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灯りのあるこの街で (短編集)

23個目の仮面

作者: 新垣 電燈

「そうそう!本当あの作画はよかったよな」

アニメ好きの相手と今月放送が始まったアニメについて話している。バトルシーンの作画は本当にいい。

「ユキちゃん可愛いよな」

しばらくして話が落ち着いてきたので、僕はゲームをした。ネット対戦をしたが、とてもむかついたので1戦だけしてやめた。チーターにあったのだ。チーターとはチートという不正行為をする人。要するにズルをするゲームの楽しみ方を忘れた人だ。俺はユキちゃんの仮面を外し、戦車の仮面を付けた。

「またチーターにあった。ほんとウザい」

チーターのプロフィールも晒しながら話した。

「「troops 9」って変に未来感を出しててつまらなそうだよな」

最近発表された最新作に対していろんな意見を出して盛り上がって後、俺は戦車の仮面を外した。

次に女の子が描かれた仮面を付けた。この仮面をつけている間はどれだけ卑劣なことを言っても誰も怪しまない。それどころか、みんなノリにのってくれる。それはこの仮面をつけているから。俺がそういうやつになるから。


次はどの仮面を付けようか迷っていると、リアルな人間の顔の見つけた。もうずいぶんこの「はやと」という仮面を付けていない。付けたら付けたで、みんなの眩しい生活が映るだけで話の輪には入れない。この仮面を付けているときは他の仮面のときとは違い、何か抑えてしまう。他の人に嫌われたくないという気持ちが働く。とてもみじめな気持ちになる。これは本当の自分じゃない。本当の自分はどれだろう。


駄目だ駄目だ。こんな気持ちのままではいけない。こういう時はこの夜空の仮面を付ける。この仮面を付けると、人生についての格言が浮かんでくる。また頑張ろうという気持ちになる。この23個目のアカウントが今の自分かもしれない。

あなたはいくつ仮面を持ってますか。僕は少ししか仮面を持ってないので、これが全ての沢山仮面を持っている人の心情を表しているとは限らないと思います。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 学校や会社での自分、家での自分。同じ内容を呟いても、友達に向けてと赤の他人に向けてでは言葉遣いも態度も違うものですよね。仮面だと思っていたものが、実は本当の自分の顔だったりして…。
[一言] よく分かりませんが、現実というのは該当個人が知覚しているただ一つに集約出来ると思います。
2016/06/19 17:08 退会済み
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