打ち解けてきた。スケートボード貸してくれるらしい。


「ちょっとしか浮かせないけど、ありがとう。ちょっとだけお借りします」


 彼女がスケートボードを貸してくれたので喜んで受け取り早速浮かせてみる。


「よっと」


 念動の連続行使は毎日練習してたら30cmくらいまで浮かせれるようになっている。1cmからのスタートだから、なかなかいいペースだよね。


「くっ、はぁ、はぁ、ここが限界」


「すごいすごい。君は念動才能は5くらい? 男で念動才能5はすごいんだよ」


「ん? 念動才能5? 俺は念動1だよ」


 男は念動才能1とか2が普通なんだって。それ以上は稀。でも男だから、それで何かが変わることない。

 このことは一般常識の範囲だから彼女の知識が凄いわけじゃなくて俺(男は)が勉強してないから知らないだけだ。


「え、でも30cmは浮いてたよね?」


 もしかして見間違いだったのかな? と彼女が不思議そうに首を傾げる。


「見間違いじゃないです。俺のは連続で念動を使ってるだけで才能はほんとに1」


 彼女がじーっと疑いの眼差しを向けてくるので、本人証明書の裏面を見せることにした。


 この専用ケースは必要な部分だけを見せれるような仕組みになっているから地味にすごいんだよね。彼女に念動のところだけ見せた。


「うそ、ほんとだ。じゃあほんとに連続行使を……」


 すごく驚いていたので、そのことを尋ねてみたら、普通は連続行使はできないらしい。

 普通というか自分はできないってショックを受けていた。再度行使しようとしてもすぐに使えず、彼女の感覚では1、2秒のクールタイムがあるらしい。


 それから交互にスケートボードを浮かせていたが、陽が傾き暗くなってきたので今日はここまでだ。


「今日はありがとうございました」


「いいよいいよ。僕も楽しかったから」


 初対面だから、名前とか聞かなかったし聞かれなかったけど、好きな事を誰かと練習するのもいいもんだね。

 

 彼女が帰っていく後ろ姿を見えなくなるまで見守り俺はテレポートで自宅に帰った。


最後まで読んでいただきありがとうございますm(__)m

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