この世界のこの時代、カボチャはオーパーツ
リエール卿:おい、その巨大なカボチャはなんだ。
ヴィー :被り物にするんです。
リエール卿:あのガキに被せるのか? 転ぶぞ。
ヴィー :何言ってるんです。被せてくれと言わんばかりの格好してるくせに。
リエール卿:……これ(黒衣)は仮装じゃない。
ヴィー :そう思ってるの貴方だけですよ。
リエール卿:そんなわけがあるか!!
フラクス :仮装でしょう。
リエール卿:お前はいい!!
――――
リエール卿:……で、ひとつ訊くが、お前はいったい何を彫っている。
ヴィー :顔に決まってるではありませんか。ジャック・オ・ランタン、ご存知ないんですか?
リエール卿:ご存知だから訊いている。
ヴィー :……意味が分かりませんね?
リエール卿:被ってガキに見せてこい。
ヴィー :――ですって。ディル、どうですか? 可愛いでしょう?
ディル :……。えっと、ヴィー、あのね。
ヴィー :なんです?
ディル :おれ、厨房行ってお菓子もらってくるから。
ヴィー :はい?
ディル :だ、だからね、部屋から出ないで待っててくれる?
ヴィー :……はい?
ディル :えっと……ほら、みんなビックリしちゃうから。
ヴィー :…………はい?
ディル :たくさんもらってくるから!! そこで待ってて!(猛ダッシュ
ヴィー :……お菓子って?
リエール卿:(憐れだ……)
フラクス :ウォード様、笑いすぎです。
※もちろん、ハロウィンもジャック・オ・ランタンもこの世界には無いのですが。