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独白
まるでごみ屑になったみたい
ひしめく街並みに飲み込まれて
自分が立っているはずの足元が崩れ落ちていく
夜の帳を自分で下すことも許されないまま
抗うことさえ出来やしないのに、手を伸ばさずにはいられない
掬いきれない芥たちが牡丹雪のように、静かに闇の中に消えていった
その中にきっと私もいるのだろう
ねえ、どうして
どうして私を見つけるの
塵芥となり消えていくはずだった
何にもなれず、どこにも行けないまま失われる筈だった
ねえ、どうして
どうして君は、私の手を取ってしまったの