一巻の終わり
「一巻の終わり」
「あぁ、もう終わりたい」
そう言えば?
「でも、定年までは」
我慢だねー、誰のため?
「そりゃ、子供のため」
嘘だね
「?」
自分のためさ
そうだな
言われてみりゃ
自己中な自分を思い知る
お前はひとりで生きろ
他人を頼らず
ボッチで死ぬまで
這っていけ
誰のために生きてきた?
そりゃ愛する人のため
「ハァ~?何いってんの?
お前は自分のためにしか頭、
つかってこなかっただろ?」
声が嘲笑う
「取り返せないのか?」
「あぁ。」
多重人格の自分との会話