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salvation magician 第二幕 動き始める者  作者: WaffleEX
過去編 虚真の箱庭 
102/127

生徒会

放課後。私、ルミ、赤音の3人で生徒会室の扉の前へとやってきた


「前衛は私が引き受けるよ。白姫は弓で私の援護。赤音は、いつも通り私たちにバフ掛けて」


「いや、なんで臨戦態勢なんだよ。普通に入れ」


ルミは人気者であると同時に、学園で一番の問題児であり、この学園の「秩序の象徴」である「生徒会長」とは対極の存在なのだ


「2人も、あの生徒会長を困らせるの、手伝ってよ~」


「はぁ~…仕方ないし付き合いますか」


「白、付き合うんだ」


一応、私にも戦士の血が流れているし…いつも、生徒会長とドンパチやってるルミのことを少しだけ羨ましいと思っていた


「他の生徒会役員は私が抑える。ルミはその隙に生徒会長をよろしく」


「おいおい、生徒会長もヤバいが、他の生徒会役員も全員手練れだけど、1人で大丈夫~?」


「ふふっ…無理難題ぐらいが「英雄」にとっては丁度いいんだよ」


「「ふふふふふ…」」


私とルミは顔を見合わせて、楽しそうに笑い会う。私にも戦闘狂の一面はある。母は平和主義者だから、これは父からの遺伝なのだろう


「2人とも、目のハイライト消してる…私だけ、消せてない…」


「安心して、正常な天使の感性ってことだから」


「私を巻き込んだ自虐は、やめてほしいなぁ~?」


そんなやり取りをしながら、私は「武装創製」で弓を作り出し、追撃の天術球を2つ展開させる。これら、まさに私の臨戦態勢だった


ルミもルミで、手をポキポキさせて、戦う気満々だ


「「じゃぁ…いくぞ!」」


「ん? えっ…」


困惑する赤音を置いてきぼりにして、私は天術球から扉が壊れない程度の火力で矢を放ち、扉をぶち開ける


そして、即座にルミが動き出す。文字通り、光の速度で突き進み、扉の正面に座っていた生徒会長に拳の一撃をぶちこんだ


しかし、その一撃は生徒会長の前に展開された氷によって防がれた。しかも、間違いなく普通の氷じゃない


生徒会長は、そしらぬ顔で紅茶を啜る。氷による防御によっぽど自信があるようだ。そして、ルミはそういうものを意地でも壊したがる性格だ


「光天連打」


ルミは、光の早さの連撃を氷の壁にぶつける。しかし、氷の壁は微動だにしない


「やつぱりダメかぁ…」


ルミは素直に諦めてるっぽい


私は、他の役員が何かしてきた時に、それを抑える役割だったのだが。どうやら、部屋に居た会長以外の生徒会メンバーは2人だけ


書記のポルックスと、役員のリゲル。どちらも手を出す気はないらしく、会長とルミの戦いを見守っている


会長はカップを置いて、ルミに声をかける


「ようやく、諦めたようね」


白銀の長い髪に、しゅっとした水色の瞳。氷のように冷静で、あらゆる問題を公平に裁く。それが、我らが生徒会長…『最上位天使第23位 氷の天使 シリウス』だ


「どうかしら? 今までおもちゃにしていた相手に負ける気分は?」


うん。シリウス会長、笑ってこそいないけど、凄く嬉しそうだ。まあ、それもそのはず。シリウス会長は勝手にルミのことをライバル視しているので、ルミの攻撃を完封できたのが嬉しいのだろう


ちなみに、シリウス会長がルミをライバル視している理由は、何度も問題行動をしているルミを捕まえるために戦って、何度も取り逃がしているかららしい


というか、序列だけならシリウス会長の方が上のはずなのに、ルミには1度も勝ててないって…本当、ルミって何者?


「この氷…全然ダメージが入ってないね。それに、光で殴ってたのに、少しも溶けてない。まるで、氷の時間が止まってるみたいだね~?」


「流石ね。私の氷はついに、時間そのものを巻き込んで凍らせることに成功したのよ」


…強い、流石は最上位天使


時間を凍らせる…つまりは氷の時間を止めることができるということ。時間が止まっているのなら、氷にいくら攻撃しても「変化」することがない


「今回は私の勝ちよ。この氷は絶対に壊せない…壊せたのなら、何でも願いを聞いてあげても…」


「えっ? 本当!」


シリウス会長の言葉を聞いた瞬間、ルミは再度光を拳に纏わせて、氷を攻撃した


「無駄よ」


氷の壁は、先程と同じくいっさいダメージか通っていない。しかし、ルミはニヤリと笑っていた


「『滅却光(メッキャクコウ)』」


ルミの拳に纏っていた光が瞬き…それが収まったとき、シリウス会長の前に展開されていた氷の壁は無くなっていた


「…え?」


シリウス会長は困惑の顔を、他の生徒会メンバーも驚いていた。ちなみに、私と赤音はルミの異常性には慣れているので、特に驚きはしなかった


そして、ルミは今日一番の笑顔をシリウス会長に見せていた


「会長様が、約束を破ったりはしないですよね~?」


そう言って、ルミは亜空間から、露出の多いメイド服を取り出して、笑顔のまま会長に近づいていった


「あっ…えっ…その…助けて?」


残念ながら、ルミを止められる天使はこの場におらず、会長の助けは虚しく消えていった


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