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ダブルクロス THE 3rd edition リプレイ キャンペーン『カシオペヤ』  作者: ソウル
第二話 彼女は救われるに値する人間なのか
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共通エンディング 願いの果てに掴み取った笑顔

さて、今回からエンディングを投稿していきます

 カシオペヤに吹き荒れた殺戮の嵐、それは一人の少女の心の叫びと共にカシオペヤの一部区間を半壊状態にまで追い込んでいた。一夜明け、街はFHの指導の下で復興が始まっている。カシオペヤの科学力は外の世界の水準を大きく超えており、《土地》さえ残っているのなら一ヶ月以内に球空真が暴れまわった爪痕を修復出来るだろう。有力者連続襲撃事件の解決、それはこの街を生きる人々に不安の夜明けをもたらした。そして今、とある病院でも一人の少女の夜明けが訪れようとしていた。



GM:さあ共通エンディングといこうか

GM:球空真の手術結果のシーンだね

全員:了解

GM:事件から一夜明けて、貴方達はカシオペヤ内の病院で治療を終えて朝を迎えました

ドクター:そして貴方達の元にドクターが姿を見せます。直接の対面は初めてだ。褐色肌に黒縁の眼鏡が特徴的な20代半ば程の女性。着ている白い白衣で彼女が医者であるというのは一目で分かるだろうね。

ドクター:「昨晩は球空真を運び込んでそのまま緊急オペに入ったからね。君達の傷の具合もろくに確認出来なかったけど、なんとか大丈夫そうだ」

ドクター:「……そして、つい先ほど彼女の手術が終わったよ」

朱硲 静菜:「彼女は……球空さんは助かるんですか……!?」と、自身の傷なんてまるで気にせずにドクターに食いつく様に

ドクター:「そうだね、まずは付いてくるといい。彼女の病室まで案内しよう」そう言って廊下に出る

ドクター:「人から聞くより、直接顔色を見たほうが分かりやすいだろうしね」

朱硲 静菜:「は、はい……」ついていく

藤崎優一:後ろから一歩引いてついてく

群堂一真:ついていく

ドクター:ドクターに案内されて着いたのは特別病棟の一室、ネームプレートには『球空真』の名前がある

ドクター:「失礼、入るよ」コンコンとノックして

球空真:「ぁ……はい。どうぞ」

朱硲 静菜:返事を聞いて、球空ちゃんが目を覚ましていることに安堵するよ

球空真:では入室。清潔感のある個室の病室、そこのベッドに入院着を着て寝ている球空真が貴方達を迎える

球空真:「ぁ……皆さん」

朱硲 静菜:「球空さん……もう、衝動は大丈夫なんですか……?」と少し遠慮がちに聞くよ

球空真:「はい、今はなんとか落ち着いています……」

球空真:「その、皆さんには多大なご迷惑をおかけして……なんとお詫びしたらいいやら……」

朱硲 静菜:「そ、それは貴方のせいではありません。えっと……もう、ライオネルにつけられたものは大丈夫……なんですか?」


 静菜の質問には今回の手術を担当したドクターが答えた。

ドクター:「……今回の手術で除去できたナノデバイスは全体のおおよそ『半分』だよ。それ以上を一度に取り除こうとすれば、彼女の身体にかかる負担が大きすぎたからね」

群堂一真:「半分? つまりまだ残ってはいるということか」

ドクター:「まあね。だが、ナノデバイスの数が減れば効果も低下する。以前の様な大規模な暴走はもう起きないだろう。これからは段階的にナノデバイスの除去を進めていくことになる。一応、退院自体は数日で出来るから後は定期的に通いながら経過の観察、余裕が出来ればまた除去を……という具合になるね」


 《つまり、完全に終わった訳ではないがもう心配は要らない》……とドクターは付け加える。彼女自身、なんてこと無いように言うがその太鼓判を最も欲していた静菜は聞いた瞬間に緊張の糸が切れてしまった。

朱硲 静菜:「そう……なんですね……よかった。私……もう、ダメなんじゃないかってずっと心のどこかで思ってて……あぁ、私本当にダメだな……藤崎さんと群堂さんが折角手伝ってようやく勝ち取ったものなのに……」って言ってぼろぼろと泣き崩れる

