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最強との遭遇


(あれ? 私どうしたんだったっけ?)

オアシスに向かっているところまでは覚えていたが、途中から記憶がなかった


身体が水に包まれて、背中には湿った砂の感覚がぁ...

「びばぁ! ばんで?(いや! なんで?)」

焦っていきなり口を開いてしまったため、口の中の酸素が全て吐き出てしまった

流石にヤバいと思い近くに沈んでいた電圧圧砲を拾い、即席で改造を施し、ミニジェットエンジンに作り直した

ミニジェットエンジンで一気に水中を昇り上がり、なんとか息が止まる前に水中から脱出することができた


近くの砂場に寝ころびがりながら、大きく深呼吸をして呼吸を整える。寝ころんだまま辺りを見渡して、そこが名無しドローンの発見したオアシスであると気が付いた


いったん目的地にたどり着いたことに安堵すると同時に、なぜオアシスに沈んでいたのかを考え始めた

しかし、物凄い爆発音によって思考は中断された


体を起き上がらせて、周囲の状況を確認する

辺りには大型の聖獣が50匹、中型と小型の聖獣に関しては目視しきれないほどの数が砂漠に溢れていた


そんな聖獣の大群の中に、目を疑うような光景が広がっていた

一人の少女が大型の上級聖獣を何匹も相手にし…瞬殺していた


「死ねやぁぁぁぁ! ごらぁぁぁあ!」

巨大ゴリラの首を蹴り飛ばし、その首が空を飛ぶ巨大ドラゴンに風穴を開けた


「あーはっはっはっ! こいやゴミども!」

少女が宙に浮き、その回りに無数の光の球が浮かび上がる

無数の聖獣がその光に本能的に恐怖し…その場から逃げようとした。しかし、光の球から放たれる光線がその場にいる大型聖獣を全て貫いた


「YOU Win」

少女は満足げにそう呟き、星空を見ながらゆったりと宙に浮かんで、ゆっくりと地上に落下した

小型の天使は何匹か生き残っていたが、もちろん少女に近づこうとする奴は一匹も居なかった

そして、聖獣達はその場から逃げていった

何匹か真長の方に逃げてきたが、なぜか真長のことは無視して聖獣達はオアシスを避けて逃げていった


聖獣が居なくなったのを確認してから、上向けに寝ているさっきまで戦っていた少女の顔を覗き込んだ

少女の見た目は、金色の短い髪に大きすぎず小さすぎない凹凸の体…まさに美少女という容姿をしていた


真長の視線に気づいて、少女が目を開き二人の目が合った

「あっ」

「おっ?」

少女は体を起こし、軽く体をほぐす

「起きたんだね? 体は平気かな?」

「あっ、はい」

「それは、とても良かったよ。あなた砂漠で倒れてたんだよ?」

「あー、やっぱりそうだったんですか…」

真長も、なんとなくそうなのかなとは思っていた。体力が限界を迎えて、さっきまで死んでいたのだから、倒れても不思議ではない。しかし真長には、それ以上に不思議なことがあった

「あの…なんで私、オアシスに沈んでたんですか?」

砂漠で倒れたのはまあ分かる。しかし、オアシスに沈んでいたのかだけはまったくわからなかった


「私が投げ捨てたからだよ?」

少女は純粋な眼差しでそう答えた…


「私を殺す気なんですか?!」

「あの程度じゃ人は死なないよ~」

「死にかけましたよ!」

「あはは」

「あはは、じゃないですよ!」

少女の反省のなさに呆れつつ、マイにこのこの子のことを調べてもらった…そして、あの強さに納得した

「おやおや、なにか気づいた顔だね」


質量を無視する光線を扱う、世界に三人しかいない(正確には五人)「最強」の内の一人

「あなたが...最強の殺し屋の?」

真長の質問を聞いて、彼女はいたずらっぽく微笑んで握手を求めるように手を差し出した

「神東神喜、よろしくね」

「光希真長です。はじめまして神東先輩」

「ノンノン、私は対天使局所属じゃないから正確には先輩ではないよ」

「...確かにそうですけど、天使殺しとしては先輩ですから」

「私まだ十九歳だよ? 同年代じゃない?」

「でも年上じゃないです...なんで、同年代って知ってるんですか?」

さっきまでの会話で真長は自分の年齢を言っていない

容姿から判断したのかもしれないが、リンナという三十後半でありながら十代顔負けの容姿をしている人物がいるのだ、それだけで確証にはならない

「私のこと知ってるんですか?」

真長は真剣な眼差しを神喜に向けるが、神喜は一切気にすることなくその問いに答えた

「うん、海根さんから聞かされたことが何度かあったから」


突然出てきた父の名前に、真長の警戒は完全に解かれた

疲労のせいで頭が回っていなかったため頭から抜けていたのだ、神喜は自分の父の下で働いていた人物の一人ということを


「そういえば...最近天否からも話を聞いたっけ」

「あの...」

この人は神魔天否にもっとも近い人物の一人。そしてあの事件の全容を把握している人物でもある

しかし、事件のことを聞いたところで答えてはくれないだろうし、真長も自分で答えを見つけたいのでそれは望んでいない

それでも、どうしても知りたいことがあった...それは

「父はどんな人だったんですか?」





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