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古代兵器四

九、調査結果

 昨日、あれから散々、月ちゃんに甘えられ・・・・僕の精神は色々と限界を迎えそうになった。

氷さんの大きなベッドには三人で寝ることとなり、右が氷さんで真ん中が月ちゃん、左が僕といった感じで寝ていたのだが・・・・起きたときには何故か、氷さんが僕の左におり、月ちゃんが僕の上に乗っていた。寝相、悪いなこの二人・・・・氷さんにいたってはパジャマがはだけている。いや、そんなにじっくりは見てないけどね・・・。


 そして、学校も放課後を無事終え、僕は今、生徒会室にいる。


「・・・・古代兵器む〜ん?」


「うん、知らないかな、佐薙さん。」


 相談を持ちかけたのは情報担当だといっていた佐薙さんだった。まぁ、氷さんが言っておくといったが、彼女は今、先生に呼ばれてこの場にいなかった。僕は代わりに佐薙さんに昨日、一騎さんから聞いた話しの一部を伝えたのであった。


「・・・・調べておくわ。」


「うん、ありがとう。」


 佐薙さんは頷いて家に帰る準備を始めた。どうやら、今から調べてくれるらしい・・・・その目には何か面白いものを見つけたような感じの子どもの目であった。生徒会室のドアを開けて去っていった。と、入れ替わりに誰かがやってきた。


「・・・なんだ、貴様か。」


「どうも、靱さん。」


 入ってきたのは靱さんであった。いつものようにその目は冷凍食品のように冷たい。だれか、この人の電子レンジになるような人はいないだろうか?


「・・・・あ、靱さんは古代兵器む〜んって知ってるかな?」


「・・・・なんだそのふざけた名前は?私は知らないな。それに、貴様のように暇でもないから、そんな平気を知りたいなら専門家に聞けばよかろう?」


「・・・専門家?ああ、鎧王さんか!ありがとう、靱さん。」


 靱さんはだまって荷物を持つと部屋を出て行った。

まぁ、全然あれから進歩がないが・・・今は鎧王さんを探すほうが先決だ。

さて、あの人はどこにいるだろう・・・・。生徒会の日別仕事表を見てみると、今日の鎧王さんの仕事はなんと、特殊訓練であった。・・・・生徒会ってこんなことも仕事のうちに入るのだろうか?ちなみに場所は、学校の裏山にある滝らしい・・・・これ、どう考えても精神修行じゃないのか?どうせ、滝に撃たれているんじゃないかな?


 学校の裏山にやってきて滝を探していると、何かの声が聞こえた。


「・・・・バスガス爆発!バスガス爆発!バス・・・」


 声のしたほうにいってみると、思ったとおり、鎧王さんは滝に打たれていたのであった。水浴びにはまだ、早いだろうに・・・・それに、先ほどから早口を言葉を震える唇で喋っている。・・・・なるほど、これが特殊訓練って奴かな?


「・・・・驟雨ではないか?お前も訓練にやってきたのか?」


 僕に気がついた鎧王さんは寒そうな顔をせずに僕に歩み寄ってきた。彼女は普通に制服で滝に打たれていたので、制服が透けていて、なんだか得した気分だ。ラッキー?


「鎧王さん、古代兵器む〜んって、知ってますか?」


「古代兵器・・・む〜ん?」


 どこか知ってそうな顔を数秒すると、ひらめいたような顔になった。


「うぅむ、意外と驟雨もマニアックなのだな・・・・私は嬉しいぞ?初めてだ。こんなマニアックな武器の名前を知っていた人間はな。」


 僕の両肩を掴んで前に後ろに振りまくった。そして、顔は満面の笑みを浮かべており、というか、彼女のこんな顔を見たのははじめてである。


「・・・で、一体全体、古代兵器む〜んって何ですか?」


「おお、知りたいことはいいことだ。驟雨、お前が知っているのはどこまでだ?」


 昨日、一騎さんに教えられたところまで話す。


「・・・なるほど、驟雨が知っているのは太陽の光をあたっていると、徐々に力が解放されるというところまでか・・・・じゃあ、私が昔話をしてやろう。」


 おばあさんが孫に昔話をするかのように鎧王さんは語り始めた。


 昔、今からどれだけ昔かは分からないが・・・・地球を完璧な惑星だと思った宇宙人は地球を征服しようと考えた・・・。

それで、数人の宇宙人が地球に降り立ったのだが、ここで、宇宙人の仲間割れが勃発・・・・同種族の仲間割れは彼らの軍事秘密である、兵器を使用し始めた。

そして、それをほほえましく眺めていた地球人の仲介により、宇宙人は仲間割れを終結に導いた。

すでに、侵略するだけの戦力が残っていなかった宇宙人は撤退を始め、お世話になった地球人たちにささやかなお礼として使うことのなかった兵器を譲渡したのであった。譲渡された兵器の使用法など知る由もなかった地球人はとりあえずそれをどこかの遺跡に保管したのであった。時間差で、取扱説明書が地球人の元に送られてきてとりあえず、それも同じところに保管したのであった・・・・・。


 話し終えて、鎧王さんはため息をついた。


「・・・・それでだ、私も古代兵器を探しにいろいろと探し回ったんだが・・・・残念ながら、すでに誰かが持ち去った後であった。」


 その目は、本当に残念そうであり、月ちゃんがそれだと気がついたら氷さんの家から盗み出そうとするに違いない。まぁ、既に盗み出されたんだけれど・・・・


「・・・・ぜひとも、戦力強化として手に入れておきたかった。まぁ、そんなわけで、古代兵器は私が調べた結果、成長するとのことだ。驟雨、どうだ、ためになったか?」


「ええ、非常に役に立ちました。また、何か困ったときは聞きに来ていいですか?」


「ああ、私としても下のものには博学であってもらいたいからな・・・・ちゃんと、訓練と自己管理をきちんとしろよ?」


 そういって、鎧王さんから聞いたことをまとめると、月ちゃんは進化する兵器だということを知った。


「あ、驟雨パパ!!」


 学校を出ようとすると、なんと、月ちゃんがいた。満面の笑みを浮かべてこっちに走ってきている。・・・・おかしい、誰にも生徒会室に行くとか言ってないのに・・・・


「月ちゃん、何で僕がここにいるって分かったの?」


「うんとですね、パパさんがいるところが頭の中に地図みたいなものが出てきて印があって・・・・うぅんと・・・」


 どうやら、この子にはレーダー機能でもついているらしい・・・・支離滅裂で何を言っているか分からなかったが・・・・それだけを理解することが僕にはできた。外には落ちかけだが、太陽が未だに強烈に光っており、これはもう、太陽の影響を受けるのは間違いないようだ。


「パパさん、帰って遊ぶです!!」


「うん、そうだね・・・・そうしようか?」


 右腕を引っ張る彼女の腕の力は物凄い。そして、肌は色白だが、病弱の感じはなくなってきている。


「さて、何をしようか?」


「ううぅんとですね、昨日の続きがいいです。」


「・・・・できればそれは遠慮したいな・・・・」


 一緒に夕暮れを見上げる。

・・・・まぁ、今になって思うが、どうやら僕たちは誰かに見張られていたようだ・・・・その日の夜、月ちゃんは何者かに連れさらわれてしまったのであった。そして、僕は宇宙人との戦いの中心となってしまう予定だったらしい・・・・その宇宙人が、たこみたいな姿ならなおさら良かっただろうが・・・・相手は残念なことにイカの形をしていた。


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