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欠落の勇者の再誕  作者: どんぐり男爵
「欠落の勇者」と海の街
30/129

3-3

「おお、海です!」

『くちゃっ! ねえメイ、戻ろ! はよはよッ』


 メイは主人の「邪魔」という一言で会議室を追い出された。

 ただ、この街をある程度の範囲で動き回っていいと許可されたため、こうして港まで足を運んでいる。

 メイは海を見たことが一度だけある。悪魔の奴隷商の元へ輸送される際の荷馬車の中からだ。風のいたずらと馬車の揺れ。ふたつの偶然が重なり、二重にして隠されていた布が捲れ、見えたのだ。当時はまだ奴隷として連れて行かれるという意味がわかっていなかったため、いずれ自由になったなら海をもっと近い距離で見てみようと思った。今はまだ完全な自由ではない。けれど、それに限りなく近い状況ではある。

 商人の下で、メイは「奴隷」というものを物理的と精神的両方の意味で刻み付けて理解させられた。だからこそその状況から救い、しかもここまで好待遇で迎えてくれた主人が大好きだし忠誠を誓っている。エミリーを自分に付けてくれたのも、話し相手兼いざというときの護衛役としてだろうと思っていた。……実際のところは素直に口にしていた「虫が集ってるみたいでウザい」という通りなのだが。


 地平線の彼方まで続く水面が日の光を受けて、透明な線のように見える。もしもそれを口に出していればエミリーが「水平線っていうのヨ」と教えてくれたはずだ。

 細波が複数集まり、大きな波となって打っては消えていく。その度に隆起し、沈んでいく波に光が反射し、あちこちがキラキラと輝いていた。濃い青や透き通った水色はときに翠色にも見えた。

 潮騒と共に運ばれる海洋の魔力は普段のそれとは違う気がする。潮風のせいだろうか、少し粘着質で肌に張り付くかのようだった。おそらくそれもあって、エミリーは嫌がっているのだろうとメイは解釈する。身体が魔力で構成されている彼女にとって海の魔力は粘度の高い油のようなものなのかもしれない。

 目を奪われるのは海だけではない。

 視界を二分するふたつの青。海の青と空の蒼。それらは同じ色に見えるのに、違った表情を浮かべている。

 そんなことを思うと、ふと自分の主人が頭に浮かんだ。


「欠落」の二つ名を持つ「勇者」。かつては「英雄の勇者」であり、人間ひとの身でありながら「強欲の魔王」を倒した、自他共に認める大英雄だ。

 彼はメイのことをぞんざいに扱う。特に理由もなくサイドポニーを引っ張ってくるし、罰と言って食事抜きなんてことも平然とする。その際の暗黒微笑はメイだけでなく、エミリーも既にトラウマになるくらいだ。

 はっきり言うと、性格は悪いといえるだろう。けれど、悪人とはいえないとメイは思う。

 彼が特異な人間だということくらいはメイも理解していた。普通、人間は魔族を見れば「悪」と判断し、逃げるか殺そうとするかの二択になる。だというのに「欠落」はドッペルゲンガーであるメイを奴隷として購入した。さらには雪の精霊であるエミリーまでも。どちらが被害者で加害者なのかはともかく、それらが共に行動するというのは有り得ない話だ。

 そんな有り得ない事態がメイには起こっている。そしてそれを好ましいとも思っていた。

 いや、そもそも。有り得ないというのであれば、人間が魔王を倒したという時点で有り得ない。そんなイレギュラーである「欠落」なのだから、ある意味では今自分のおかれている状況も不思議ではないのかもしれない。


