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salvation magician 第二幕 動き始める者  作者: WaffleEX
間章 東京爆発予告事件
20/127

予告状


時刻 18:00


対天使局局長室、そこで2人の人物が机に置かれている手紙を見ながら考え込んでいた…


一人は対天使局の局長、神魔リンナ

もう一人はリンナの秘書、文月美成(ふづきみなり)


2人の目の前には東京爆発の予告状が置かれていた…



対天使局局長 リンナ様へ

東京のある場所に完成次第爆発する巨大天術陣を設置しました


それ以外にもフェイクとして普通の大きさの爆発天術陣を各所に設置しました


刻限は今日の終わる時まで


それでは頑張ってください


             最上位天使第24位 ボーム



予告状にはそう書かれていた


「私の休暇を狙うなんて…卑劣な奴もいるのね、必ず殺すわ」

そう言ったリンナは休日に急に呼び出されたため、水色のニット服にフレアスカートの私服姿だった


「動機はどうあれ、やる気を出してくれるのは助かります」

美成は黒スーツ、黒パンツ、黒Yシャツの全身真っ黒コーデ(天使殺しの勝負服)を着て、ボブの髪を後ろで結んでポニーテールにしている、リンナが来る前に着替えたのだろう


「それで、状況はどうなっているのかしら?」

そう言いながら、リンナはいつものソファーに腰を落とす


「場所の特定は完了しています、しかし先見隊の何名かが不審な爆発によって負傷しています」


それを聞いて、リンナはすぐさま立ち上がり、部屋に掛けていたコートを身につけて、コートのポケットに入っていたマッチ箱を美成に投げ渡した

「そっちは全面的に任せたわ、私は個人で動かせてもらうわね」


そう言ったリンナは部屋を後にした…


----------------------------------------------------------------


時刻 18:30


東京に建っている普通のビル、ここに爆発式天域が仕掛けられている。建物内に入った先見隊は全滅、相手はかなりの手練れだ


「私一人で入ります、君たちは待機しててください」


背後にいる天使殺したちにそう伝え、美成はビルの中に入る…



ビルの中はいたって平常だった。人は避難させたが、ついさっきまで日常を過ごしていたんだから平常なのは当たり前だろう、そんなことを考えながら美成は階段を上る


階段の半分辺りを踏んだ瞬間に横の壁から天術陣が浮き上がり、爆発した


美成は自身の能力である「加速」を使い、階段を一気に上り回避した


普通の天使殺しなら、回避をしようとするが間に合わず爆発し直撃、そして食らった天使殺しは重症もしくは…死


階段の手すりに身体を預けながら、美成は爆発した壁を見る

壁の天術陣は消えている、しかし天力を感じるため、なくなったわけではないだろう。爆発に巻き込まれた周囲の壁は粉々になっているはずだが、一切壊れていなかった


「短式天域ですかね…」

短式ということは本命ではないだろうが、一応調査はしておくことにして階段を上り先へ進んだ



場所はビルの屋上。屋上の床には巨大な天術陣が敷かれていた

感じる天力的にこのビルを中心に半径500mほどの爆発が起こるだろう


むやみにいじれば爆発する可能性がある

しかし美成はリンナから渡されたマッチ箱からマッチを取り出し、火をつけてからそれを天術陣に投げた


天術陣は急激に天力を増し爆発したが、その爆発をマッチの炎が包み込んだ。少しして炎が消えると、中の天術陣も爆発もすべて燃やされていた


このマッチ棒はリンナの扱う炎が凝縮されており、火をつければ誰でも「完全燃焼」を扱うことができる道具なのだという


「ふぅ…」


ようやく一つの天術を解除できたが、天術陣が確認されている地点は、あと5つも残されている

ちゃんと罠も張られていて、屋上にくる途中にもいくつも罠が仕掛けられていた、その中で先見隊の爆発死体も発見した

短式天域には一流の天使殺しでなければ無謀な挑戦になるだろう


「圧倒的に人手が足りませんね…せめて、天否が居てくれたら」


天否と白姫はイタリア、ルジとムネはアメリカ

そのため、日本にいる一流と呼べる天使殺しは、リンナと美成の2人だけだった


「無い物ねだりをしている暇はないですよね」

そう呟き、美成は次の現場へと向かった



----------------------------------------------------------------


時刻 18:30


美成がビルに入った頃、リンナもまたとあるショッピングモールの屋上にやってきていた

もちろん、ここにも爆発の天術陣が敷かれていた


リンナは天術陣の前に立ち、両目を閉じて天力の流れを探り始めた


(流れは~…ないわね、供給型ではなく、自立型かぁ~)


自立型と確認すると、リンナは迷いなく炎球を生み出して天術陣に叩き付けた


天術陣に炎球があたると爆発し、ショッピングモールのすべてと周囲の建物を包む勢いで炎が蔓延したが、炎は何も燃やさず、誰一人としてそれが見えていなかった


リンナの能力は「干渉指定」特定の相手や物を指定して、それにだけ干渉する攻撃をおこなうことができる能力


リンナ以外がこの能力を持っていたとしても役にはたたないが、すべてのわざが天災級で以火救火になりがちなリンナにとって、この能力には本当に助けられている

この能力がなければ、今頃世界はリンナによって滅んでいただろう


「さて、手がかりがないわねー。どうしようかしら」


大爆弾天術、今頃の方は美成に任せて、リンナは犯人を探すことに尽力することにした

その過程で天術を一つ破壊したが、この感じでは他の現場に行っても手がかりはなさそうだ


その時、リンナのスマホに美成から爆発天術陣の設置場所が丸で囲われている地図の画像が送られてきた


「…ふふっ、私の秘書は優秀ね~」


とりあえず、これがあれば相手の場所を予測することはできる。地図の画像を眺めながらリンナは移動を開始した





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