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地獄の無限砂漠


約十四時間のフライトを終えて、真長はエジプトへと降り立った。エジプトは暑そうということで真長の衣装はデニム短パンにTシャツという薄着だった


片手に先端を布で包んだ棒をもち、反対の手でスーツケースを引っ張っりながら空港を出て、とりあえず地図を頼りにエジプト支部に向かうことにした


しかし、地図の場所には普通の公園が建っているだけだった

「マイ、どういうことだと思う?」


『そこの老人に話しかけてみて』

真長が辺りを見渡すと、一人の老人がこちらを見ていた。真長が老人に気がつくと、老人が近づいてきて一枚の紙を渡した

真長は何も言わずその紙に目を落とす。紙にはリンナからもらったような地図が書かれていた

「これは...?」


「エジプト支部の場所だ。そこに支部長がいる」


「なるほど。ありがとうございます」

真長は軽く会釈をしてその場を去ろうとしたが「まて」と老人に呼び止められた

「エジプト支部は砂漠にある。だが、いまの砂漠は異常だ閉鎖もされている。水は大量に用意した方がいい」


「異常?」


「とんでもなく広くなっている。儂らは無限砂漠異変と命名した」


「無限砂漠...ですか」


「お前さんのような若者を失いたくはない。できるのなら落ち着くまで砂漠には行ってほしくないんだが、それはできないのだろう」


「はい、見つけたい物語があるんです」


「そうか、なら儂もあとから合流するとしよう」

真長は再度会釈をして、今度こそその場をあとにした...




老人に言われた通りに水をさらに購入し、砂漠にやってきた

砂漠の入り口では、対天使局の紋章を見せても疑われてなかなか入れてもらえず、結局年齢を二十歳と偽ってことなきをえた。まあ、普通に考えて十六歳で国際機関に所属しているなんてありえないので、警備の人達は悪くない


「今のところ特に変なことはおきてないね?」


『そうね。とりあえず、早くエジプト支部に向かいましょうよ』


「うん。とりあえず、このまま直進だね」

そして、スーツケースを引きながら砂漠を歩き始めた

これが、地獄の始まりだった...


砂漠に入り一時間後。一向に目的地にたどり着けないことに異変を感じて、真長は上空にドローンを飛ばして位置を確認することにした

「マイ? これって、どういうことだと思う?」

スマホを使いドローンからの映像を確認する。すると、真長のいる位置は目的地とはまったく関係のない知らない場所だった

『方向感覚を狂わせる術が砂漠全体にかけられているんじゃない?』


「なるほど...なら」

真長はスマホで地図の写真を撮ってから、なにかを打ち込み始めた。すると、上空からドローンが降りてきて何処かに向かいはじめた

「人の感覚がダメなら、機械の正しさに頼ればいいんだよね」

真長はドローンにエジプト支部への地図と現在の衛星写真の情報を与えて、案内してもらうことにした。しかし、考えが甘かった


ドローンに案内を頼んでから五時間後...

「名無しのドローン、ストップ」

真長がそう言うと、ドローンは振り向いて首をかしげるように傾いた

ちなみに、移動中の暇つぶしとして、このドローンに簡単なAIを埋め込んだ。そのため、簡単な指示なら機会を通さなくても命令できるようになった


「上空に上がって、私たちがどこに居るのかを確認しようか」

それを聞いて、ドローンは指示通り上空に飛んで行った。真長もスマホを取り出してドローンの映像を確認する

「...これは、厄介な異変だね」

いま、真長がいる地点は目的地とは関係のない場所だった

しかし、マイに今いる場所の景色を解析してもらい場所を特定すると、おかしなことが発生した

目的地であるエジプト支部の地点は、さっきまでいた場所と今いる場所のあいだなのだ


「衛星の映像が間違ってる?」

AIの入っている機械の方向感覚が狂う可能性は低い。マイがいるため見逃した可能性もない。衛星の映像が間違っているのなら、名無しのドローンが目的地に到達できないのも、エジプト支部を通り過ぎている説明にもなる


『いや。おそらく、この砂漠の方が間違っている』


「砂漠が? いや...そうか」

衛星映像は正しくて砂漠の地形が変化したことにより、上空からの映像と衛星からの映像にズレが生じた。スタート地点とゴール地点がズレているなか、本来の地図を見ながら移動すれば、そりゃ辿り着けるわけがない


真長の表情から状況を察した名無しのドローンは、うつむくように機体を斜めにしながら砂に機体を埋めようとした。そんな名無しのドローンに真長は慰めの言葉を与えて、軽く機体を撫でた

「名無しのドローンは悪くないよ。気づけなかった私とマイが悪い」

それを聞いて名無しのドローンは少し元気が戻ったのか砂に埋まるのをやめて、やる気を示すために真長の周りを飛び回った


「さてと...これ、遭難だよね」


『そうでしょうね。まあ、とりあえず動くとしましょ?』


「そうね」

そして、先端を布で包んだ棒を持ちスーツケースを引っ張りながら、後ろにドローンを引き連れ、太陽が沈みかけている砂漠を真長はさまよい始めた




『』でのマイの声は真長以外には聞こえてません。あんま気にしなくてもいい情報です

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