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BaseballLabo  作者: 藤田繁利
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「野球って何?」

皆さん、「野球」楽しんでますか?

BaseballLabo〔ベースボールラボ〕所長の藤田繁利です。



いきなりですが皆さんに質問です。


「野球って何ですか?」


もしくは、


「野球ってどんなスポーツですか?」


こうきかれたとき、あなたなら何と答えるでしょうか。


野球というスポーツのルールを説明したり、道具について触れたり、最も好きなシーンを挙げたりと、それぞれ皆さんの中にも答えがあると思います。


極論、それらは全てが正解です。


しかしここでは、「なぜ野球に魅力を感じるのか」という所を考えていきますので、他のスポーツとの違いを明確にするために、野球というスポーツの根幹となる構造を最も端的にしたものを答えにしたいと思います。




「27個のアウトを取り合った時点で、一点でも多くの点数をとっていたチームが勝つゲーム」




これを、当研究所における回答とさせていただきます。


野球というのは、あらゆる要素が複雑に絡み合って成立しているスポーツです。

実際に野球をやっている選手や監督すら把握出来ていないルールがあるほど、本当に難解です。

しかし、それらを一つ一つ紐解いていくと、結論として野球における守備の目的は“27個のアウトを取ること”、攻撃の目的は“一点でも多くの点数を取ること”に集約されます。

他の要素は、これを成立させるために定められているものです。


そして、何よりここに、他のスポーツとの決定的な違いがあります。


それは、「チームスポーツでありながら、時間制限がなく、攻撃と守備が明確に分かれている」ということです。


もちろん時間制限のあるスポーツも、攻撃と守備が流動的に行われるスポーツも、それぞれに魅力があります。

それらのスポーツは、試合展開の「スピード感」という点において、野球にはない魅力があります。


しかし、野球の魅力は、その「スピード感の無さ」の中にあります。


野球は27個目のアウトを取られない限り、理論上無制限に点数を取ることができます。

だからこそ、「逆転不可能」という状況は、厳密には試合の中で発生しないのです。


時間制限のあるスポーツでは、理論上絶対逆転できない点差というのは生じてしまいますから、「本当に試合が終わるまで結果が分からない」というのは、野球の持つ大きな魅力だと思います。


そして、攻守がハッキリと分かれていることによって生まれる“間”が、反応する以上に多くの考える時間を生み出すので、力で劣っても勝つための工夫をする余地が大いにあります。


この「不利な状況を諦める必要がない」事こそ野球の最大の魅力であり、且つそれをチーム全員が最後まで信じきれるかがゲームの勝敗を大きく左右する所に、私達野球ファンは熱狂して、応援せずにはいられなくなってしまうのだと思います。



野球は27個のアウトを取り合った時点で、一点でも多くの点数を取っていたチームが勝つゲーム。


だから面白い。

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