球空真:「あ、あわわ……お、落ち着いてください朱硲さん……!!」

群堂一真:「そうだよ、もっと堂々としなよ、朱硲さん」

ドクター:「そうだぞ? 君達が彼女を連れてこなければ私も手術なんて出来なかった。君は文字通り球空真の命を繋いだんだ、誇っていいと思うがね?」

藤崎優一:「あの衝動を見れば、そう思ってしまうことは仕方ありませんよ。でも、収まって本当によかった……」

群堂一真:「これは君の勝ち取った欲望《願い》なんだ。君はこの戦いに勝って彼女を救った。願いを叶えた者が地面に伏せて下を向いているなんてことは許されないんだよ」

朱硲 静菜:「ごめ……ごめんなさい……!」って言っても全然泣き止む気配がない

球空真:「あわわ……えっと、その、朱硲さん……本当に、ありがとうございました!」

球空真:どう泣き止ませていいのか分からずに軽くパニックになってる

藤崎優一:「……こういうのが僕達にとって一番効く薬だよね」球空ちゃんにむけてこそっと

球空真:「……?」藤崎君に

藤崎優一:しー、と口元に人差し指を立てるよ(同じ衝動《殺戮》だからね!)

球空真:「???」藤崎君の衝動知らないから小首かしげるよw

藤崎優一:まあねw

群堂一真:「ほら、これ飲んで」缶コーヒーを差し出す

朱硲 静菜:群堂君からコーヒー受け取って「あ、ありがとう……ござい……ます」って途切れ途切れで言う。

朱硲 静菜:まだ涙は止まってないよ! 

ドクター:「ふむ、なる程……今回の事件のヒーローは随分と泣き虫らしい。では私はこれで、退室時にはナースステーションに連絡をね?」そういって退室

群堂一真:「さて。それじゃ俺もこれで失礼するよ。これでも色々と忙しい身なんでね」そういって病室を出る


藤崎優一:あ、じゃあ藤崎君もここで出て、ここから後で個人のエンディング行ってもいい?

GM:地続きでって感じかい?

藤崎優一:そうそう。ほら、さっき伏せた群堂君へのロイス感情、あれ絡みで話したい!

朱硲 静菜:ああ、それなら私も後で群堂君と話したいな。ほら、Sロイス指定の理由絡みで!

群堂一真:わかった、君たちの気持ちはすごくわかった。そんなに俺のことが好きなのか

GM:了解。なら共通締めてから個別エンディングで演出していこう。指定分と自由分を両方やる時間くらいはある。

群堂一真:俺出ずっぱり? でも残念ながら俺の体は一つしかないんだ

藤崎優一:二つに……真ん中で……割ればいい

群堂一真:怖いわ!!!!


 自分以外の退室を見届けた後、ようやく静菜の号泣が落ち着いてくる。

朱硲 静菜:「うう……ひっく……。あの……手術後に突然お邪魔して申し訳ありませんでした……。これからも大変だとは思いますがひとまず助かってくれてありがとうございます! 病み上がりの人にこれ以上長居するわけにはいきませんし……私もそろそろお暇しますね……」

朱硲 静菜:じゃあそう言って涙拭ってから私も退室かなー

球空真:「はい……あ、ちょっと待ってください。朱硲さん……」

球空真:帰ろうとする静菜の袖をつまむ

朱硲 静菜:「……? ど、どうしたんですか?」

朱硲 静菜:え? なになに? まだなにかあった!?

球空真:「あの……その、もし……ご迷惑じゃなければ……なんですけど……」

球空真:言いづらそうに口元をもごもごして俯く

朱硲 静菜:「……? 大丈夫ですか?」

球空真:ここで大きく深呼吸して、意を決した様に真はこう言うよ

球空真:「その……………………図々しい事、なのかもしれませんが……」

球空真:「…………退院したら、一緒に遊びに行ったり……して、いただけないでしょうか……。そ、その! お礼とか、もごもご……したい、ですから……」

球空真:断られるのが怖くて目を瞑って顔を背けて言う

朱硲 静菜:うおおッ そうきたかッ!!!

