ミドル4 マスター 闇の中で逃げ惑う
GM:さあ、次はマスターシーンだ
GM:時間帯としてはさっきのシーンの直後だね
彼女は走っていた。騒がしい夜のカシオペヤの街を。呼吸が荒い、心臓がバクバクと激しく脈打つのを感じる。それでも足を止めるわけにはいかない。夜の街に出た学生達の群れ、その合間を必死になって走り抜ける。
???:「はぁ……はぁ……はぁ……!」
自分の身体の中で、レネゲイドが暴れている。衝動が駆け巡っている。体が熱い。思考にもやが掛かったように判然としない。
分からない。何故こうなるのか、全然分からない。
だから、不安を振り切る様に……《自分でもどうしてそこにいるのか分からない見知らぬ場所》から逃げるように走る。
???:「私、どうしちゃったの……? 助けて、誰か、助けてよ……!」
彼女の痛みを伴った悲鳴は、カシオペヤの街に溶けていく……
GM:ここでシーンエンド
朱硲 静菜:真ちゃん?
GM:さて、どうだろうね? それは今後のシーンできっと分かるよ
朱硲 静菜:……このGM、ほんとに性格悪いな
群堂一真:何度もこいつと卓囲んだから知ってるけど
藤崎 優一:まあまだ色々とはっきりしないから何とも言えないけど
GM:後半の情報収集もまだなんだぜ? 逆にこの段階で「全部分かった!」って言われても俺が困る!
藤崎 優一:それもそうか