エンディング3 全ては五つ星の輝きの下で
GM:さてエンディングのラストはPC1、朱硲ちゃんの番だね
朱硲 静菜:あいあいー
GM:さて、一応こちらとしては飴原君への報告とか想定してるけど大丈夫?
朱硲 静菜:うん、そのあとに群堂君とさっき言ってた件について少しお話したいけどいい?
GM:いいよ
朱硲 静菜:ありがと、とりあえず飴原さんのシーンからやるぜ
GM:それじゃあ朝に球空ちゃんの見舞いをして、午後に報告って感じかな?
GM:飴原君の病室に来るよ
GM:面会は普通に許可される
朱硲 静菜:あいつ……まだ入院中なのか
朱硲 静菜:結構やばい怪我私達のほうが負ってそうなもんだけど……ww
GM:もう退院出来るくらいなんじゃない?w
朱硲 静菜:じゃあ普通にノックする
飴原渡:「はいはい、どうぞ」
朱硲 静菜:「失礼します、朱硲静菜です」って言って入室する
GM:入室した貴方を迎えるのは矢堅都の生徒会長、飴原渡だ。童顔に爽やかな笑顔を浮かべて歓迎しているね
飴原渡:「やあ、昨日はお疲れ様。球空真さんの件も聞いてるよ。手術の成功、本当に良かった」ベッドから起き上がって近くの椅子に座る様に促すよ
朱硲 静菜:「この度は私の我儘を聞き入れてくださりありがとうございました」
飴原渡:「いやいや、僕も話を聞いて同じことを願ったからね。話を通す事自体は苦じゃないよ」
朱硲 静菜:「おかげさまで状況はだいぶ改善されました」って言ってお見舞いの果物とかお花あげる
飴原渡:「ああ、果物か、ありがとう……といっても僕ももう退院するんだけどね」
朱硲 静菜:「それはよかったです。いつまでも生徒会長で入院中だと……その、罪悪感があるので……」
飴原渡:「罪悪感? どうしてだい?」
朱硲 静菜:「私たちも関わった事件で貴方だけが入院中だなんて……少し、申し訳なくなります……」
飴原渡:「とは言っても、僕は別口で関わってたからねぇ。まあ安心させる為にもささっと退院しなきゃね」
朱硲 静菜:「……まぁ一人で突っ走った貴方に責任があるんですけども」
飴原渡:「はは、明日には学校に戻るよ」
そこで飴原は一つ咳払いをして少し真面目な表情になる。所謂《五天星の生徒会長としての顔》というものだ。静菜の方も雰囲気の移り変わりを察知し、自然と背筋が伸びる。
飴原渡:「時に、朱硲さん。一応報告データはあらかた目を通させてもらったんだけどさ」
朱硲 静菜:「……? はい」
飴原渡:「今回の一件、黒幕だったライオネルの目的は『五つ星を引きずり出す事』っていうので間違いないの?」
朱硲 静菜:「そう、ですね。少なくとも本人はそう供述していました。他に別の思惑があったかどうかともかくあの状況で嘘はつかないと思います」
飴原渡:「ううん、そうかぁ……五つ星とは、また随分と大きな存在に興味を持ったものだね。レネゲイドビーイングの知的好奇心って侮れないなぁ」
《五つ星》、学園都市カシオペヤ最高意思決定機関……即ち世界でも有数のFHが管理する最重要都市の一つであるこの街のFHのトップ。四年前のUGNクーデター以来、この街の全権を握る頂点である。
飴原渡:「君はどうだい? 五つ星に興味はあるかい?」
朱硲 静菜:「えっと……すみません、私五つ星って名前を聞いたことある程度の認識なので……どういったものなんでしょうか?」
飴原渡:「うん、学園都市カシオペヤ最高意思決定機関”五つ星”……まあ簡単に言ってしまえば『このカシオペヤの頂点に立ってる存在』かな?」
飴原渡:「僕ら五天星の生徒会長や群堂君達マスターエージェントでもほとんど詳細を知らないブラックボックス、それが五つ星だよ」
朱硲 静菜:「なる……ほど……? でもそんな凄いところと関わりを持つだなんて全く想像できませんね……」
飴原渡:「まあね、でも彼ら……まあ個人か集団かもわからないんだけど、彼らはこの街のあらゆる事に精通して、あらゆる事を決定づける程の権限を持っている、とも言われている……」
朱硲 静菜:「あらゆる事に精通、ですか……。でもマスターエージェントだっていまだに信じられないのに……そんなの余計に想像出来ませんよ……」
群堂一真:俺未だに信じられてないw
飴原渡:「はは、だろうね。肩書きが大きすぎると実感が沸かないものだよ。僕の生徒会長だって似たようなものかもね!」
朱硲 静菜:「まぁ……普通に生きていく上で関わりそうにない人たちですから……興味があるかと言われたらありますけど……関わりたくないですね……」
飴原渡:「まあ、普通の人だったらそうだろうね」
飴原渡:「群堂君みたいなマスターエージェントとかだったら話は別かもだけど」
五つ星についての雑談、その時に飴原はふと思いついた様にこんなことを聞いてきた。
飴原渡:「……ねえ、朱硲さん。これは純粋な好奇心だけど、君はどうしてこの街に来たんだい?」