朱硲 静菜:「………………へっ? イッショニアソビニイク……?」と自分が言われたことを理解できないように繰り返すよ

球空真:「………………ッ!!」怖くて目をつむったまま、激しくコクコクッと頷く

朱硲 静菜:「それって……それってよく漫画とかで友人同士でやること……ですよね……?」と不安げに聞く

球空真:「は、はい……そう……なり、ますね…………」

朱硲 静菜:「私なんかとで……いいんですか……?」

球空真:「さ、散々ご迷惑をおかけした身の上で差し出がましいのは、重々承知ですが、その……よろしければ……!」

球空真:勇気を振り絞って目を明けて、静菜の方を見て震えながら頷く

朱硲 静菜:「そんな迷惑なんてっ! 私……ずっと、ずっと憧れていたんです……! 誰かと一緒に遊びに行くことに!」って言って球空ちゃんの手を握る

球空真:「ひ、ひゃんッ!?」いきなり手を握られてびっくりする

朱硲 静菜:リアクション可愛いなこの子……

朱硲 静菜:「あっす、すみません……! つい……!!」って言って手を放す

球空真:「ぁ…………」放された手を少し名残惜しそうに

球空真:「ぁ……えっと、その……いいん、ですか……?」上目遣いにそう聞くよ

朱硲 静菜:「も、もちろん! 私なんかでよければ!」

球空真:「あ、ありがとう……ございます……」一生分の勇気を使った様に息を吐く

朱硲 静菜:《友達になろう》といえないヘタレです

朱硲 静菜:ひえ、言うタイミングここしかないのに

GM:なんだ、真ちゃんにもう一度勇気搾り出せと?

GM:割とスパルタやな静菜ちゃん

朱硲 静菜:静菜ちゃんヘタレやで??

朱硲 静菜:さぁもう一声!!! お願いしますGMここに多分静菜ちゃんの生涯友達人数が懸かってる……

GM:まあそれなら多分真もどっこいどっこいだし、二人にはもうちょい頑張ってもらおう

朱硲 静菜:「……あ、なら……れ、連絡先……とか必要になってくる……よね?」って言って自分のスマホを取り出す

球空真:「あ……は、はい。その……私の連絡先で、よろしければ……」そう言ってデスクに置いてあるスマホを持つ

球空真:「……………………………………その」スマホに気を取られてる静菜に声かけるよ

朱硲 静菜:「ふぁい!? えっと連絡先なんて恐れ多過ぎましたかッ!?」

球空真:「い、いえ! 遊ぶ約束、して…………連絡先を交換して…………なんだか、その……………」

球空真:「…………と、《友達》みたいで……嬉しいなぁ……って……!!!」顔を真っ赤にして胸元でスマホをぎゅっと握るよ

朱硲 静菜:「……っ!?!? と、友達……? 友達……みたいですかね……!」って顔を真っ赤にする

球空真:「えっと………………は、はい…………だったら、嬉しいなぁって……」

朱硲 静菜:「……!!! はい……! 喜んでっ! 私でよければこれからもよろしくお願いします!」

球空真:「は、ははははい! こちらこそ、年下で能力がよくわからなくて更に暴走癖がありますが、す、末永くッ!」

朱硲 静菜:「……えっと、なら敬語……お互いに外し……ません……か?」ってすっごくためらって言うよ。友達への憧れが暴走し始めてる()

球空真:「い、いいんです……か……?」目を見開いて

朱硲 静菜:「で、できればっ! そうしてもらえると……うれしい……な」ってはにかむよ

球空真:「は、はい私こそ……あ、じゃなくって…………その、……うん! よろしく!!」

球空真:心臓をばくばくさせながらも嬉しそうにこちらも微笑むね

朱硲 静菜:末永く爆発した方がいい

朱硲 静菜:「…うんっ! よろしくね真!」

球空真:「う、うん! こちらこそ……静菜!」


GM:シーンエンド

朱硲 静菜:ボッチ力の塊かよ! なんでこの二人友達になるのに、ここまで……!!

GM:ぼっち×2って凄い

群堂一真:ほほえましいな

GM:ほんとな、なんで友達になるのにこんなに告白みたいな……いや眼福なんだけどさ()

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