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最強を殺すため

とある森の中に建っている屋敷、その屋敷の中の1室に3人の最上位天使が作戦会議を開いていた


「とりあえずカモがやってくるから殺せばいいんだよね!」

明るい声でそう言ったのは、金髪の少女型の天使であり最上位天使全70人の中でもっとも弱い天使である「創製の天使 ソウ」だった


「…ん。ソウは好きにしていいと…思うよ」

そう言ってココアを飲んでいるのは、細く白い華奢な体を持ち深海のような青黒い髪をした少女型の天使「重力の天使 ユーリ」だ


「多分死なないし…いざとなったら()()が助けてくれてくれるから」


「5位様からのお墨付きゲット! なら私は好きに暴れるね! そっちもいいですよね、パリボス様」


ソウが声をかけた人物は青白い鉱石型の天使「契約の天使 パリボス」アメリカ支部の天使殺しに絶命契約を結ばせた天使である


「ーー ーーーー ーーー」


人間では理解することができない電子音を放ちパリボスは会話をする


「うんうん、カギュラのことは残念だったけど必要な犠牲だったから仕方ないよ。でも仇を取れる自信はないからユーリ様頼んました!」


「わたしは...ルジと...ビルの...監視。あの子は...対象外だから...無理」


「えぇ~。私じゃ勝てる気しないよ、ルジの野郎の後ろに立ってるだけに見えて、常に不意打ちの警戒をしてたし。そもそもカギュラ様が殺られた時点で私に勝てるわけないじゃん」


「さっき…までの…威勢は?」


「罠にかかればこっちのもんなのは当たり前。卑怯な手を使わなきゃ勝てないことがヤダ!」


「…そういう…ものなんだね?」


話がだいぶ逸れ始めていたのでパリボスが「ー ー」と発し話を戻した

「ーーー ーーー ーーーーーーー」


「了解! 作戦通り私がムネの野郎の相手ですね!」


「ーーーーー ーーー  ーーー」


「わかった…わたしは…ビルの監視」


「ーーー ーーーー ーーーーーーーー」



こうして、ルジを殺すための作戦会議は終了した。パリボスは光を失い睡眠状態に入り。ソウはカギュラ戦の情報の元に罠の改良を始めていた


そして、ユーリは連絡用の天術鉱石を使い、とある天使と連絡をとっていた…

「順調…だよ。うん…気付かれてない…と思うよ。仕掛けも…バッチリ。他のみんな…は?」


ユーリが鉱石に語り掛けると、鉱石から男の声が返ってきた


「エジプト、イギリス共に順調らしい。たがどちらにも邪魔は入っている」


「そう…なんだ。わたしも…がんばる」


「ああ、頼んだぞ「ユニバース」いや今は「ユーリ」の方だったな」


「うん…。そういえば…彼女は…どうしてる?」


「お前の言う通り裏切った。これからは敵だ」


「そう…よかった、わたしの知ってる…わたしの思った通りの...あの人だ」


ユーリの口から笑みがこぼれる、自分の愛している相手の事を理解できて喜びが溢れ出す


「えへへ...それじゃ…アイン、失礼する…よ」

そう言ってユーリは鉱石を砕いた。砕かれた鉱石は光を失い次第に灰になっていった


(ルミナスが...変わらないでいてくれている。...でも...なにがトリガーになったのか...な? 気になって思考がまとまらないや...)


「ふふふ…ふふふふふふ」


ユーリは不気味に笑い続ける。それを、たまたま罠の素材をとりに通り掛かって遠目から見ていたソウは「見てはいけないものを見た気がする」と心の中で思い、そそくさと罠作りに戻っていった


----------------------------------------------------------------


「…私にルジ様のサポートを?」


時刻は昼過ぎ、昼御飯を食べ終えて人が少なくなってきている喫茶店には私服を着ている2人の人物がコーヒーを飲みながら話し合っていた


対天使局アメリカ支部長であるビルとその秘書であるフィオナの2人だ


「そう、明日の任務で君にはルジと一緒に行動してもらいたくてね。どうだろうか?」


「なぜ私なのです? 別に他の方でもいいのでは…」


「あー、まあー、そうなんだけど君が適任だと思ってね。理由を質問してきても黙秘権を使わせてもらうよ」


「…? まあいいでしょう。それで、私は作戦の概要を知らないのですけど、教えてもらえませんか?」


「屋敷に行って敵倒す、以上だ」


「殴りますよ?」


「ホントにそれしか決めてないんだ。ルジには好きに動いていいと言っているんだよ」


「…なら、なぜ私が適任だと?」


「黙秘権を使わせてもらうよ」


「…」

フィオナは鋭い視線をビルに向けるがビルは気にせずにコーヒーを飲みはじめた


「はぁ、まあ私も都合がいいですし、引き受けました。それでは私も私の準備をしなければならないので失礼しますよ」


フィオナは椅子にかけていたバックをからコーヒー代を取り出してビルの前に置き、喫茶店を後にした


「…罠はこれぐらいで十分かな」


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