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ダブルクロス THE 3rd edition リプレイ キャンペーン『カシオペヤ』  作者: ソウル
第五話 星を裁くのは誰なのか
104/125

オープニング3 スペード

さあさあ、皆さまお立合い。ここから始まりますのは世にも奇妙な物語。PLが自分で投げたネタを忘れ、GMがPCのメンタル状態を読み誤った結果起きる悲劇の序幕でございます。





GMソウル:じゃあ最後のオープニング、郡堂君いこうか

群堂一真:おっけ

群堂一真:ダイス合計:3 (1D10 = [3])

群堂一真:お、幸先いいな

GMソウル:じゃあそうだね、最初いる場所に希望とかある?

群堂一真:特にないよ

GMソウル:じゃあ適当に街を歩いていると急に視界が切り替わる

GMソウル:そしてリエゾンロード朱硲夕音のいる、出口のない部屋に立っているだろう

群堂一真:「よお。また任務か?」

朱硲夕音:「ええ、ようこそ。察しが良いわね」

朱硲夕音:「……ほんと、この察しの良さをなんで任務にしか使えないのか不思議でならないわ」


これはGMと夕音の心からの嘆きである。


群堂一真:「ほっといてくれ。それで、何をすればいい?」

朱硲夕音:「ええ、今回はある意味マスターエースのテストのようなものよ」

群堂一真:「テスト? 力、という意味か?」

朱硲夕音:「本筋は欲望(ねがい)ね。私の計画に貴方を本格的に組み込むか否か。また貴方の欲望(ねがい)がちゃんと叶えることが出来るのか否か」

群堂一真:「なるほど、よくわからん。何をすればいいのか教えてくれ」

朱硲夕音:「ええ、今回は五つ星正規構成員の指揮下に入ってもらうわ。彼女に全てやることは伝えているから」

群堂一真:「……了解した」

朱硲夕音:「彼女のコードネームは”スペード”。貴方にとってきっと今回の任務はよくも悪くも分水嶺になりそうだわ。欲しい世界があるのなら、精々頑張りなさい」

群堂一真:「わかった。では早速向かうことにする」

朱硲夕音:「じゃあこれ、彼女との待ち合わせポイントよ」紙ヒコーキに住所を書いて君に飛ばす

群堂一真:そんなに一真と近寄りたくないのか。気持ちはわかるが。

群堂一真:受け取ってそこへ向かうよ

GMソウル:やだなぁ、心臓を掴むっていう濃厚接触した仲じゃないか

朱硲 静菜:どんまい!!!

朱硲夕音:夕音が指を鳴らすと君の視界は再び切り替わるね

郡堂一真:じゃあ待ち合わせ場所に行くよ

GMソウル:待ち合わせ場所は開発産業区間の廃ビル。貴方がそのビルを登っていくと、待ち合わせの4Fに辿り着くよ

大型戦闘機《HAYATE》:そこには見上げる程に巨大なカシオペヤ最新の無人戦闘機が静かに鎮座している。まるで貴方を待っているようにね

群堂一真:件のスペードさんは?

大型戦闘機《HAYATE》:人影は見えない

群堂一真:じゃあ待ってる

大型戦闘機《HAYATE》:ただ貴方が部屋に入るのを検知したように大型の無人戦闘機から声が聞こえてくるよ

大型戦闘機《HAYATE》:『……来てくれたのね、マスターエース。いいえ、郡堂一真君』

大型戦闘機《HAYATE》:『無人戦闘機のボイス越しでごめんなさいね、私がスペードよ』

群堂一真:「好きに呼んでくれ。早速、任務について話を聞こう」

大型戦闘機《HAYATE》:『ええ、貴方にやって欲しいのは人探しと回収よ。回収して欲しいのは外装リアクターという特別性のパーツ。持って逃げ回っているのが電子の姫君って呼ばれてる研究者』

群堂一真:電子の姫君について一真は聞いたことある?