朱硲 静菜:「え……それ、は……」
朱硲 静菜:「……その方が楽、だったから……です」
飴原渡:「楽?」
朱硲 静菜:「はい。言われるがままに歩む人生は……何も考えなくていいですから」
飴原渡:「ふむ……なるほど」
飴原渡:「…………でも、それなら今回は結構珍しい事をしたんじゃないかい?」
飴原渡:「君は自分で決めて、球空真に手を伸ばした……僕にはそう見えたけど」
朱硲 静菜:「そう、ですね。私もそう思います。……でも、私は一人だったらきっと彼女を見捨てていたかもしれません」
飴原渡:「ほう」
朱硲 静菜:「戸張先輩に群堂さん、藤崎さんや……飴原生徒会長さん。そんな人たちとの出会いと協力がなければ……私ははきっとなにもできませんでした」
飴原渡:「なるほど、そう言ってくれるのは嬉しいよ」
朱硲 静菜:「少し前の事件の主犯の人には……私は何もできませんでしたから」
飴原渡:「……それは、幸せのクローバーネックレス事件の?」
朱硲 静菜:「……大切な”友達”を失って暴走する彼の気持ちが理解できなかったんです。自分以上に大切にする何かが……私にはない……」
飴原渡:「だから、手を伸ばせなかった?」
朱硲 静菜:「……単純に恐ろしかったんだと思います。誰かのために自分の殺意を向けてきた彼が……。私は自分に敵意を持っている人を救おうとできるほどできた人間ではないんです……」
飴原渡:「なるほどね。それで今回は手を伸ばせた、と」
朱硲 静菜:「……もう、臆病でいるのは嫌なんです。聖人になるつもりはありませんが……それでも。ずっと逃げ続けていたら……一人で死んでしまうんだって思ったら……そっちの方が怖かったんです」
飴原渡:「…………いいじゃないか、君の中で何かが変わり始めていると思うよ」
朱硲 静菜:「……まぁ、貴方もご自身の性格を見つめなおした方がいいと……思います……よ?」
飴原渡:「ふふ、覚えておくよ」
飴原渡:「朱硲さん、この街……学園都市カシオペヤは常に変化の中にある街だ。FHによる世界統治の中でも、この街程に様々な事が起きる街はない。そして街の変化は、街に住む人の変化をも促す……」
飴原渡:「……この街で何かの願いを抱いたのなら、それに従うといい。やるべきことを見つけたのなら歩み始めるといい」
朱硲 静菜:「……難しい、ですね」
飴原渡:「難しいよ、でも……この街はその困惑さえも受け止めてくれるだろうね」
朱硲 静菜:「……それはそれで怖いですね……。なんだか飴原生徒会長さんって悟ってますね。」
飴原渡:「まあ、生徒会長だしね」ニカッと笑う
朱硲 静菜:「……そういえば、一つお聞きしたいことがあるんでした」
飴原渡:「おや、なにかな?」
飴原渡:「大体ことなら答えるよ?」
朱硲 静菜:「今回の事件、貴方は戸張先輩からの推薦で私に依頼をしたとおっしゃってましたが……飴原生徒会長さんにとって戸張先輩は信頼に足りる人……なんですか?」
飴原渡:「ああー戸張かー……」苦笑する
飴原渡:「そうだねえ、ちょっと胡散臭いとこあるし裏でこそこそするタイプでもあるけど……」
朱硲 静菜:「ちょっと……?」
飴原渡:「信頼はしているし、あれで何かと分かりやすい奴だよ?」
朱硲 静菜:「全然わからないんです……彼がいったいどうして私に構うのかも何が目的なのかも……」
飴原渡:「ああ、なるほど。それは確かに不安になるかもね」
朱硲 静菜:「親切にしてもらってるし疑いたくはないんですけど……いつも肝心なところをぼかすし手伝ってくれないしで何がしたいのか全く分かりません……」
飴原渡:「…………僕に推薦した時は、君に強くなって欲しい……というような事を言っていたけど」
飴原渡:「朱硲さん自身に何か強くならなきゃいけない理由に心当たりは?」
朱硲 静菜:「あるにはあるんですけど……正直戸張先輩には関係ないこと……ですかね」
飴原渡:「……………………意外と、徹頭徹尾全部が『朱硲静菜のため』で終わったりしてね」
群堂一真:何故だろう、この馬鹿が言うとなんかそんな気もする
藤崎優一:邪推するだけ空回りしそう
朱硲 静菜:「……えーっと、それは一番ないですね……」
飴原渡:「ははは、まあここであーだこーだ議論してても答えは出ない! だって二人共答えを知らないから!!」そう言って笑い飛ばす
朱硲 静菜:「まぁ、そうですよね……すみません変なことをお聞きしてしまって。ただ貴方が戸張先輩のことをどう感じているか聞きたかっただけのはずなのに……」
飴原渡:「あはは、大丈夫大丈夫。生徒の相談に乗るのも生徒会長の仕事だから」
朱硲 静菜:「ありがとうございます。では、私はこれで失礼いたします。もうお一人で無茶をしないでくださいね」
飴原渡:「はいはーい。なにはともあれありがとうねー」手を振って見送る
GM:このあたりでいいかな?
