第壱話
「ふんふふ〜ん、今日は推しの誕生日〜今までに買ったグッツと今日買った缶バッチで祭壇を組むぞ〜」
私は長岡千秋。只の高校生だ。
その日の私は学校の帰り、アニメグッズのショップを見て本日発売の缶バッチを買いルンルンで帰っていた。
いつもの帰り道にある公園の前を通りかかったときボールで遊んでいる子どもたちが目に入った。
放課後のドッチボールって喧嘩しがちだよな〜それで次の日先生に告げ口するんだよね…。なんて考えながら公園の前を通り過ぎようとしたときだった。
「あっ、ぼーる!まってまって〜!」
そんな声にふと振り向くの遊んでたうちの一人の子供がボールを追って車道へと飛び出していた、そんな子供に迫る大きなトラック。
「…!危ないっ…!!!」
私は思わず缶バッチの入った袋を投げ捨てトラックの前に飛びだし子供を突きとばした。
よかった、子供が轢かれる心配は……。
「あっ…」
子供の無事を思い安心したのも束の間キキーッ!!と甲高いブレーキ音で我に返る。
異様に視界がゆっくりになってトラックの運転手の焦った顔がよく見えて。嗚呼…私、死ぬんだなぁ。と何処か他人事のように実感する。
気づいたら道路に倒れてて意識が朦朧としてきた。そんな朦朧とした意識の中で思ったことは、まだ推しの祭壇作れてないのに……。という呑気な事だった。
その後、トラックの運転手らしき人が降りてきて、子供達がびっくりしたみたいで泣いてて…そこで私の意識は闇に飲まれた。




