詩集その1 1027から 作者: 浅黄 悠 掲載日:2018/10/31 地下鉄の3番線ホームで紺碧の揚羽蝶を見た あの詩をふと思い出した ここは薄暗い水の底のよう 暗闇に溶けるレールに消える まるでわからない軌跡 胸騒ぎだけで生きているわたしたち 発車のメロディーも 近未来な電光掲示板も 電車のヘッドライトさえ その旅の行く末を知らない 夜を見ていた 雑音に混じり聞いていた 捻れて諦めきったその声を ふと忘れた やっとわすれた その旅の行く末を 尋ねたら教えてくれたとでもいうのか それはそれで悲しいよ