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幕間3 登場人物紹介(オチビト・オリジン派、牛島派追加メンバー、???)

 人物紹介回第二弾です!

 今回は、アームドファイターオリジン側のオチビトと、牛島派に補充されたメンバー+αの紹介です。

 ★オリジン派


◎アームドファイターオリジン


 オチビト達を纏める首魁的存在。

 仲間の前でも、常に“アームドファイターオリジン”の装甲を身に纏っている為、その素顔や体つきはおろか、年齢や性別すら謎に包まれている。

 ただ、マスクを通して発せられる声の調子や、自らを“僕”と呼ぶ事から、仲間のオチビト達からは男性でないかと思われており、皆がオリジンを“彼”と呼んでいる。


 彼の装甲は、1971年に放送されたテレビ番組『装甲戦士(アームド・ファイター)』シリーズ第一作『アームドファイター』の主人公ファイターである。

 

 放送当初は、単に“アームドファイター”と呼ばれていたが、シリーズ化し、“アームドファイター○○”というファイターが増えてきた事から、便宜上、初代アームドファイターは“起源(オリジン)”と呼ばれる事となる。

 それは、異世界に堕ちたオチビト達の間でも同様だった。


 なお、彼は現存する装甲戦士(アームド・ファイター)の中で最も堕ちた時期が古く、彼が異世界に堕ちてきた当初を知る者は皆無である。

 オリジンは、自分の後に堕ちてきたオチビト達を、時には助け、またある時には力を以て屈服させながら、彼らをひとつの組織へと纏めていった。

 やがて彼らは、エフタトスの大森林の奥地に小さな集落を作り、畑を耕したり、森の動物を狩ったりしながら自給自足で暮らすようになり、オリジンはその集落の指導者として君臨している。


 オチビト達が、全てが謎の存在であるオリジンに従っている理由は単純で、彼が『強い』からである。

 そもそも、装甲戦士(アームド・ファイター)の装甲は、纏い続けている間、常に装着者の気力を奪い続ける。それにも拘らず、装甲を常時装着し続けているオリジンの精神力は凄まじいといえる。

 また、自分たちを従える際にオリジンが見せた圧倒的な戦いぶりが文字通り骨身に沁みているオチビト達は、彼に抗う気などさらさら無かったのだ。


 ――ただひとり、牛島聡を除いては。


◎青木修太


 オリジンの創った集落で暮らすオチビト。

 年齢は四十二歳の男。

 日本に居た頃には、農業に携わっていた為、異世界に堕ちてからも、農作業に従事している。だが、日本とは異なる土壌・作物を扱う為、彼の持っている現代農業のノウハウは十分に役立たず、収穫量がなかなか上がらない事に悩んでいる。


 ◆ ◆ ◆ ◆


 ★牛島派追加メンバー


◎周防斗真


 2019年の日本から堕ちてきた、二十四歳の青年。

 日本に居た頃は、遊園地やレジャー施設で行われるヒーローショーのスーツアクターとして、各地を回っていた。

 本人は、アクション俳優として顔出しの仕事をしたいと思っており、ドラマや映画のオーディションにもたびたび挑戦していたが、なかなか役を勝ち取る事が出来なかった。

 後ろで纏めた長髪や、常に皮肉気な薄笑みを浮かべている顔つきから、いわゆる“チャラ男”のような印象を与えるが、決して真意を表に出さない不気味さを、相対した者に感じさせる。


 巻物型の装甲アイテム『五行虎ノ巻』を用いて、装甲戦士(アームド・ファイター)ニンジャの装甲を纏い、スーツアクターとして培われた常人離れしたトリッキーな動きと、まさしく忍者らしい二重三重にもカモフラージュされた陽動(ブラフ)を活かし、常に相手を翻弄しながら戦う。


 当初は、オリジンの元で周囲の諜報活動に従事していた。だが、オリジンの命により、有瀬健一とシーフを失って人手の減った牛島派への補充人員のひとりとして派遣される。

 その際に、オリジンから秘かに“牛島聡の行動の監視”という任務を受けており、いわば二重スパイとして動いている。

 また、彼は、猫獣人側についている“ホムラハヤテ”にオリジンのメッセージを伝えるメッセンジャーとしての役割も担っており、オシス砦に攻め込んだ際に、オリジンからの言伝をハヤテに伝えた。