朱硲 静菜:おう
群堂一真:次は俺と話したいんだよね? どこに行けばいい?
朱硲 静菜:じゃあ折角なら学校同じだし……空き教室とか屋上とかのあたりがいいなー
群堂一真:おっけー。じゃあ屋上で待ってるよ
朱硲 静菜:「すみませんっ呼び出したのにお待たせしました!」って走ってくる
群堂一真:「いや、別にいいよ」菓子パンを食べながら
朱硲 静菜:「群堂さんあまり学校来られないって聞いていたので学校外のほうがいいと思いましたが……その、あんまり親しくない人に学校外に呼び出されるのって……おいやかと思いまして……」
群堂一真:「いや、別に?」
群堂一真:「それで、話って何かな?」
朱硲 静菜:「はい、まずは今回のことで改めてお礼を言っておきます。本当にありがとうございました……!」
朱硲 静菜:そういって深々と頭を下げる
群堂一真:「別にいいよ。元はと言えばあの馬鹿の依頼でもあったしね」
朱硲 静菜:「でもその中に真を助けるってことは入ってませんでした。群堂さんのやさしさに私は助けられたんですよ?」
群堂一真:「やさしさ、か。別に俺のこれは、優しさじゃないよ。ただ、俺は自分のやりたいようにやっただけさ」
朱硲 静菜:「えっと、これは用とは別なんですけど……群堂さんってどうしてそんなに自分を卑下なさるんですか……?」
朱硲 静菜:「確かにあなたのやりたいようにやっただけかもしれませんが結果的に私はそれに助けられました。それをやさしさと言わずになんというのか私にはわかりません」
GM:君にだけは言われたくないやつ()
朱硲 静菜:うっせ
朱硲 静菜:私とマスターエージェント様を一緒にするな
群堂一真:「卑下? 失礼だね。俺は自分で自分を貶めたことなんてただの一回もないつもりだけどね」
群堂一真:「というか、朱硲さんにだけは言われたくないな」
朱硲 静菜:「あはは……そうですね。私は臆病で卑屈なだけの女ですしね」
朱硲 静菜:「……えっと、今日群堂さんをお呼びしたのはお願いがあってのことです」
群堂一真:「お願い?」
朱硲 静菜:「はい。これまでの戦いを見て群堂さんはすっごく強くて冷静で頼りになるお方だと……思いました」
朱硲 静菜:中の人は思ってないけど
GM:色眼鏡だよなぁ
群堂一真:俺もそう思う
GM:静菜ちゃん、ほんとに詐欺にだけは気をつけてな
藤崎優一:一番心配だ
群堂一真:「まあ俺はマスターエースだからね」
朱硲 静菜:「私はとある事情でこれからも危険な目に合うと思います……でもそれは私一人では絶対に乗り越えることはできないと思うんです」
朱硲 静菜:「今までずっと逃げ続けてきたツケが回ってきたんでしょうね……私は戦い方も身の守り方も何も……知らないんです」
群堂一真:「それで?」
朱硲 静菜:「だから群堂さん……貴方に私が成長するまでの間一緒にいてほしいんです……!」
朱硲 静菜:「勿論お金が必要なら絶対に払います。他のものでも私ができることなら……工面します」
朱硲 静菜:「貴方に利のないことを言っている自覚はあります……! ですが……どうかっ……!」
群堂一真:「なんだ、そんなことか」
群堂一真:「朱硲さんさえいいなら、俺ももう暫く、こんな風にしていたいなって思ってたところなんだ」
朱硲 静菜:「……? こんなふう、とは?」
群堂一真:「藤崎君も一緒に、三人でまたあの馬鹿の依頼でも受けに行ってさ」
群堂一真:「あの馬鹿のことだから叩けば問題ごとなんていくらでも落ちて来るよ」
朱硲 静菜:「……ふふ、病み上がりの人をたたくなんて……だめ、ですよ」って少し泣き笑いする
群堂一真:「いいじゃないか。どうせ、俺らが何もしなくてもすぐにまた病院コースだろうし」
