ミドル2 マスターレイス《事故》
お・ま・け
GM:じゃあ次、ミドル2シーン目一真君のシーン
群堂一真:ダイス合計:1 (1D10 = [1])
GM:剣城聖羅と共に情報収集を行ってもらうぞー
群堂一真:一緒に……? 気まずい
剣城聖羅:「さあ、電子の姫君を探すの。貴方は今、五つ星の情報網を間接的に使えるのよ」
GM:NPCカード 剣城聖羅:あらゆる情報収集判定の達成値を常に+5(郡堂一真のみ)
GM:電子の姫君について
情報:FH 12/知識:機械工学9
群堂一真:じゃあ生き字引とコンセノイマン使って情報:FHで判定しよう
群堂一真:5dx+6@8
DoubleCross : (5R10+6[8]) → 10[3,5,9,9,9]+10[1,5,8]+3[3]+6 → 29
GM:危なげなくだな
群堂一真:むしろ超余裕だよ
電子の姫君について
情報:FH 12/知識:機械工学9
機械工学分野で最高峰と謳われる女性、フレイヤ・ノルシュタイン(20歳)の通り名。UGNクーデター以前からその才覚を現し、フリーランスとして様々な人工知能及びロボットの開発に携わってきた。カシオペヤ内では兵器開発にも関わっているが、彼女の開発する兵器は『専守防衛』を絶対の掟としている。最近レネゲイドを取り込み爆発的なエネルギーを生み出す外装リアクターを完成させたことでニュースになっている。聖羅が求めているのがそれであり、彼女の部下達が探している。
本人の気質は基本的に超が付くほどの善人でありお人好し。居所も掴める。
GM:居所というか、逃走先の予測が出来るって感じかな
群堂一真:「とりあえず、大体の場所はわかったぞ」
剣城聖羅:「そう、良かった。順調に進みそうね」
群堂一真:というかGM、ちょっと相談なんだが
剣城聖羅:はい
群堂一真:こんだけ達成値出したんだから、静菜ちゃんや藤崎君と一緒に行動してることまでわかったらダメかな?
GM:ああ、別にいいよ
群堂一真:了解。ありがと
皆さま、お気づきだろうか? ここでGMが軽率に『フレイヤ・ノルシュタインは朱硲静菜と同行している』と情報を追加であげてしまったことが、ボタンの掛け違いにして混沌の始まり。というわけでGMにすら軌道修正が出来なくなっていく悲劇をお楽しみください!
群堂一真:「外装リアクターね。お前はこれを使ってどうするつもりなんだ?」
剣城聖羅:「世界の為に、私の欲望の為に果たすべき役割を果たすだけよ」
群堂一真:「世界のために、か。……ひどくつまらない答えとはいえ、俺は一応話したんだ。なら、俺にもお前の願いのことを聞かせてくれてもいいんじゃないか?」
剣城聖羅:「……いいわ」
剣城聖羅:「世界は一度変わった……。私はその時に目の当たりにしたのよ。この世界の強さというものを」
剣城聖羅:「昔の私のような有象無象が心配しなければいけない程に、私達の世界は脆くは無く弱くは無かった。ねぇ、知ってる? UGNが世界の盾だった頃にシミュレートされた『世界にレネゲイドの真実を公開した場合の世界』の話」
群堂一真:「世界中が大混乱になる、みたいなやつだったか?」
剣城聖羅:「文明の崩壊、世界秩序の敗北……世界の盾と傲り高ぶっていたUGNのシミュレートをFHとそれに支配される世界は乗り越えてみせた」
剣城聖羅:「私は世界なんて何度ひっくり返ってもいいと思っている。その先に続くものがあるのなら、私は構わない」
剣城聖羅:「夕音様は、私よりもより根本的で根源的なところを見ているわ。私は彼女が世界を変える剣になりたい」
剣城聖羅:「それが私の願い……だから私は、『どんな世界に変えるのか』という貴方達世界の変革者を目指すオーヴァードに惹かれる」
群堂一真:あなたたちってゆーな
GM:なんでや
群堂一真:「なるほど。じゃあこの外装リアクターとやらも、お前自身はどう使うか知らないわけか」
剣城聖羅:「それは知ってるわよ。別に貴方にわざわざ知らせようとも思わないだけ」
群堂一真:「なるほど。それはそうだ」
群堂一真:このシーンで話したいことはこんなものかな
剣城聖羅:「そういえば、朱硲静菜と藤崎優一、それに球空真の三人がターゲットと行動を共にしているのよね」
はい、ここで余計な藪蛇突いたーーー!!! さっさと次のシーンにいっておけばよかったのに、ここで余計な藪蛇を突いたGMがやらかしたーーー!!
