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新しい手がかり

「そうだ!」

バッとベッドから飛び起きて私は前図書館から借りてきた本を手に取る。

その本の中にあった私達と似た境遇の子が使った力……それを使ったらもしかしたら

私は必死にページをめくり何かヒントは無いかと探すけれど、やっぱり見つからない……

「こんな本に書いてあったら苦労しないか……」

はぁ……と大きなため息を付いて本を閉じる。

「やっぱり無理なのかな……そうだ、九条院先輩のおばあ様……お話聞けたりしないかな」

昼間先輩から聞いたおとぎ話、それはおばあ様から聞いたと言っていたけれど

もしかしたら、おばあ様が何か詳しい話を知っているかもしれない……でも、いきなり聞きたいので会わせて

ください。なんておかしいよね……

「でも……それしかないよ……」

私は決心をして立ち上がりスマホを取り出す。

そして九条院先輩に電話をした。

『はい』

と、すぐに先輩は出てくれた。

すーっと深呼吸をしてゆっくり

口を開く。

「夜遅くにすみません……小鳥遊です」

『いいよ、それでどうかした?』

「あの、ちょっとお願いしたいことがあって……」

それから私は、さっき考えていたことを先輩に伝えた。

これで、断られたら私もきっぱり諦めよう。

そう、思いながら電話越しの返事を待つ。

『なるほどね……おばあ様に聞いてみるよ』

「ありがとうございます……!!」

『うん、それじゃあまた明日ね』

「はい、また明日」

通話を切り、ほっと胸を撫で下ろす。

とりあえず、一歩前進した気がする………

そうだ、あかりにも声を掛けた方がいいよね。

明日あかりに声を掛けてみよう。

*****

次の日、いつもより早めに登校すると教室にあかりの姿があった。

あれ?今日は早いんだ、そう思いながら、私は席に座っているあかりの方へ歩いて行き声を掛ける。

「あかりおはよう!今日は早いんだね?」

「うん、なんか目が覚めちゃって」

と言いながらあかりは微笑む。

良かった、昨日の事であかりと気まずくなるの嫌だなって思っていたから こうして普通に接してくれて安心した。

「あのね、あかりちょっと話があるんだけどいいかな?」

「ん?なぁに?」

「えっとね……」

私は、先輩から聞いた話と昨日電話でした話の全てをあかりに話した

あかりは最初は驚いていたけれど、すぐに

真剣な表情になった。

話し終えるとあかりは私の目をじっと見つめて言った。

その瞳には強い意志を感じる。

そして、決意に満ちた声で 私にこう告げた。

「私もその人に会いたい、いいかな?」

「うん……!って私が決められるわけじゃないけど……先輩に頼み込んでみる!

「ありがとう……やっぱり、前に読んだ本の事が引っ掛かってる?」

「うん……先輩のした話と繋がってはいないだろうけど、なにかあると私は思うんだ……」

「そっか………はぁ~でも百が九条院先輩とそんな仲良くなってたなんてびっくりだな~」

「ちょっと!声が大きいよ!先輩はファンが多いんだから……」

「ごめん意地悪したね、この時間はほとんど人がいないから平気だよ」

「もぉ~~!」

確かに今は朝早くだから人は少ないけれど、いつ人が入ってくるかもわからないので 小声で話すように心掛けた。

それにしても、先輩は本当に人気者なんだって改めて実感させられた。

でも、また世良先輩の時みたいな事になるのは勘弁かな……

そう言って二人で笑いあった、こんな風にあかりと二人っきりってなんか久しぶりで嬉しかった。


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