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異を唱える  作者: アミバ
1/1

明らかに中二病患者

「ア○バに失敗は許されない」


 志し半ばで散っていくア○達。


「まだだ……まだ死ねるか!」


「ケータイ小説による今までの小説の根絶! 俺達がそれをなす……そうだ! 俺が! 俺達がアミ○だ!!」


 かつて高らかに叫んでいたア○バ達が逆に根絶された。


 しかし、それが終わりではなかったのだ。


 そして、今。新たなアミバが動こうとしていた。


 第一話

「アミバ」




 小説ブーム。いや、ネット小説ブーム。若者を中心に広がり始め、既存の小説の基盤を覆した出来事だ。


 発端は電○男の書籍化それに次いで自称、純愛小説の小説化だろう。


 インターネットの世界には無料登録で誰でも作品が投稿出来るサイトが星の数ほど設立されていた。


「よし。投稿完了」


 ある日、何時ものように小説サイトを少年が眺めていると信じられない事実を見つけてしまう。


 それは、書籍化されてもおかしくない本格的な小説を書いている(と妄想している)自分よりも明らかに文法がめちゃめちゃなケータイ小説が高い評価を得ているという事だ。


「馬鹿な……こんな小説の何処がいい?」


 少年はやるせない思いと行き場のない怒りに苛まれ唇を噛み締めていた。


 パソコン画面の前で打ちのめされていた少年はある決意をした。


「俺が……俺がこんな現状を変えてやる! そうだ! 正しいのは俺だ」


 何を持って正しいと妄信するのかは知らんが、少年はすぐに行動に移した。


 掲示板や御用達のチャットでア○バというハンネを使いランキングの現状や評価の現状がおかしいと訴えかけた。


 その結果……。


「うぜぇWWW」


「おまいの小説の方がカス」


「迷惑なんで消えてくださいWWW」


「プロ(笑)の方ですね。解ります(禿)」


 等の文字が画面一杯に躍っていた。


「まだだ……まだ死ねるか!」


 どうしてそこまでイレ込むのかもはや理解不能の領域だが、少年は止まらない。


 かつてア○バ達はケータイ小説を奨励したから凸された。ならば自分はケータイ小説を否定する。

「そうさ、何時だって正しいのは俺だ!!」


 だから何を持って正しいと思うのかは定かではないが、この物語は一人の少年がネットという大きすぎる世界に飛び込んでいく物語である。

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