青春のような日々
授業終了の鐘がなり、我がクラスメイトたちが続々と部屋を出ていく。私はその流れを見終えてから、静かに部屋を出る
放課後、向かった先はいつもの噴水。立ち入り禁止の旧館にあり、何もない故に誰もこない、私のマイベストスポット
しかし、今日は先客が2人いた。私の友達…赤音とルミだ
赤音は、私のクラスよりもこの噴水に近い館のクラスだったから早く着いた。ルミは光を介して空間を飛んできたのだろう
「やっほー、赤音」
「ん。やっほ、白」
赤音は噴水に腰かけてボーッと目を閉じて、太陽の光を浴びて、日光浴をしていた
赤音は普段からこんな風にボーッとしていることが多いいが、誰かが困っていたら後先考えず手助けに入る根っからの善人として、この学園では有名だ
それで学園内での人気が高く、気位の高い奴らに狙われかけて、私がそれを阻止したこともあった…数日前に
あの後、私は退学を覚悟したのだが、処罰は数回の課題だけで済んだ。どうやらルミが、糸を引いていたみたいで…
ルミは私とあの上級生たちとの戦いを、多くの生徒に見せて、私が気を失ってから大規模な「変革」とやらを起こしたらしい
その変革によって、気位の高い奴らが支配をする「秩序」から、この学園に「真の秩序」が敷かれたのだ
そして、私たち3人は「英雄」扱いされるようになり、たった数日で、学園内の人気者となっていた
私の処罰が軽くなったのは、生徒たちの要望。それと、生徒会もあの上級生には手を焼いていたらしく、それを何とかした私への報酬のようなものだろう
何はともあれ、私は白と過ごす日常に戻ってこれたのだ
「白とルミ…課題は、まだだっけ?」
「うん、そうなの。早く終わらせたいんだけどね」
あとは課題を全て終わらせたら、今回の件は万事解決なのだが、肝心な課題を学園側がまだ決めておらず、もうしばらく掛かるらしい
ちなみに、もちろんルミにも注意が入って、私と同じく課題を課されることとなっている
そんなルミは指で輪っかをつくり、その中を覗いていた
彼女は、光を通して遠くの場所を見ることができ、その力を使っていろいろとスキャンダルを暴いて遊んできた。今回も相手のプライベートをガン見してるのだろう
どうなの? と思うのだが…実際、赤音の件が発覚したのはこれのお陰なので、頑なに止めろとは言えないのだ
「ルミ、今日はどんなのを覗いているの?」
「浮気だよ。修羅場も修羅場。悲しみの向こうへと行かないかな~? それとも、私が依頼を受けて消し炭に…」
「ルミって、本当に「秩序の天使」なの?」
「失礼だな~、ちゃんと今は秩序だよ。浮気野郎をぶっ殺すのは秩序に貢献することでしょ?」
「違う。ルミ、戦いたいだけ」
「結果良ければ全て良しなんだよ、赤音。って、ん? あれれ?」
ルミはお茶らけた表情から、少し驚いたような表情へと変わった。ルミは普段からのらりくらりとしてるので、これは本当に珍しい
「なに? 今度はどんなのスキャンダル?」
「これは…まじ? いや~、ちょっとスキャンダル過ぎて公開できそうにないな~」
そう言ってルミは鞄を手に持ち、次元に穴を開けた。ルミは普段、これを使って空間同士を繋いで移動している
「今日の特訓私はパス。2人だけで行ってね。ばいちゃ」
そう言い残し、ルミは次元の隙間へと消えていった
というか、普段から特訓してるのは私だけで、ルミと赤音は特に何もしてないじゃん…
復活でーす