大型戦闘機《HAYATE》:知識:機械工学 で8かな

朱硲 静菜:これ静菜ちゃんと郡堂君の目的反対か……??

群堂一真:4dx

DoubleCross : (4R10[10]) → 10[2,5,7,10]+2[2] → 12

大型戦闘機《HAYATE》:電子の姫君:フレイヤ・ノルシュタインと呼ばれる機械工学の第一人者の女性。アイドルの様なルックスでメディア露出も多いね。

群堂一真:「ああ、あの……機械工学としての技術は超一流なのに、時おりやらかすポカも超一流という噂の彼女か」


ここでの一真の言及は完全にプレイヤーのメタ知識だ。全く、今回はポンコツ成分控えめでキャラ構成してるってのに!


大型戦闘機《HAYATE》:『よく知っているのね、美人だから?』

群堂一真:「いや、たまたま知っていた」

大型戦闘機《HAYATE》:『なるほどね、じゃあ詳細について資料を提示していきたいんだけど……その前に」

大型戦闘機《HAYATE》:「貴方の意志を確認させて頂戴」

群堂一真:「意志?」

大型戦闘機《HAYATE》:『貴方は……郡堂一真は本当に、世界の変革者になる覚悟があるのか?』

群堂一真:「ああ、あるさ」

大型戦闘機《HAYATE》:『貴方の求める世界は?』

群堂一真:「……わからん」

大型戦闘機《HAYATE》:『ふうん? 求めるものが分からないのに、世界を変えるの? それは目的と手段が入れ替わってない?』

群堂一真:「かもしれないな。前の俺にはその、見据える世界があったような気がするが……今は、迷っている。それでもただ一つ断言できるのは――この世界は間違っている。変えなければならない。それだけだ。だから、答えが見つかるまで走り続ける。それだけだ」

大型戦闘機《HAYATE》:その答えに目の前の大型戦闘機は何も答えない。代わりに貴方の後ろから声が聞こえる。

群堂一真:振り向く

剣城聖羅:「見下げ果てたわ、一真君」

剣城聖羅:腰まで届く紫色の長髪、身の丈以上の大きさの機械剣を背負った少女がいた。

群堂一真:えっと、会ったら思い出す? てかどこで会ったっけ……

剣城聖羅:貴方は彼女こそが『剣城聖羅』だと確信をするだろう。



剣城聖羅:では、ここでリバースハンドアウトを渡します。

群堂一真:うげー

剣城聖羅:開示条件も併せてPLにお渡ししております


ここで渡されたリバースハンドアウトの内容を読み始める郡堂一真のPL。実はこの剣城聖羅という少女、彼から投げられたネタの中から作ったNPCなのである。つまり自然と、一真君とは非常に深い因縁のある女の子になるのだが……。


群堂一真:ははははは

群堂一真:やっぱこれ一真死ぬべきだわ。さいてー。てか俺も死のう……

藤崎優一:えー! なにー?

剣城聖羅:酷いな

藤崎優一:みせてーみせてー!

朱硲 静菜:えぇーねぇ次の合流で見せて★

群堂一真:GM、公開していい?

剣城聖羅:条件確認しやがれ馬鹿野郎


当然、リバースハンドアウトのなので他PL・PCに開示する条件が設定してある。


藤崎優一:開示条件はどうした

群堂一真:満たしてないね

剣城聖羅:ダメだね

群堂一真:しょ、しょうがない。ロールを続けよう

藤崎優一:始まってすらいねえよ

群堂一真:「……お前は」

剣城聖羅:じゃあ貴方はまだ名乗られていないけど、彼女が聖羅だと確信するだろう

剣城聖羅:「本当に、見下げ果てたわ。貴方は空っぽじゃない」

朱硲 静菜:約束の少女??