朱硲 静菜:「貴方は……本当に優しすぎますね……。こんな一緒にいて利もない女と関わってくれるんですから」
群堂一真:「ああ、じゃあさっきの。できることならするって言うなら、一つだけいいかな?」
朱硲 静菜:「……? はいっ! なんでしょうか!」
群堂一真:「そうやってすぐに自分を貶めないこと。卑屈なことを口に出してもなにも良いことはないよ」
群堂一真:「まあ、あまり気持ちの良いものじゃないし、それに。君のためにもそれはきっとよくないからね」
朱硲 静菜:「あ……えっと、すみません……ご不快でしたよね……」
朱硲 静菜:「でも、私自分のいいところって本当にわからないから群堂さんが藤崎さんならともかく私と一緒にいたいと思ってくれる理由がわからないんです……」
朱硲 静菜:「貴方が優しいから、以外の理由が思いつかなくって……」
群堂一真:「俺が君と一緒にいたいと思う理由かい?」
群堂一真:「大したことじゃないよ。俺はね、強い願いを持った人が好きなんだ。あとは……ちょっとだけ、仲間ってものに興味がわいたから、かな」
朱硲 静菜:「うっ……強い願い……ですか」
朱硲 静菜:「仲間……群堂さんって私のこと足手まといに感じているんだと思ってたんですけど……仲間、なんてそんな風に思っていてくれたんですね」
群堂一真:「うん。君はね、自分では気づいていないかもしれないけど、とても強欲だよ」
朱硲 静菜:「……私はただ、”死にたくない”それだけなんです……」
群堂一真:「君はこの前、どうなるか分からない状況で、それでも——この俺に歯向かってまで球空真を助けようとした。今も、自分では無理だと思っているなんていいながら、自分の意を通そうとしているじゃないか。その願いの強さは大事にするといい」
群堂一真:「それだけじゃないさ。君はもっと自分のことを知るべきだよ。君は、ただ自分が生きているだけで満足できるような人間じゃない」
朱硲 静菜:「そう、なんですかね……。ふふ、ありがとうございます。少しだけ……勇気が出てきました」
群堂一真:あ、GM。ついでに個人のエンディングで涼ねえにもらったチケット、ここで誘っていい?
GM:ああ、あれか。うーん、想定では次回のオープニングにする予定だったけど……まあいいかな
群堂一真:おっけー
群堂一真:「あ、そうだ朱硲さん」
群堂一真:「こんなものをもらったんだけど、今度一緒にいかないかい?」一真のエンディングでもらったチケットを撮り出す
朱硲 静菜:「……え?」
朱硲 静菜:って目を見開く
朱硲 静菜:言葉足りてないぞ群堂君
朱硲 静菜:デート誘うみたいに誘うんじゃないwwwwww
GM:すごく言葉足りてない
朱硲 静菜:ちょっと顔を赤くするけど????
GM:これOKしてから『保護者同伴です』は死刑もの
藤崎優一:極刑ですな
群堂一真:え? マジ? この誘い方ダメなの!? ちょ、付け加える付け加える!!
群堂一真:「ああ、藤崎君や戸張も誘ってさ。あと、俺の姉さんも来るんだけど、いいかな?」
朱硲 静菜:「えっ、あ!そう、ですよね!はい!大丈夫です……!」
朱硲 静菜:顔をぶんぶんふってごまかす
群堂一真:「じゃあ、優一君には俺が連絡しておくよ」
朱硲 静菜:「はい、よろしくお願いします」
GM:じゃあこの辺でシーンエンドかな
群堂一真:おk
朱硲 静菜:おk−
GM:それじゃあ、シナリオ『彼女は救われる価値のある存在か』終了ーー
一同:お疲れ様でした!
これにて第二話完結です!!
次回の第三話のセッション収録は近日を予定しておりますので、今しばらくお待ちください!
なお、感想にてPLにメッセージ等を送っていただきますと一同とても喜びます!