群堂一真:「なんだ、知っていたのか」
剣城聖羅:「当然でしょう。貴方が使ったの、私の情報網よ?」
剣城聖羅:「……全部計画通りね、幸先いいわ」
群堂一真:「計画通り?」
剣城聖羅:「ええ、そう。私のことを探りに産業開発区間に来た朱硲静菜達がフレイヤ・ノルシュタインと邂逅すること、そこにオルトロスを暴走させた藤崎優一が加わること。全て夕音様の計画通りよ」
群堂一真:えーあのシスコンが?
剣城聖羅:お前だけはそれを言うな
朱硲 静菜:おまいうーーーー!!
藤崎優一:群堂君、君だけはそれ言えないと思うよ
藤崎優一:総突っ込みである
群堂一真:インスピレーションで「妹のこと愛している」って抜かれるお姉ちゃんだぞ
藤崎優一:おっせやな
GM:それ抜かれてるのがGM的にはけっこー痛い
群堂一真:「じゃあもう一つ訊くが、もし朱硲静菜たちがターゲットの確保に抵抗してきたらどうしろ? とかも言われてるのか?」
剣城聖羅:「それも含めて計画の範囲内よ。見ていなさい、五つ星正規構成員が指揮を執るという意味を教えてあげるわ」
群堂一真:ちなみに今、剣城は他にも部下連れてるの?
剣城聖羅:この場には君だけ。まあ報告は定期的に上がってくるから、マジでこのへんにうじゃうじゃいるんだろうなってのは分かるよ
群堂一真:えーっと……大人しく一緒にいったほうがいいかね?
群堂一真:GM的に
剣城聖羅:抜け出せる?
剣城聖羅:そもそもの話
群堂一真:いいや、抜け出したりなんてしないよ
剣城聖羅:面白そうなら俺は先の展開を白紙にするぞ
群堂一真:じゃあ、リテイク覚悟でやらせてもらおう
覚悟すんなバーーーカ! 了承ってか、面白そうだからって軽率に乗るなバーーーカ!!!
群堂一真:ここで足を止めるぞ。
GM:OK
剣城聖羅:「?」振り返る
群堂一真:GM、インスピレーションを使いたい。内容は「スペードは静菜ちゃんたちに危害を加えるつもりなのか?」だ
GM:いいよー
GM:『殺すつもりはサラサラない、ただ無力化はされるだろう』
群堂一真:「お前たちが何をしようとしているのかまではわからない。が、これからどうするつもりなのかはわかった」
群堂一真:そう言ってオートアクションで剣を装備する
剣城聖羅:「んー……それでいいの?」
群堂一真:「ああ、いい」
剣城聖羅:「貴方がやろうとしていることはリエゾンロード、すなわちFHそのものへの叛逆だけど」
群堂一真:「だから、いいと言っているだろう。わかった上でこうしてるんだ。反逆だというなら、お前の部下ごとつれてきて殺してみせろよ、スペード」
GM:じゃあGMからの警告ね。
GM:リバースハンドアウトの開示条件は確認した?
群堂一真:覚えてる。○○○○を××することだろ
GM:ならいいよ
GM:オッケー
オッケーじゃない
剣城聖羅:「いや、いいよ。貴方とは一対一で戦ってあげる」
剣城聖羅:彼女はそう言って背中に背負った身の丈程の大機械剣を構える
群堂一真:「自信なのか、他の算段があるのかは知らないが、一つだけ忠告しておこう。俺を――甘く見るな。ここで殺しておきたいなら、持っているもの全部使って仕留めにこい」
剣城聖羅:じゃあここで対決といこうか
藤崎優一:おおお、カッコいいぞ
群堂一真:おお、どうやる?
剣城聖羅:シンプルに達成値でいこう
群堂一真:おっけ。白兵でいい?
剣城聖羅:お互いに戦闘技能とエフェクト、武器で使えるものは全て使っていいよ
剣城聖羅:んじゃお先どうぞー
群堂一真:C:ノイマン2、コンバットシステム・白兵3、アームズリンク3で剣は一本。
群堂一真:10dx+5@8
DoubleCross : (10R10+5[8]) → 10[1,3,4,4,5,8,8,9,9,9]+10[5,8,9,9,9]+7[3,3,6,7]+5 → 32
剣城聖羅:CブラックドックLV3+アームズリンクLV3+アタックプログラム(白兵)LV5+コンバットシステム(白兵)LV3で判定
剣城聖羅:18dx+20@7
DoubleCross : (18R10+20[7]) → 10[1,4,4,4,4,4,5,6,7,7,7,8,8,8,9,9,10,10]+10[2,2,3,5,6,6,8,10,10,10]+6[2,2,5,6]+20 → 46
藤崎優一:クソ出目やん
群堂一真:これただの固定値の暴力じゃねえか!!