剣城聖羅:変な造語をつくらないでくださーい

群堂一真:「空っぽか。そうだな。今の俺には何もない。世界の変革だとか言って、散々好き勝手に走ってきた結果がこのザマだ」

剣城聖羅:郡堂君の胸倉を掴む

藤崎優一:激おこじゃん

剣城聖羅:「……私はね、自分でも驚いてるわ。私はこうして言葉を交わすまで……貴方に期待をしていたんだって分かってしまったからッ!」

群堂一真:一真さ、もうすでにどん底まで株が落ちたと思ってただろ? まだ底があったんだぜ

群堂一真:マジで……誰か殺して。戦闘不能になったら復活しないからそのままトドメさして

GMソウル:一応GMとしてフォローさせてくれ、ちゃんと自分が求める世界答えられてたらこんなキレられることなかったんやで? 俺もこの子がこんなにこのシーンでブチ切れる予定無かったから困惑してる

群堂一真:そんなもんこいつにあるわけねーだろ

GMソウル:言い切りやがった! この前エレガーの四人のことバッサリ斬り伏せといて!!

藤崎優一:PLとGMがのた打ち回っておられる

朱硲 静菜:郡堂君ふぁいとー!!!!

GMソウル:やべぇ、オープニングから想定外過ぎて酷い

群堂一真:「あの頃の俺は……ガキだったんだ。今よりもずっと、ずっと。馬鹿で視野が狭くて世界を知らなくて、目に見えるもの、手に届く範囲の場所だけが世界だった。だから、不満ならひっくり返してやり直せばいい。そんな……くだらないことを考えていたんだ」

剣城聖羅:「……だから、分からない?」

群堂一真:「ああ。お前からすればいい迷惑だろうがな。気に入らないなら――殺しにかかられても文句は言えない」

朱硲 静菜:殺されないでーーーー!!!

剣城聖羅:ぐっと下唇を噛む、そして掴んでいた胸ぐらから手を話す

剣城聖羅:「使い潰されるだけの傀儡で終わりたいのなら、そう言いなさい。私は貴方をそう使うわ」

剣城聖羅:「でも、そうじゃないのならーー」

群堂一真:「今は、俺はお前の指揮下にいる。どうあれお前の好きに使うがいい。ただし、俺がどれだけ人間的に未熟だろうが、FHとして半端だろうが――オーヴァードとしては何一つ弱くはなっていない。それだけは、勘違いするなよ」

剣城聖羅:「………………………………本当に、どうして貴方はそう言うのよ?」吐き捨てる様に言うかな

群堂一真:「……どうして、だろうな」んなもん中の人にだってわからんわい

剣城聖羅:「いいわ、今はこんなことを話す場合じゃない。私達にはやるべきことがある」そう言って貴方に背中を向ける

剣城聖羅:背中を向ける瞬間、彼女の瞳が若干潤んでいたような気がするだろうね

群堂一真:一真死すべし慈悲はない


なんでまだキャラ紹介どころか登場しただけのNPCの女の子がメンタルバッキバキになってんの……? 読者さん達困るじゃん、展開についていけないじゃん。GMも困ってるよ……。



朱硲 静菜:あるよ!?

剣城聖羅:「私は夕音様の意志のままに、世界を変える剣にならないといけない。貴方に世界を変える資質があるのかは、今回の任務で見極めさせてもらうわ」

GMソウル:この台詞打ってから思った、この子甘いな()

群堂一真:さっさと素質なし判定されて生ごみにでも出してくれ

朱硲 静菜:郡堂君頑張れよ!!!!

GMソウル:頑張れPC1

朱硲 静菜:静菜ちゃんだって頑張って成長したんだぞ!!

群堂一真:「見極め、か。……いっそ、お前はそんな器じゃないと言いきられるほうがいいのかもしれないな」と小声で

藤崎優一:群堂君が弱っている

GMソウル:割と真面目に前回のEDからなんでOPになるだけでこんなにメンタル落ちた!?

GMソウル:なんもなかっただろその間!!!

群堂一真:わからん。俺がどうロールしていいかわかんなくなってる

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