はじめに
初めてのリプレイ執筆となります。どうぞよろしくお願いいたします。
どうもこんにちわ。私はソウルというプレイヤーネームで活動している1TRPGプレイヤーだよ。このリプレイを開いてくれた人は多かれ少なかれTRPGについて知識を持っているものだと思う。しかし、中には「なんとなく開いて見たけどTRPGってなんなんだろう?」「ダブルクロス? モンハン?」……といった感想を持つ初心者の方もいるだろうと思う。寧ろそんな方にこそ読んでいただきたい!! TRPGってとても面白いんだよ!! と知ってもらいたい。そのためにまずはTRPGとはどんなものなのかを説明していく。TRPGプレイヤーの諸君はこの辺は少々読み飛ばしてしまっても構わないだろう。
☆そもそもTRPGってなあに?
テーブルトーク・ロールプレイングゲーム、略してTRPG。これはジャンルでいうとアナログゲームに当たる。アナログゲームというのはトランプや将棋、人狼ゲームにすごろくといった『電子機器を使用しないゲーム』の総称だ。参加者はゲームマスター(GM)というホスト役、またはまとめ役の下でプレイヤー(PL)となって一緒に物語を作って遊ぶ。ここで大切な事は二つ。一つはこのゲームはダイス(サイコロのこと)と参加者の会話、のみでこのゲームは進行していくということ。もう一つはこのゲームはGMが用意したシナリオという骨組みがあるだけで、決まった内容は一切無いということ。つまり参加するプレイヤーのアドリブ100パーセントによって台詞もアクションも決まっていくのだ。
ここで大切なのがプレイヤーが一人につき一体操るキャラクター、プレイヤーキャラクター(PC)である。このPC、つまりプレイヤー達の分身がこのシナリオというものの主人公達だ! この主人公はなんと設定もロールも、全てプレイヤーが決められるのだ。自由万歳!
GMが操るNPCとPLの操るPC、彼ら彼女らの織り成す貴方達だけの物語……それを楽しむのがTRPGなのだ!!
☆TRPGってどんな種類があるの?
TRPGというジャンルは分かった。じゃあ『ダブルクロス THE 3rd edition』って何? その疑問、答えましょう! そもそもTRPGにはいくつものジャンルがある。一口に物語といっても、恋愛、冒険、SF、謎解き……数え切れない! やりたいお話はたくさんある。でも一つのお話をやるたびに世界設定を何から何まで一から作らなきゃいけないの? そんなの無理!! それを解決するのが『システム』というものだ。ダブルクロス THE 3rd editionはこのシステムの内の一つ。
例えば謎解きや恐ろしい生物との邂逅、そんなお話をやってみたいなら『クトゥルフ神話TRPG』。現代異能のお話をやりたいのなら『ダブルクロス THE 3rd edition』や『ガーデンオーダー』。魔法使いのお話なら『魔道書大戦RPG マギカロギア』などなど……TRPGプレイヤーのやりたい物語の数だけ、その物語に特化したシステムが作られている。
これらのシステムは世界観、公式NPC、判定方法等を全て用意してくれている。詳細はルールブック(通称るるぶ)を買って読んでみて欲しい。とにかくここで大切なのは、ダブルクロス THE 3rd editionはシステムの一つで現代異能を楽しめるもの……ってことを抑えてくれればオッケーだ。
☆ダイスって?
ダブルクロス THE 3rd edition(もう長いから『ダブルクロス』って書くね)の判定で使うのはダイスだ。これは貴方達のイメージするすごろくで使うような6面サイコロとは少し違う。なんと面が10面もあるのだ! そしてそれを振ることで1~10までの出目を出すことができる。この他にも、4面、6面、8面、20面……とたくさんの種類のダイスがあるけどダブルクロスでは10面ダイスをいーーーっぱい使う。そう、たくさん使うんだ。10個や20個を同時にじゃらじゃら振るんだ。気持ちいいよ。
☆PCの作成って?
先ほど話したプレイヤーが自由に作れる自分の分身主人公、それがPCだ。これには勿論作り方があって、公式のるるぶにキャラの作成方法とデータの組み方が載っている。それを参照して自分だけのキャラクターを作るんだ。勿論、シナリオによってはGMから『高校生のキャラを作ってね』『ここの組織に所属しているキャラクターにしてね』といった大まかな指定は入る。でもその指定の範囲内なら自由にやっていいんだ。自由じゃないじゃないか! って? 仕方ないよ、皆で楽しむ為には自由にもルールが必要なんだ。だって参加するPCが全員神様の生まれ変わりって設定だったらキャラ被りしちゃうし、全員が事件に興味を持たないキャラだったらお話が始まらないでしょ?
☆キャンペーンプレイとリプレイって?
基本的にTRPGの遊び方には二種類ある。それが単発プレイとキャンペーンプレイだ。単発はその名の通り、そのシナリオだけで全てのお話が完結するタイプ。映画なら夏休みとかにやってる夏休み映画とかを思い浮かべて貰えばいい。因みに私はサマーウォーズとか大好きだ。それに対してキャンペーンプレイっていうのはいわゆる続きもの。同じPCで幾つかのシナリオを続けて遊んで、繋がって深まっていく物語を楽しむ遊び方。映画なら所謂三部作とかそういうタイプ。ドラマでイメージしても分かりやすいかもしれない。
そしてそのシナリオで遊ぶことこれをセッション、って言うんだけどそのセッションの様子を読み物としてまとめて編集したものがリプレイだ。私が書くのはこれね。
☆最後に大切なこと
TRPGはコミュニケーションのゲームだ。勿論、自分のPCを格好良くロールしたい。戦闘で派手に活躍したい。そう思う人はいっぱいいるだろう。でもセッションに参加しているのは自分だけじゃないってことを忘れちゃいけない。GMは皆で楽しめる様に時間を掛けてシナリオを用意してきてくれている。他のプレイヤー達も皆で一緒に楽しみたいから時間を作ってセッションに参加している。だから相手を思いやる気持ちを忘れない様に。もしも自分が思いがけずに失礼をしてしまって、仲間から注意されたらそれをちゃんと受け止めて「ごめんね、これからは気をつけるよ」と伝えよう。もし頭に血が昇ってしまう様なことがあったら5分休憩を取ってもらおう。このゲームの勝利は『皆が「楽しかった!」と言って終われること』だ。心はホットに頭はクールに、思いやりの心を忘れずに。それが出来れば立派にTRPGを楽しめる!
次のページではダブルクロス THE 3rd editionの基本的な設定とこのキャンペーンのオリジナルステージについて説明するよ。ダブルクロスを知っているという人も一度目を通してね!
https://www.youtube.com/watch?v=PCjSP-4BUyQ&feature=youtu.be
卓を囲んだ閃琥さんがリプレイの動画を作ってくれました。
ムービーもあります。よければご覧ください。