朱硲 静菜:それな!
GM:白兵技能レベル10でアタックプログラムで更に10だな
GM:別にそんな理不尽な構成じゃないぞ、マイナーエフェクト省いたし!!
群堂一真:まあ、いいたいことはわかるよ
藤崎優一:あんまり「そうね」って言えない
朱硲 静菜:C値7で達成値+20は理不尽では()
GM:そんな理不尽? フルスペックのボスステはこんなもんじゃないぞ
群堂一真:いいや、俺は別にそうは思わん
藤崎優一:いや、出目がうん
群堂一真:むしろこの行動許可してくれて感謝してる
朱硲 静菜:出目は女神の恩恵だから
GM:流石にフルインストールとか80%は自重したぞ?
GM:じゃあ演出をしていこうか
GM:聖羅の剣は貴方と対極だった。全てを力でねじ伏せるただ一本の剛剣。それが神速とも言える速さで貴方に襲い掛かるよ。
剣城聖羅:「はぁぁッ!!」
群堂一真:「――ッ!!」わずかに遅れ、剣の刃に斬り裂かれて肩から肺のところにかけて深く斬り裂かれる。
群堂一真:「が、はぁ……」口から血を吐いてひゅうひゅうと荒い息になりながらも剣を杖がわりにして立っている
剣城聖羅:「………………Ω」
剣城聖羅:「マスターレイスΩ……それが私がアルフレッド・J・コードウェルに貰った名前」
群堂一真:「アルフレッド・J・コードウェル、か。あの男に選ばれて、なのにお前はリエゾンロードの剣のままなのか……?」素朴な疑問として問いかける
剣城聖羅:「Ωの称号の意味は『見届ける者』……彼は私を、世界の変革を見届ける者として選んだ」
群堂一真:「見届ける、か。……なら、とっとと俺を殺しておけよ。俺はまだ生きてるぞ。そして……この体が動く限り、俺はお前たちの行動に反逆を続けてやる」
剣城聖羅:「マスターレイスξ……貴方は彼に世界の変革者としての資質を見出されている。なら私は私の手で貴方を殺すことはしない、貴方がまだ『世界を変革する』と声高に叫ぶ限り……例えその変革が空虚なものだとしても、夕音様の意に背く行動を取ったとしても」
群堂一真:「なら……どうする」
GM:そこで今まで凛とした雰囲気を纏って貴方に機械剣を突きつけていた聖羅の顔が歪む
剣城聖羅:「…………どうしようか?」困った様に首を傾げる
剣城聖羅:「……もうね、私は胸の中がぐちゃぐちゃなんだ」
群堂一真:プレイヤーは心の中でずっとGMに土下座してます
剣城聖羅:「目的も目標も全部綺麗に定まっているはずなのに、今この時の剣城聖羅の感情だけは混沌として私にも分からなくなっている」
群堂一真:それを聞くと一真はよろよろとした足取りでこの場を離れようとする。目的地は静菜ちゃんたちのところだね
剣城聖羅:「……………いいんだね、貴方がFHで積み上げてきたものを全部投げ捨てて」郡堂君の背中に弱弱しい声で言うよ
群堂一真:「いいさ。どうせ、間違ったゴールへ向かって伸びてる道だ」
剣城聖羅:何も言わずに君を見送るよ
剣城聖羅:じゃあ残された聖羅の描写だけしようか
剣城聖羅:郡堂一真に掛ける言葉も無く、さりとて止めることも殺すことも出来なかった聖羅は路地裏の壁にもたれかかる
剣城聖羅:大きく息を吸って吐くと、堪えていた涙がぼろぼろと零れ落ちて来た
剣城聖羅:「ああ……そっか、やっと分かった……」
剣城聖羅:「私、不安だったんだ……。夕音様の元で世界を変革する時に、貴方に隣にいて欲しかったんだ……」
群堂一真:人を見る目が節穴すぎるぞ
剣城聖羅:「四年前に私が逃げ出しちゃったこと、やり直したかったんだ……」
GM:聖羅視点で郡堂君、『実力だけは確かだから大舞台で一緒にいて欲しい人』
藤崎優一:それはやめといたほうがいいとおもう
群堂一真:それはやめといたほうがいいとおもう
剣城聖羅:「馬鹿だな、私……うん、どうしようもない馬鹿だ……」
GM:シーンエンド
はい、この結果リバースハンドアウト開示条件である『フレイヤ・ノルシュタインを中間戦闘で撃破する』が満たせなくなり、更にそのあとのフレイヤの一真に対する心象の変化も起きなくなるため情報フラグが全く立たないことになってしまうためPLとGMで相談の結果没になりました!!
故にこれは剪定された記録、起こってはいけなかったIFの物語として忘却していただければと思います!