表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やらかしていた男子ぼちぼち頑張る。  作者: ぐっちょん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

113/135

第113話

ブックマーク、評価ありがとうございます。

 無事に生配信を終えて帰宅した。


 今日、共演したネッチューバーのみんなは同接者数の多さに驚いていたらしいけど、配信中は普通に盛り上がっていたし全然そんな感じに見えなかった。

 そういう事を悟らせない所なんて、みんな配信者をしているだけあるよね。


 不思議といつもより落ち着いて配信できたって言うのは俺のリラクセーションによるものかもしれないけど、終始和やかな雰囲気のまま配信できたのは、みんなの協力があってのものだ。


 あの後(俺の福入袋開封の後)は、目玉であった神復路(姉)さんが前日から並んで購入した福入袋(人気レディースファッションショップのもの)を開封して生配信を終えたけど、視聴者の反応も最後までいい感じだった。


 ネッチューバーのみんなからもコラボして良かった、また誘ってほしいと言ってもらえたから、提案した俺としてもホッとしている。


 帰り際、俺の福入袋に入っていたアクセサリーは共演したネッチューバーのみんなと撮影スタッフのみなさんにプレゼントした。


 かなり喜ばれ、みんな涙流すわ、抱つくわで、ミルさんが間に入ってくれなかったらどうなっていたことか。


 まあ、それでも早乙女先輩のお店のショップカードを渡せたから良しとする。


 俺にはこれくらいしかできな……ぁ!? そうだよ、武装女子のグッズ! 


 そこで早乙女先輩の所のアクセサリーを販売してもらえないかな。早乙女先輩器用だから武装女子のロゴ入りのモノを作ってもらったりして……よし、あとで秋内さんに連絡してみよう。


 ちなみに自信満々に準備していたという神復路(姉)さんのもう一つの福入袋にはたぶん何に使うのか、小さなマッサージ器やピンク色の細々としたモノがたくさん入っているように見えた。


 一瞬だったからたぶんとしか言えない。俺はミルさんから両目を塞がれていたんだ。


 そんなミルさんから『あれは女性用です』と、滅多に使わないテレパスが飛んでくれば、さすがに『それでも見たい』とは言えない。


 しばらくして顔を真っ赤にしているみんな(女性陣)と、福入袋じゃなくて、大人の袋(大人袋)と書いているピンク色の袋を見ればだいたいは察した。

 俺が見ていたらもっと気まずくなっていたかも。ミルさんありがとうございます。


 配信は、しばらくお待ちくださいというカンペを映してうまく誤魔化したらしいけど、その辺りのコメント欄を見せてもらえなかったあたり視聴者さんたちにはバレたんだろうね。


 でもこんなハプニングは滅多にない事だからか、ドタバタ喜劇として視聴者さんたちには大ウケしていたらしい。


 今回の生配信の終了後は、後撮りした俺とのトーク(3分ほど)を冒頭に入れて6部構成の動画として編集され各チャンネルでアップすることになる。


 続きを見るのにあっちこっちとチャンネルを移動してもらうことになるから心配だけど、そこは概要欄から飛べるようにして、これが視聴者の方に受け入れてもらえれば、今後はこんな形の配信を提案するのもありだよね。


 というのも待たせているネッチューバーのみなさんに少しでも早く共演できるようにしたいんだ。


 できれば俺が学校を卒業する頃までにはどうにかしたいけど……ちょっと厳しそう。ダメもとで運動会みたいな大きな企画、考えてみようかな……


 ————

 ——


「タケトくん、どうかしら?」


「タケト様」


 ——なんかうれしいな……


 香織さんの首にはハート型のネックレス、ミルさんの首には月型のネックレスが見える。


 俺が出かける前に渡した福入袋に入っていたものだ。

 香織さんは他にも可愛らしいイヤリングを付けており、ミルさんも右手の薬指にシンプルなシルバーリングを嵌めている。


 保護官が右手の薬指にリングをはめるという事は、他の男性の保護官にはなりませんと会社や周囲に示す意味もあるとミルさんは何でもない事のようにさらっと語ってくれたけど、それってつまり、俺以外の男性の保護官にはならないってことだよね?


 ミルさんにはかなり負担をかけていたと思うけど、そう思ってくれてたのなら、なんだかうれしくなるな……なんて思ったりもしたけど、よくよく考えてみたら、働く職場は慣れた所の方がいいもんな。

 はあ、この世界は男性が少なく、よく勘違いしそうになるから、気をつけないとな。


「香織さん、ミルさん、二人ともとても似合ってる」


「タケトくんありがとう」


「タケト様、ありがとうございます」


 香織さんは見るからに機嫌がいいし、ミルさんは……メガネかけてて表情が分かりにくいか……


 この世界では男性から女性に何かを贈るという文化は、たぶんない。


 たぶんというのは、香織さんやミルさんだけじゃなく、共演したネッチューバーやスタッフの皆さん、みんな大袈裟なくらい喜んでくれたから、そう思っただけで根拠も自信もないけど。


 そのあたりについてはネットで調べたところで大した情報もないし。


 そうそう、妊娠した香織さんは明日から産休に入ることが決まった。

 それでも会社の事が心配な香織さんは、ちょこちょこ顔を出すつもりでいるようだね。


「沢風くんは、ここ最近あまりテレビで見なくなったわね」


「そういえば、そうだね」


 まったりとテレビを見ながら過ごして気づいた。毎日のようにテレビ番組やテレビCMに出ていた沢風くんだけど、今年に入ってからあまり見なくなった。


 まだ1月3日だけど、以前はテレビをつければどの番組にも出演していたからそう思うのかな? 


 今日だって事前に収録されたものには出演していたが、生放送番組には出演していない。


 その代わりにだろうか。生放送番組には決まってシャイニングボーイズが出演している。


 すでに大人気でファンクラブもあるらしい(最近テレビをよく見ている香織さん情報)。


「そっか、今は彼らが人気なんだね」


 ——初めてテレビ出演してから3日しか経っていないのにすごいな……


 俺がそんな事を考えつつ彼らの歌声に耳を傾けていると、勘違いした香織さんが、


「私はタケトくん一筋だからね」


 身体を寄せてきて俺の肩に頭を乗せてきた。


「私は何があってもタケト様の保護官です」


 右手の甲をこちらに向けて、右手の薬指に嵌めているシルバーのリングを見せてくるミルさん。二人とも優しいね。


 3日の日はコラボ生配信(開封動画)で忙しかったから、4日の日は家でのんびりと過ごしたが、5日の朝にはお見合いパーティー用のスーツが国から自治体を通して届いた。


 すぐにサイズやデザインに問題がないかチェックしてからネットで受け取り完了の操作をする。


 これをしとかないと後々大変なことになるらしい。それが何か気になるけど知らない方がいいらしい。なんだろう気になる、罰金かな? 


 あとは武装女子の新曲やグッズことで動いていればあっという間にお見合いパーティーのある当日となっていた。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