表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DETアフターライフ  作者: 世田谷 太郎
5/5

第5話「この世界の生活説明会」

アナウンス「これより生活説明会がありますので、指示に従い所定の講義室にお集まりください。」

案内「それでは、受付Aの方はこちらの部屋にお入りください。」


赤沼とほかの受講者達は講義室に次々に入室した。

席に着き、周りを見渡した。

全部で20数人はいる男女問わず年齢もバラバラ、老人もいれば、小学生くらいの子供や明らかにその筋の人とかもいる。そう言えば、何かの番組か本でみたが日本では年間120万人の人が死んでいるらしい。そう考えるとその中に自分が含まれると思うと何かしょうがないのかなと少し思った。


全員入室後、部屋のドアが閉められ全員静かに待っていると、「これより、生活説明会を始めます。」

室内に声が届くが正面の教卓には誰もいない。すると一番後ろの方からカツカツと1人の男が教卓に向かって歩いて机の前に立ち、くるっと体をこちら側に向けた。


紅「みなさん、本日は誠にお悔やみ申し上げます。私、皆様の今後の生活を説明させていただく、くれないと申します。よろしくお願い致します。」

紅という眼鏡の男は、黒の喪服で年齢は30代くらい。丁寧なしゃべり口調の紳士的な印象。


紅「では、これより生活説明会を始めます。とても大事なことなですので集中してお聞きください。」

丁寧口調で話す説明会は確かにこれからの生活には重要だが、まとめるとこうゆう内容の話だった。


1:この世界について

命というのには初めから数に限りがあり、リサイクルのように生と死が互いの世界を行きかっている。

現世で死んだ者はここに送られ、選択の場所である「死別所しべつしょ」で霊魂として残るかこの世界の住人になるかを選択すること。


2:霊魂について

恨みや未練があるものは霊魂となり生界に残ることができる。

現世での活動には滞在ビザが必要であり、ビザが切れると死別所に送られビザを更新するかこの世界に行くか選択する現世でいう外国人の日本滞在のルールとあまり変わらない。


3:生活について

魂というイメージは火の玉のようなもので体は無いと思われていたが、そうではなく見た目は今まで通りの体があり、空腹や眠気、痛みなど生きてる時と変わらないが1つだけ異なるのは「死ねないこと」。

死ぬとは体の機能が完全に停止することであり、魂は健在である。ここでは、病死や人体の破壊による死はなく永遠にこの世界に存在することができる。だが、感覚は今まで通りなので空腹などは感じ、この世界でも衣食住をするためには金が必要であり働かないといけない。金については、現世での預金をそのままこちらに移すことができ、そのために通帳や預金の記入が必要であった。


4:金の使い道

もちろん衣食住のために金を使い、生活するために仕事をする。しかし、もう1つ重要な金の使い道がある

それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


紅「それは、現世に転生するためのオプション購入です」

 「皆様が現世に転生する際に金額によって「容姿」や「環境」「能力」などを購入できるオプションです」

 「生界で活躍されている著名な方たちは皆、このオプションをご利用して転生されております。」

 「平均的な人生だと相場で約「5千万円」ほどで著名な方は数億、数十億と購入されております」

 「ですので、ここでの金額によって今後の生界での人生が決まりますので皆様頑張ってください」


赤沼「ということはここで頑張れば、俺も転生して今度はスポーツ選手や芸能人になれるのか」

  「ここでは死なないなら、時間はかかるけど確実に金額貯めれそうだな」


紅「それでは、最後にもっとも重要なご説明がありますので、心して聞いてください。」

重要事項を話そうとした次の時突然全体に響く轟音でサイレンが鳴る。

サイレン「ウァァァァァァァァァァァァァァァーウァァァァァァァァァァァァァァァー」

部屋、いや全体に轟音が響き渡る。


大勢「うわっ、なんだよびっくりするな、何なにどうしたの」

皆びっくりしてざわついている。


紅「あ~そういえば、今日でしたね。ん~ここで口で説明するより見てもらった方が早いですね」

 「皆さん、これより移動いたしますので私についてきてください」


そうゆうと全員を外がよく見えるガラス張りの広いロビーに移動した。

紅「さぁ皆さん今からご覧になるのはこの世界で最も重要なことです。しっかりご覧になってください。」何だか紅が少し興奮しているように見えた。


窓越しに外の様子を見ていると、突然「パァァーン!!」銃声のような大きな音が響いた。

それを機に「バァーン!!」「ぎゃぁぁぁ~」「バババババ!!!」たくさんの銃声と悲鳴が響き渡り、ギャングの抗争かまたは、映画のような殺し合いが外で起こっていた。

ある者は、泣きながら相手を撃ち殺し、ある者は楽しみ笑いながら銃を乱射するとても異様な光景に皆戸惑い言葉を失う。「ウェァ~ゲェ~」床に嘔吐する者、その場で座り込み腰が抜ける者、またこの光景に動じない者様々いたが、赤沼はその場に硬直して何も反応できなかった。


紅「ハハハいや~、皆さん実に運がいい初めから見れるなんてラッキーですね~」

さっきとは別人のような態度と口調でしゃべりだす。


紅「そうこれがこの世界で一番重要なルール!」

赤沼「なんだよこれ、ここでは人は死なないんじゃないのかよ!」

紅「はぁい、普段は死にません。ですが、月に1回、時間は3時間「死なない」が解除され人達の殺し合いが始まるのです!はぁ~良いですね興奮しますね。」

赤沼「な、何のためにこんなことするんだよ」

紅「もちろんお金のためです。この3時間だけは殺した相手のお金を奪うことができるのです」

 「だから皆さんお金のために戦うのですよ。」


赤沼「これじゃ地獄じゃないか」

ボソリという赤沼の両肩を紅はガシっとつかみ顔を近づけ

紅「あなた・・まさか単に働いて稼げるとでも思っていたのですか。永遠に?」

 「物事にノーリスクなんてものはあり得ない!」

 「何かを得るには、何かを失う覚悟が必要です」

 「それが、また新たな人生の糧となるのです」

 

 「おほん、失礼、つい興奮して取り乱しました。」

 「皆さん、これで説明は以上となります。細かい説明は後程、生活説明書をお配りしますのでそちらに目を通してください。質問等があれば生活窓口にお話しください」

 

 「それでは、最後に私から皆さんに一言」


 「皆様、今回のこととこれからのここでの生活、誠にお悔やみ申し上げます。」


第5話「この世界の生活説明会」 終わり





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