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大島さくら

どれだけの人が明日を見ているのだろう。どれだけの人が明日を当然だと思っているのだろう。明日じゃない、生きなきゃいけないのは今日なんだ。

私、大島さくらはいじめられている。簡単な話だ。私が馴染めてないだけ、ただそれだけだ。大したことをされるわけではない。モノ隠されたり、蹴られたり殴られたりするただそれだけだ。そして今日もそんな当たり前の毎日だ。起きると自分が見知らぬ誰かなのではないかと思えるそんな普通の日だ。登校して席に向かうと机と椅子がない。仕方なく多目的室から持ってくる。ホームルールが始まり先生が長い話の最後に「夢を持て、そうすれば人生は希望で溢れている」と締めた。熱血で優しい先生を私は嫌いではないがこの日はなぜか先生の言葉に吐き気を感じた。 授業が終わり、帰ろうとすると石田玲が話しかけてきた。教養がないせいか話の意味がよくわからなかったが要約すると「あなたは可愛くない」ということらしい。確かに私は髪も手入れせず、メイクもしていない。それに比べて石田玲は髪は茶髪でクルクル、そしてメイクもしている。私はそうですかと一蹴し教室を後にする。教室から石田玲の舌打ちと取り巻きの笑い声から察するに明日も何か嫌がらせをされるのだろう。帰り道に猫を見つけた。かわいい白色の猫だった。目が合った途端どこかへ行ってしまった。今日は何かいいことがある。そんな気がした。

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