表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/56

怪しい手紙

次の日の放課後、教室に忘れ物をしたことに気付き急いで戻ろうとした時、 誰かが階段の方から降りてくる足音が聞こえたので 、 そっちを見るとそこには昨日会ったばかりの彼がいた。

「あっ!小鳥遊さん!よかった~見つかった~」

「せ、世良様……どうしてここに?」

「世良様だなんて、彼方でいいよ~ここは学園なんだしさ」

「いいえ、そういう訳には……」

「ん~じゃあ、世良先輩とかどう?」

「では、それでお願いします。世良先輩、それで私に何か用事が?」

「えっとね、小鳥遊さん生徒会に興味ない?」

「生徒会ですか……」

突然の言葉に困惑してしまった。

ゲームでは、あかりが生徒会に誘われた筈なのにそれがなぜ私になっているのかと不思議で仕方がなかった。

私が悩んでいると、世良は少し困った顔をしていた。

そして、その表情のまま言葉を続けた。

まるで、私の心を読んだかのように。

「瀬名さんも誘ったんだけどね、百がいないなら入りません!って強めに断られちゃったんだ」

「そうだったのですか……分かりました、お話だけなら」

「ほんとうかい!ありがとう…!!じゃあ、明日生徒会室で!」

彼方は私の手をギュっと握り、満面の笑みを浮かべながら去っていった。

でも、あかりはなんで生徒会入りを断ったのだろう。

ゲームと同じ流れをやるのなら、生徒会には入っておいた方がいいと思うのだけれど……まぁ、とりあえず今は忘れ物を取りに行こうと思い教室に入った。

すると、机の上に手紙が置いてあった。

それを手に取り見てみると、差出人の名前は書かれていなかった。

何だろうと中身を見ようとすると、外から声が聞こえてきた。

「百~忘れ物あった?」

「あ、うんっ!」

慌てて手紙を鞄に入れ、外に出る。

あかりは、どうやら私が中に入る前に先生に呼ばれて職員室に行ってたらしい。

そのまま二人で帰ることになった。

家に着き、あかりが着替えると言って部屋に戻ったので その間に先程の手紙を見てみることに。

封筒の中からは便箋と写真が出てきた。

写真には私と世良先輩が仲よさそうに話している所が映っていた。

「これは……」

昨日、町の図書館の帰り二人で少し話して別れた後に撮られたものだろうか。

でも、なんでこんなものを? それに、この字は誰が書いたんだろう? 文字をよく見ると、女の子の文字のようだった。

『婚約者がいると言うのに他の殿方と随分と親しそうなんですね?』

その文面を見た瞬間、背筋が凍るような感覚に襲われた。

震えながらも、次の文章を読んでいく。

そこには、許さないとか 死ねなどの言葉が書いてあり最後に あなたが悪いんですよという一言が添えられていた。

これってもしかして……脅迫状!? どうしよう、警察に言うべきなのだろうか。

いや、もしこれがただの悪戯だったら逆に迷惑をかけてしまうかもしれない。

「どうしたら……」

考えれば考えるほど、思考は悪い方向へと向かっていった。

そんなとき、ドアをノックする音が聞こえた。

「はい……?」

「お嬢様、お嬢様宛にお手紙が来ていたのですが」

「手紙?一体どなたから…」

「それが、書いて無くて……これなんですが」

「ありがとうございます、もう下がって大丈夫ですよ」

「はい、失礼します」

メイドさんから手渡された手紙は、今日机に入っていた手紙と同じ便箋だ。

嫌な予感がする……恐る恐る手紙を開くと中には手紙と、また写真が入っていた。

『やっぱり、仲良くするんですね』

そう書いた手紙と私と世良先輩が手を握ったところを映した写真が入っていた。

「これ……放課後の……」

間違いない、あの時の写真を撮られていたんだ。

一体誰が?どうやって撮ったのだろう。

それにしても、この人は何故ここまで出来るんだろう。

「…………どうしたらいいの……」

私は手紙を見ながらその場から動くことが出来なかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