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テストと発明

私立北条学園。都内では名の知れた超名門セレブ校である。

金持ちの子息や令嬢が通っているためか上品な空気が漂う校舎。調度品もなかなか高価なものが設置してある。


――そんな学園の一角に2年B組はあった。


2年B組。北条学園屈指の問題児ばかりをより集めたクラス。特待生が1番多いクラス。いろいろ言われているが、最も有名なのは美形揃いという点である。

ここでいろいろ言っても胡散臭さしかないので紹介に移ろう。


2年B組の教室、真ん中の自分の席に座ってテスト用紙を睨んでいる男子生徒がいる。眉間に皺を寄せる顔はチャラいが整っている。


「うーん…今回はイケたと思ったのになぁ」


心底不思議そうに首をかしげる彼の名は佐藤祐斗という。商店街にある魚屋が彼の実家だ。特待生であるがどうして入学できたのか不思議なくらい頭が悪い。

そんな祐斗が持っているテスト用紙には5点と書いてある。祐斗は首を傾げながらテスト用紙を反対にしてみる。


「反対にしたら20点になったりしないかな?」


なるわけがない。5点はどうやっても5点なのである。


祐斗がそんなバカなことをしていると、隣の席の藤原美姫が溜め息をついた。そして冷めた目で祐斗を見て言った。


「あんたバカ?電子数字ならまだしも手書きの数字が2になるわけないでしょ」


「いや、もしかしたらなるかもしれないだろ!諦めちゃいけない!」


「世の中には諦めなきゃいけないこともあるのよ」


諦めの悪い祐斗にさらに冷たく言い放つと頬杖をつく。そんな美姫はとある会社の社長令嬢である。空手が得意で男前な性格を見るとお嬢様とは判別しにくい。ちなみに祐斗の恋人だ。



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