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明けない夜に君思ふ  作者: 瀬川水斗
6/6

6.夜の町と情報収集#1

久々の投稿になります。

 シェルターに来てちょうど一ヶ月が経った。


 シェルターでの暮らしにも少しずつ慣れてきた。僕は今も料理の練習をしている。前よりはマシになったがまだ大介さんや藍には到底敵わないが、少しは自信がついてきた。何より自分の作ったご飯を食べて喜ぶみんなの顔を見るのが嬉しいのだ。


 「大介さん、どうですか?」


 大介さんの表情はほとんど変わらない。でも、ほんの少し笑ったようにも見えた。


 「少し塩を振りすぎだな…だが、だいぶ良くなったな」


 「良かったね!深夜くん、大介さんに褒められたよ!!」


真昼は俺よりも嬉しそうだった。


真実を知ったあの日、真昼たちと出会わなかったら僕は今頃どうなっていただろう…考えると今でも背筋が凍ったような感覚になる。きっとシェルターの外では今も大人たちが僕らを探しているのだろう。


「深夜、後でちょっと付き合ってくれないか?」


太陽は周りを気にしながら声をかけてきた。なにか企んでいるようだ。


シェルターに来てから知ったことのひとつなのだが、太陽はとても悪戯好きで、よくシェルターの中で色々ないたずらをしてきた。小さなものはトイレットペーパーをばら撒いたり、大きなものだったら、キッチンのコンロを改造して火炎放射器にしたり…コンロから火炎放射器を作るとか普通に天才だよな…。毎回太陽のいたずらは毎回大介さんにげんこつされて終わるのだが、回数を重ねるたびにレベルが上ってきている。


「またいたずら?」


「今日は、お前に見張りを頼みたいんだ」


珍しく真剣な顔をしている太陽。もしかしたら今日はいたずらとかではないのか?


 「俺が今まで作ってきたもののことなんだけどさ、何のために作ってたと思う?」


 今までのもの火炎放射機とかのことか…


 「なんでなんだ?」


 「実はな一度外に出てみたいと思ってるんだよ…いつこのシェルターの存在がバレるか分からないからな、外の情報を集めたいんだよ」


 それで武器を…でも危険すぎる


 「危ないよ…」


 太陽は真剣な顔で訴えかけてくる。だけどここで止めないといけない…でも…


 「わかったよ。危険だと思ったらすぐに止めるぞ」


 「ああ、助かる…」


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