個別エンディング 姉妹と医神(の蛇)
GM:それじゃあ個別エンディング、PC番号大きい順でやっていこう。
朱硲 静菜:あいよー
朱硲 静菜:なんて指定ある?
朱硲 静菜:私的には郡堂君とお話ししたい
GM:取りあえず氷が溶けて君らが解放されてから。当然セーフハウスはもぬけの殻、郡堂涼奈の行方も分からない。そうして途方に暮れて君が寮に帰って来たところからかな
朱硲 静菜:おけけー
朱硲 静菜:一人?
GM:一人だね
GM:君は夕暮れの中で寮に帰ってくる。郡堂涼奈に奪われた球空真のことを想うと、胸が張り裂けそうな痛みがあるだろうね
朱硲 静菜:え、何。絶望してジャーム化案件?
GM:早いよ、取り戻せよ
朱硲 静菜:ほんとにな!!
群堂一真:かえってきなさい
GM:そうして貴方が寮の扉を開けると、何故か玄関に見慣れぬ靴がある
朱硲 静菜:不法侵入じゃねぇーか!!!
朱硲 静菜:え、警察……!?
GM:しかも二人分
朱硲 静菜:こっわ!!!
GM:女物の靴が綺麗にそろえて置いてあるね
朱硲 静菜:ぐ、郡堂君に連絡入れなきゃ……!!
?????:「別に取って喰ったりはしないから、さっさとあがりなさい。貴方家主でしょう?」
?????:部屋の奥から声が聞こえる
群堂一真:勝手にあがりこんだやつの台詞じゃねーなこれ
朱硲 静菜:あはは、それな!!
朱硲 静菜:とりあえず郡堂君にメールしておこう。『不法侵入者あり。対話を試みます』って
朱硲 静菜:因みに声に聞き覚えは?
GM:あるね。貴方の記憶の中にある姉、朱硲夕音の声だ
群堂一真:対話を試みるな!! ハサミでも投げてやれ!!
朱硲 静菜:は?
朱硲 静菜:「……おねえ……ちゃん……?」
朱硲 静菜:メールを打つ手が止まるね
朱硲夕音:「……全く、私がわざわざ出向いているのにいつまで待たせるのかしら?」玄関に朱硲夕音が姿を見せる。背丈としては小柄の部類に入るが、蒼い瞳とプラチナブロンドの髪が相まって人形のような美しさを持った絶世の美女と呼んで相違ない貴方の姉だ。
朱硲 静菜:「どうしてここに……? なんで今私の目の前に現れたんですか……!?」
朱硲夕音:「鍵は寮の管理人さんに身内って説明して開けてもらったわ」
群堂一真:リエゾンロードにしてはえらく庶民的な手段だな
朱硲 静菜:鍵の事なんか聞いてないよ!w
群堂一真:凉ねえは前にエフェクトでピッキングしてきたのに
朱硲夕音:「なんで現れたかについては……お土産のハーブティーでも一緒に飲みながら話しましょう。ハートも待ってるわ」
朱硲夕音:そういって奥のリビングに行く
朱硲 静菜:じゃあ警戒しながらついて行く
朱硲 静菜:これクローバーまじで省かれ者だったんだな!!!
うん、カルロスはハブられてた。
GM:静菜の寮のリビング、貴方にとっては見慣れた一番の安全圏である筈の自宅のリビングだが……
朱硲 静菜:カシオペヤ内に安全圏などない()
朱硲夕音:「~♪」ハーブティーを入れるリエゾンロードの姉
朱硲 静菜:お、俺の命運はここで尽きた……!!
ドクター:「えらくご機嫌だね……」大人しく座っているのはかつて球空真を救い、君の診察もしたドクターだ。彼女以外に誰もいないことから、自動的に五つ星最後の一人ハート=ドクターだと分かるだろう。
GM:いる筈のない二人がいるだけで、一気に敵地となる
朱硲 静菜:「五つ星のハートってドクターさんだったんですね……。いえ、ここまできたらもう誰が敵でも驚きはしますが、受け入れます……」
ドクター:「ああ、まあこうして五つ星として会うのは初めてだね」
朱硲 静菜:「なら、貴方は私の状態を診察しなくても、とっくに知っていたんですね……」
ドクター:「まあおおよそはね。とはいえ、医者としての仕事に手を抜いたつもりはないよ」
朱硲 静菜:「私は医療について詳しくないので断言はしませんが……。ドクターさんが医者として手を抜いていたとは思いません。なんであれ、真を救ってくれたのは紛れもない貴方ですから」
ドクター:「というか……うん、いつまでも通り名の『ドクター』じゃ恰好が付かないし、一応ちゃんと名乗っておこうか?」
アスクレピオスの蛇:「私は医者にして五つ星正規構成員、医療分野と薬学分野を専門とするもの。名をアスクレピオスという。正確には、その蛇だね」
朱硲 静菜:なっげぇ名前
朱硲 静菜:ドクターでええやん!
