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ダブルクロス THE 3rd edition リプレイ キャンペーン『カシオペヤ』  作者: ソウル
第二話 彼女は救われるに値する人間なのか
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エンディング2 姉からの修正力

群堂一真:やりたいことと言ったら五つ星について調べるくらいだよ

GM:それならライオネルや戸張君が言ってた事以上は一切わからないね

群堂一真:「……手がかりなしか」

群堂一真:しゃーない、GM指定シーンいこう

GM:では群堂君、貴方は病院で球空真の回復を見届けてからそのまま自宅のマンションに帰ってくるね

群堂一真:「手がかりも得られなかったし……今日はもう寝るか」

GM:マスターエージェントに宛てがわれたセーフハウスでもあり、セキュリティはSランクの学生寮にも負けず劣らずだ

群堂涼奈:「あ、おかえり」

群堂涼奈:貴方が自宅のドアを開けるとさも当然の様にリビングで紅茶を入れている貴方の実の姉、群堂涼奈がいるよ

群堂一真:「……凉ねえ?」

群堂涼奈:「おかえり、かず君。紅茶、飲む?」

群堂一真:「飲む」

群堂一真:「いやいや、なんで俺の部屋に? てかどうやって入ったの?」

群堂涼奈:「氷使って鍵穴に合う鍵を複製した」

群堂一真:「それ普通に犯罪だからな」

群堂涼奈:「Sランクだし、ちょっとのイカサマは押し通せる。うん」

群堂涼奈:相変わらずの抑揚の無い声、半開きの目は弟からの説教等どこ吹く風と受け流している。そのままポッドを使って紅茶を入れてテーブルに並べるよ

群堂一真:「……それで、そこまでして俺の部屋に来た理由は?」座って紅茶飲みながら

群堂涼奈:「なんか、前に受けてた依頼の方頑張ってるけど中々うまくいってないみたいだから」

群堂一真:「…………な、なんのことかな?」汗だらだら

群堂涼奈:「……お姉ちゃんとして、相談に乗ったほうが……いいかなって」

群堂一真:「だ、大丈夫だよ。凉ねえの手を煩わせるほどのことじゃお願いします力をお貸しくださいお姉さま」

群堂涼奈:「………………凄い、私ここまで綺麗な手のひら返しみたの初めて」ちょっとだけ感動したように言う

群堂一真:「だって……」

群堂涼奈:「うん、頑張ってたんだね」ぽやーっとした表情のまま頭を撫でる

群堂一真:「…………」

群堂涼奈:「……ん? 膝枕とかしてほしいの?」

群堂一真:「凉ねえは俺のこといくつだと思ってるんだよ?」

群堂涼奈:「えっと………………確か17歳、あれ? 今年の誕生日迎えてたっけ?」

群堂一真:「厳密にはまだ16」

群堂涼奈:「じゃあ16歳って思ってる」

群堂一真:「適当過ぎる! 思ってないじゃん!!」

群堂涼奈:「うん。それで、何に一番困ってるの?」ソファに腰掛けて

群堂一真:「えっと……何に困ってるかわからないことに困ってる」

群堂涼奈:「うん。重症」

群堂一真:「…………っぽいんだよね」

群堂涼奈:「おかしいなぁ、かず君なら大丈夫だと思ったんだけどなぁ」

群堂一真:「…………なんだろな?」

群堂涼奈:「かず君、友達っていたことある?」

群堂一真:「まあ、昔はあるよ」遠い目

群堂涼奈:「昔かぁ……」

群堂一真:「昔……。正直、あのころどうしてたかなんて覚えてないよ」

群堂涼奈:「昔はかず君、オーヴァードですら無かったもんね。小学校の頃とか」

群堂一真:「懐かしいな」

群堂涼奈:「私は生まれつきだったから普通に友達作りやってたけど……。やっぱあれかなぁ、FHで好きなようにやらせ過ぎたかなぁ?」

群堂一真:「…………人生どこで何の弊害が発生するか、分かんないもんだね」


 一真は《朱硲静菜の友達になる》という上層部からの謎の指令を受けた時の事を思い出す。FHの構成員は基本自由だが、時折上層部からの指名命令が下ることがある。そしてそれに対してはエージェント・マスターエージェント問わず絶対服従となっているのだ。

 組織のしがらみを感じてため息を吐く一真、それを見て本当に何の脈絡もなく涼奈はポケットに手をいれる。

群堂涼奈:「じゃあこれあげる」そういって一枚のチケットを渡す

群堂一真:「え?」

群堂涼奈:何の脈絡もなく、ポケットから出した

群堂一真:「これは?」

群堂涼奈:「カシオペヤ内の屋内レジャープールのグループチケット」

群堂一真:「プール……あの、俺水は……」←ブラックドッグ

群堂涼奈:「……遊園地はダメ。かず君、待ち時間の沈黙の恐ろしさを知らない」

群堂一真:「お、おす……?」

群堂涼奈:「あと映画館もNG、好みがわからないのにチケット一点張りはリスクしかない」

群堂一真:「お、おう……?」

群堂涼奈:「その他景色いい所行ってもかず君はどうせ雰囲気ぶち壊すからそっち系も論外。インドア系はひたすらに無言になるのが目に見えてるから除外」

群堂涼奈:「よって、プール」

群堂涼奈:「一回、任務と関係無い所で遊びに誘ってみなよ」

群堂一真:「さ、さすが凉ねえ……?」

群堂一真:「わ、わかった。誘ってみる」

群堂涼奈:「……私も保護者として付いていこうか?」

群堂一真:「…………お願いします」

群堂涼奈:「うん、分かった。かず君は私の水着が見たいんだね」

群堂一真:「別にそんなこと言ってないよ!?」

群堂涼奈:「残念。弟は姉で異性を意識し始めるのが健全って雑誌に書いてあったのに」

群堂一真:「なんだその雑誌はッ!?」

群堂涼奈:「私の友達にもらったやつ」

群堂一真:「それ絶対あぶない本だぞ!!」

群堂涼奈:「まあ、いいや」

群堂一真:(友達ってそんないいもんじゃない気がするな)

群堂一真:こんなとこ? 次回もしかして水着回?

GM:イエス。シーンエンド


次回で群堂君のお姉ちゃん、群堂涼奈が本編に出てきます。

そして次回はプールで水着回です。

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