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やらかしていた男子ぼちぼち頑張る。  作者: ぐっちょん


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101/128

第101話

ブックマーク、評価ありがとうございます。

「う、うーん。朝?」


 いつの間に寝たんだろう。昨日はたしか……テレポートで香織さんの実家にミルさんと来てから……メイドさんに大部屋まで案内された……


 香織さんから成り行きで忘年会になったって連絡を受けていたから顔だけでも出そうと思ったんだよね。


 メイドさんがいた事にも驚いたけど、いざ大部屋の中に入ってみれば香織さんの親戚の人たちが、お酒を片手にどんちゃん騒ぎ。顔を赤らめた人が肩を組みアカペラで歌っていたり、着ている服がはだけていても、なんなら上着を脱いでいても気にせずに機嫌良く踊っていたね。

 上品なお食事会だと勝手に想像していた俺は、いつもとのギャップに驚いた……


 けど、お酒は楽しむものだ。ちょっと出来上がっている人が多すぎる気もするけど、とりあえずは義祖母さん(おばあさん)やお義母さんを見つけたから先に挨拶をしようとした。


 のだが、部屋の中に足を踏み入れた瞬間、俺に気づいた親戚の人たちがわらわら集まってきて、身動きとれなくなって……柔らかい何かに突然押し潰されて……


 うーん、そこから思い出せない。


 とりあえず起きてから考えようか。ん、あれ、身体が重い、っていうかなんか柔らかい……?


「タケトくん、おはよう」


「おはようございますタケト様。タケト様、今はまだ朝の5時ですのでもうしばらくゆっくりされる事をおすすめします」


「香織さんおはよう……ミルさんもおは……? え、ミルさん?」


 重いはずだ。香織さんが俺の左半身に抱きつきミルさんが右半身に抱きついている。


 なぜ? ……と思ったら香織さんの隣には詩織さん、だけではなく親戚の子たちがすごい格好(下着姿で大の字)で寝ている。


 もしやと思い右側の方も確認してみるとミルさんの隣にも、すごい格好で寝ている親戚の子たちがいた。


「ごめんねタケトくん。こんな状況になってて。びっくりしたでしょう。

 えっと、ウチの親戚はみんなタケトくんが大好きみたいなのよ。

 昨日は特にお酒も入ってて隣で寝るんだって聞かなくて……ミルさんに協力してもらったのよ。

 寝ているタケトくんの隣にこの子たちを寝せたら絶対ナニかするに決まっているからね……ミルさんもごめんなさい」


 申し訳なさそうに頭を下げる香織さん。なるほど周りの子(親戚の子)たちから俺を守ってくれていたのか。すごい格好だもんね。あ、よく見たら全裸になってる子もいたよ。

 寝ている彼女に申し訳ないのですぐに顔を背けて、そちらは見ないようにしたけど。


「いえ。元はといえば、タケト様を守ろうとタケト様を強く抱きしめてしまった私が悪いのです。香織奥様の親戚の方々ですので念力を使う訳にもいかず……申し訳ございません」


 ミルさんが俺を……ぁっ! ミルさんからそう言われて思い出した。


 勢いよくこちらに集まって来る親戚の子たち。気づいた時には逃げるには遅く、四方から迫られていて、俺はミルさんから強く抱きしめられていた。


 香織さんの親戚の人たち迫力があったもんな。たぶん酔っていたから手加減なんて考えがなかったんだろうね。それでミルさんは僕を守ろうとして……


 運が悪かったのか良かったのか、ミルさんの大きなお胸に顔を埋める形になって……俺はそのままブラックアウト。たぶん、そこで意識を失ったのだろう。


「俺を守ってくれようとしたミルさんは悪くないです。いつもありがとうございます」


「……」


 ミルさんは何も言わずただ俺の身体をちょっと摘んだけだったが、耳がほんの少し赤くなっていたので照れてるのだろう。言わないけど。


「ところでこの広い部屋は客間なのかな……?」


 香織さんとミルさんが俺に抱きついたまま動かない。というか2人はまだ起きる気がないようだから、ちょっと疑問に思ったことを尋ねてみた。


 実は香織さんの実家に泊まったのは今回がはじめてで、今日(31日)、明日(元日)と香織さんの実家でお世話になる予定なんだ。


「ここの部屋はね……」


 俺と香織さんの部屋らしい(ただし今回のような場合は、安全面を優先してミルさんも一緒の部屋に泊まる)。


 いつ俺たちが泊まりにきてもいいようにお婆さんが少し広めの部屋を整えてくれたそうだ。


 ちなみに香織さんが以前使っていた部屋は残っていない。戻るつもりのない香織さんが必要ないと言ったからだそうだが、その部屋がすでに俺たちの子ども用(女の子用)の部屋へと変わっていることはまだ知らない。


 それからしばらくして、香織さんの妹、詩織さんたちが目を覚ましたが「あちゃ〜やっちゃった。タケトくん迷惑かけてごめんね。姉さんもごめんね」と礼儀正しく謝罪してから部屋を出ていった。


「昨日は挨拶も出来ずすみません」


「孫婿殿、あまり気にせずともよいからの。ここは孫婿殿の家も同じ。我が家と思って気楽に過ごしてくだされ」


 朝食時、皆で集まり食事を摂った。親戚の人たちも泊まったようだ。

 話を聞くと元々は餅つきで親戚一同が集まっていたそうだが、その日(30日)の夜に、俺がテレビに映ると知ってそのまま忘年会の流れになったのだとか。


 今朝は借りてきた猫のように大人しくて少し笑いそうになったけど。


「そうそう孫婿殿……」


 美味しくて、もくもく朝食を摂っていると、唐突にそう切り出してきたお婆さん、話は仕事(会社のイメージソング)の依頼だった。


 俺は作詞作曲ができないので、みんなにその旨をMAINで伝えたらオッケーという絵文字が4つすぐに返ってきた。


 今回も、いつものように4人で作り1番よかった曲を使うみたい。


 そうそう、武装女子のロゴデザインも完成したんだ。一之宮先輩の仕事は早かった。

 会社(一之宮先輩の実家)は休みに入っていたはずだから、無理してるよね、絶対。今度お礼をしないと……


 そう思うのもロゴデザインはよくできていて、男性のシルエットから影が伸び、その影に沿って『武装女子』という文字がカッコいい感じのフォントで描かれているんだ。


(イメージ)


 ♂武装女子

 ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾


 他にも、


 ♀武装♀♂♀女子♀


 ♂ARM woman


 ♂ぶそうじょし♪


 ♀♀武装⚔女子♀♀


 色々なデザインがあって迷ったけど最後は多数決で決めた。


 これで同時進行で進めている公式ページが出来上がればグッズの販売も出来そう。


 ホントは素人の集まりで、手探りではじめたからどうなるか心配だった。


 休みに入ってからも、みんなとMAINでやり取りして、どんどん形になっていくから今は楽しみにしているけど。


 あ、商品の発注なんかもあるけど、そこは秋内さんが任せてくれって言っていたので頼りにしている。

 おっと鮎川店長にも伝えておかないとまた怒られるな。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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