群堂一真:身もふたもない!!
アスクレピオスの蛇:「……まあ五つ星と言っても、私は患者を救うために必要なものを必要な時に必要なだけ調達していく……それで立場だけ置いているに等しいが」
朱硲 静菜:「そう……なんですね。すごくいい設備だとは思ってましたが、五つ星なら納得ですね……」
アスクレピオスの蛇:「因みに私が五つ星としてやっていた仕事は実質一つだけだ。……朱硲静菜、君の記憶への定期的な干渉さ」
朱硲 静菜:「何故、ですか? 何故私の記憶を改竄したんですか? 私が自身がレネゲイドビーングだと認識したらまずいことでもあったんですか? それに、どうして定期的に行わなければいけなかったんですか……!?」って質問攻めにする
朱硲夕音:「それは私達が貴方の成長が軌道に乗るまで、貴方をコントロールする必要があったからよ。私の記憶を基に作った精度の高いものとはいえ、偽物の記憶だから定期的に干渉して微調整する必要があったってわけ」
朱硲夕音:そう言って夕音は貴方にいれたハーブティーを出すよ
朱硲 静菜:「……ありがとうございます。でも、じゃあなんでそもそも『私』を作り出したんですか?」
朱硲 静菜:って言いながらふーふーしてハーブティー飲む。小声で「あ、美味しい……」って言ってる
朱硲夕音:「ふふ、カルロスから説明は一応聞いたんじゃない? 『影武者』って」
群堂一真:こんなこと言ってるけど、前回のインスピレーションでこの人さぁ……
うん、まあ内心で静菜ちゃんのこと滅茶苦茶溺愛してるのバレてるんだよね
朱硲夕音:「より正確に言うなら……そうね、『避雷針』かしら?」
朱硲 静菜:「私は貴方の不幸を身代わりに受ける役割の為だけに生み出された、と?」
朱硲夕音:「あら、流石私のクローン。理解力が高くてお姉ちゃん、嬉しいわ」
朱硲 静菜:「……成程。じゃあすでに私は用済みに近い状態、なんですよね?」
GM:ふむ、それじゃあ君は以前聞いた話を思い出すだろうね
朱硲 静菜:クローバーから?
GM:戸張飛鳥から聞いた、『遺産ラプラスの先見眼によって観測した。朱硲静菜は強くならなければ破滅を迎える』ということを。
朱硲 静菜:あぁ。成程。
GM:うん、今の話を聞いて結びつくだろう
朱硲 静菜:それって静菜ちゃんが破滅するんじゃなくって世界が破滅するってことなのかな?
朱硲 静菜:ぶっ飛び過ぎ?
GM:さあ、そこまではまだ分からないね
群堂一真:主語一つ抜けてるよな
朱硲 静菜:現状そんな感じだと中の人は思ってた()
朱硲 静菜:とりあえず静菜ちゃんの質問の答えプリーズ
朱硲夕音:「いいえ、寧ろ……これからね? 貴方は『朱硲静菜になった』のだから」
朱硲 静菜:「朱硲静菜になった……? それはどういう?」
朱硲夕音:「あら? もう忘れちゃった? 貴方の名前、『朱硲静菜』って言うのは……元々私の名前よ?」
朱硲 静菜:それは覚えてるよ!!!
朱硲夕音:「貴方は朱硲静菜として生きてきて、自分を朱硲静菜と定義づけ、周囲もまた貴方を朱硲静菜と認識する」
朱硲夕音:「因果の再調整は成功したの」
朱硲 静菜:「……そこまでして……そこまでして貴方は私を『不幸』にしたいんですか?」
朱硲夕音:「あら、それは違うわ。私……『朱硲静菜』は世界を救わなければいけない。『朱硲静菜』が被る筈だった破滅を、朱硲静菜になった貴方が代行する。……貴方がその破滅を乗り越えられるのなら、乗り越えられるに越したことは無いわ。最後に笑える人数は、一人でも多い方がいいもの」そう言って貴方の頭を撫でる
朱硲 静菜:えへへ、撫でられた
朱硲夕音:「だから、これはある意味激励よ?」
朱硲 静菜:「……貴方は、最後に笑える人の中に換算されているんですか?」
朱硲夕音:おお、それは
朱硲夕音:「………………」何も答えず、儚げに笑うかな?