装甲戦士(アームド・ファイター)ニンジャの装甲形態】


・火遁形態……『五行虎ノ巻・火』を使って纏う、ニンジャの基本(ベーシック)フォーム。その名の通り、火を自在に操り戦うスタイル。攻撃力の高い技と防御に秀でた技を持つ、バランスの取れた戦闘形態である。

必殺技は、忍技・劫火封陣、忍技・火装焦刃、忍技・壁火護陣など。


・金遁形態……『五行虎ノ巻・金』を使って纏う、ニンジャの中間(ミドル)フォーム。目映い金色で、火遁形態よりも堅固な装甲となっている。

金属に干渉できる能力を持ち、相手の装甲はもちろん、己の装甲の金属部分を変化させて攻撃する事が出来る。

必殺技は、忍技・剣山鼠、忍技・金錆銀酸など。


◎秋原天音


 2008年の日本から堕ちてきた、おさげにした長い黒髪と黒縁眼鏡が印象的な十五歳の少女。

 装甲戦士(アームド・ファイター)ハーモニーの装着者である。

 当初はオリジンの元に居て、彼の側近のような立場だったが、牛島聡が補充人員のひとりに彼女を選び、オリジンもそれを認めた為、現在は牛島のアジトに居る。

 牛島がオリジンの集落に居る時は、彼の事を“聡おじさん”と呼んで慕っていたが、牛島がオリジンと袂を分かって分派してからは、彼の事を“裏切者”と見做して軽蔑している。

 また、彼女は有瀬健一と仲が良かった。その為、彼が死亡したという事に著しく心を痛めており、彼を殺した(と思い込んでいる)ホムラハヤテの事を激しく憎んでいる。


 天音と、焔良疾風(ホムラハヤテ)こと仁科勝悟との間には、浅からぬ因縁がある。

 彼女と“仁科勝悟”は、幼馴染だった。

 だが、ハヤテの記憶によれば、彼女は十五歳の夏にトラック同士の交通事故に巻き込まれ、一命は取り留めるも、以降十二年の間昏睡状態が続いており、2020年の時点でも意識が戻っていなかったという。


 ――ならば、

 仮に、ハヤテの記憶が正しいのならば、この異世界に存在している“秋原天音”とは、一体何者なのだろうか……?


◎槙田沙紀


 後ろで結んだ長い黒髪が特徴の、妖艶な雰囲気を持つオチビトの女性。年齢不詳 (見た目は三十代半ばくらい)。

 彼女もまた、オリジンの集落で暮らしていたが、自ら志願して牛島の補充人員のひとりとなった。

 日本に居た時には、牛島――“鳴瀬永遠”の書く官能小説のファンだったらしく、彼の事を“鳴瀬先生”と呼び、崇拝にも近い思慕を抱いている。


 ◆ ◆ ◆ ◆


 ★???


◎アームドファイターインセクト


 『アームドファイターインセクト』は、1993年に放送された、二十世紀代最後の『アームドファイター』シリーズ作品である。

 シリーズ唯一の女性が主人公の作品であり、そのスーツデザインの異質さも相俟って、放送当時は賛否両論だった。

 ただ、番組のメインターゲットである男の子たちの支持は得られず、視聴率は苦戦した。

 結局、この事が原因で『アームドファイター』シリーズは一旦打ち切られ、2001年に『装甲戦士(アームド・ファイター)ダイナソー』が放送されるまで、『アームドファイター』の制作は途切れる事となる。


 この世界においては、ミアン王国国王イドゥン二世と秘かにコンタクトを取っており、彼にオチビト討伐隊の派遣を促した。


【アームドファイターインセクトの装甲形態】


黒後家蜘蛛(ブラックウィドウ)……アームドファイターインセクトの基本(ベーシック)フォーム。女性ファイターという事で、高いピンヒールと、ボディラインを強調した黒い装甲が特徴。

マスクには、現実のクロゴケグモと同様に八つの単眼が配されており、このマスクのグロテスクなデザインもまた、番組の視聴率不振に影響を与えてしまっていた……。

 次回からは、いよいよ本編再開となります。

 ご期待ください!

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