朱硲 静菜:「私は、私は自分の為にも、仲間の為にも戦うと決めました。理不尽に流されたくはない。もう、逃げたくないんです。……だから、私は『真実』が知りたいんです」
朱硲 静菜:「……でも、貴方はその真実を打ち明ける気はない。──それは、私がその『真実』に耐えられないと思っているから、ですか?」
朱硲夕音:「答える必要が無いからよ。だって、貴方がそれを知って何になるというの?」
朱硲夕音:「貴方はただ、自分が生き延びるために必死で足掻けばいい」
朱硲夕音:「郡堂一真、藤崎優一……貴方の為に戦う友人が出来たのなら、彼らと共に戦えばいい」
朱硲 静菜:「……それは少し前までの私の話です。『自分が生き延びるために必死に足掻く』段階はとうに過ぎました。今の私は──」と、そう言って一区切りつける
朱硲 静菜:そして目の前に居る『お姉ちゃん』を優しく抱きしめます!!!!
朱硲夕音:お?
朱硲夕音:「ーーーーーーーえ?」それには五つ星を取り纏める黒幕の仮面が一瞬外れ、間の抜けたような声が漏れるよ。
朱硲 静菜:「大切な人を失いたくない。守りたいと、思える段階まで来ているんですよ?」
朱硲 静菜:「……私、本当に最初は貴方の事を苦手だって、思ってたんですよ? でも、貴方は私に『居場所』をくれた。生きる意味を……『友達』や『仲間』を教えてくれた。──だから、『お姉ちゃん』。お姉ちゃんも、私は『大切な家族』だって、思えるようになったんだよ? これでも私、きっとお姉ちゃんが思っている以上に成長できていると思うんだ」
朱硲 静菜:これは本当に郡堂君のおかげRPだね!!!
朱硲夕音:「…………………………馬鹿な子ね。その成長方向までは、計画の外だわ」
朱硲 静菜:「……なら、突き放せばいいんですよ? 『嫌い』だって。『近寄るな』って言ってくれれば、離れます」
群堂一真:インスピレーション、最大まであげるかな?
朱硲 静菜:やる価値はある
朱硲夕音:「………………なら静菜、これはリエゾンロードとしてじゃなくて貴方の姉として一言だけ聞きなさい」
朱硲夕音:「……生き延びなさい。私が対抗を諦めた朱硲静菜の破滅も、私が立ち向かう世界の破滅も、泥臭くても這いつくばってでも生き延びなさい。その先で、貴方の幸せを掴んでみせろ」そう言ってから、静菜ちゃんを突き飛ばす
朱硲 静菜:「あはは……。本当は色々聞きたいことがあるのに……。お姉ちゃんに会えて、頭撫でてもらえて……。その上そんな事言われちゃたら……。嬉しすぎて疑問とかどうでもよくなっちゃったじゃん……」
朱硲夕音:「もう、会うことも話すことも無いでしょう」そう言って玄関に向かうよ
朱硲 静菜:「私は生き延びるよ。絶対。……そのうえで、お姉ちゃんを救う」
群堂一真:ちゃんと玄関から帰るのか。瞬間退場すると思った
朱硲 静菜:「『生』を諦めているお姉ちゃんを、引っ張り出すから。……『またね』。お姉ちゃん」
朱硲 静菜:って言って見送るよ
アスクレピオスの蛇:「おやおや、これはまた驚いた」
アスクレピオスの蛇:「これは私も、カルロスの件の時に静菜ちゃんに発破をかけた甲斐があるかな?」そう言って夕音の後に続く
アスクレピオスの蛇:そして言った瞬間に夕音に鳩尾を殴られる
朱硲 静菜:「ドクターさんって……天然なんですかね……?」って言いながら見送る
GM:ではここでシーンエンドでいいかな?
朱硲 静菜:おっけーーー
GM:取りあえず静菜ちゃんに投げたいもの投げれたー
朱硲 静菜:俺もGMを撃ち殺した!!!
GM:殺すな!!
朱硲 静菜:あっはっは!
朱硲 静菜:聞かれるとは思ったろ?
GM:まあね