 メイの眼前に広がるのは海と空。似た色でありながら、別の現象によって生み出されるふたつの青。

 それらは非常に近しい関係であるのに、決して混じり合うことはないだろう。

 けれど、とメイは思う。思ってしまう。

 そういった「有り得ない」事態は本当に有り得ないのだろうか、と。


 起こり得ることのないはずの奇跡。それを起こしたのは主人である「欠落」だ。

 だからこそ、彼女は主人に付いて行く。

 彼に受けた恩を、一生を懸けてでも返さなければならない。一方で、返すことはできないだろうなとも思っている。

 だって、現在進行形でメイが受ける恩は増えていっている。


 信じられなかった。有り得るはずがなかった。

 あの奴隷商の下に居た日々では、今の境遇など想像すらできなかったのだ。

 今では、毎日が楽しい。

 主人は理不尽にメイを甚振っては来る。けれど、そこに悪意はあっても害意はない。そして当然のように自分を共に連れて行ってくれる。それがどれだけ幸せなことか。


 髪を引っ張ってくる——けれど、髪が引っこ抜けるほどの力ではない。

 頭を叩かれる——けれど、剣を向けられることはない。

 食事抜きにされる——けれど、餓死するほど抜かれるわけではない。


 嫌がらせされることは多々あれど、彼はメイを本気で傷付けることはない。奴隷商の下で聞いていた「魔族の奴隷」の扱いからしてみれば雲の上のような生活だ。


 なによりも。

 あの日、ドラゴンへ変身し、理性を失ってしまったあの日。普通なら殺されても仕方ないことをしでかしてしまったメイを助け、今もこうして連れてくれている。

 それだけで。

 それだけで——どれだけ救われたことか。


「…………」

『帰ろ! ねえメイ、帰ろうってばぁ!』


 もう少しその場で海を眺めていたかったが、エミリーが嫌がるので諦めることにした。彼女が嫌がるのを無理に付き合わせるつもりもない。


「ですです。今度は街を回ってみるです」


 そのついでに美味しそうなお店を探そうと決める。それで本当に美味しかったなら主人は褒めてくれるだろう。褒めるといっても、単に一言「良い店だな」と言う程度なのだろうが、それでもメイには極上の褒め言葉だ。

 あまりにも強過ぎ、そして数多の経験を持つ主人にとって、メイの存在は足手まといでしかない。良くて荷物持ち程度だろう。それならば別段、奴隷はメイでなくていい。

 でもそれは駄目だ。あの状況から主人は自分を選び、救ってくれた。ならばメイで良かったと言われるくらい役に立たなくてはならない。ましてそんなことで後悔させてしまったなら、選ばれなかった他の奴隷たちに対して申し訳がない。


『ワタシ、甘いものがある店がイイワ! こないだ食べた、パフェ? だっけ。すごく良かった! ああいうものを思いつくなら人間も悪くないわネ!』


 精霊から妖精に変化して性質が少し変わったからだろうか。エミリーはさっそく人間に対して受け入れ体勢を取っていた。主人がいれば「相変わらず手のひらクルックルやのう……」と蔑んだ目をしていただろう。

 こんなふうに笑い合える友人が現れるというのも想像していなかった。いや、それを言うなら、首輪もなしに自由行動する許可を出す主人というのも、奴隷からすると有り得ない。ましてや小遣いを渡してくれるまでの主人など、この世にどれだけいるのだろう?


「甘いものです? いいですねえ……メイはバナナパイが良いです」

『ワタシは雪の精霊……妖精なのヨ? あんな熱いの駄目ヨ。溶けチャウ』

「でも美味しいんです」

『あっ。マスターにお土産買ってないと怒られるわネ。アップルパイとかでいいカシラ?』

「ご主人様の場合、リンゴ関係ならなんでも許してくれる気がするのです」

『たしかに。……こないだ、勝手にメイが食べた日は酷かったわネ』

「そ……その話はしないで欲しいのです……。思い出すだけで……ぶるぶる」


 今晩の食事についてそんな風にエミリーと話しながら歩いていると、目の前に知らない男たちが現れた。横並びになっていて、メイが横へズレると彼らもズレる。どうすればよいのだろう、とメイは首を傾げた。


『なによコイツら! ヤろうっての!? 受けて立つわヨ――メイが!』

(メイです? 精霊さん、手伝ってくれないです?)

『ぬ……そんな目で見られると辛いわネ。まあ、チョットは手を貸すわヨ』

(ありがとですっ)


 その間に目の前の男たちも「こいつが『白無垢』か?」「マジでガキだな」「これは……」などと良くない話をしていた。


「えっと……通してもらえるです?」

「そういうわけにはいかねえな」


 少し呼吸の乱れた男がにやつきながらメイに近付いてくる。何故か反射的にメイは顔を顰めてしまった。


「子供に発情? 本当、男ってヤツはキモいわね」


 そのときだった。男たちの奥から若い女性の険の込もった声がする。


「なんだ、おまえ!」

「……もうちょっと、こういうときの口振りのバリエーションないのかしら? みんな同じ反応過ぎて、笑えてくるわ」

(なんですです?)

『さあ……? けどあの女、助けてくれてるんじゃナイ?』

(助けるです? 別にメイ、危なくないですよ?)

『そんなのあの女にはわかんないデショ。そういえば、メイってレベルいくつになったんだっけ?』

(ご主人様と悪魔さんのおかげで一一三になったです!)

『ウゲェ! めっちゃ上がってるじゃないの! ヤバい!』


 レベルが上昇すればするほど、レベルアップにはより多くの経験値が必要になるのは誰もが知っていることだ。

「欠落」は先日の悪魔との取引で、自分のレベルアップ分の経験値を自分に関係する人物へ振り分けることを依頼した。その際の振り分けについては悪魔に一任する。悪魔との付き合いから自分にとって悪い方向へは転がらないと「欠落」は判断していたからだ。

 そして「『英雄』の祝福」と呼ばれる現象が起こった。祝福を受けた冒険者たちは何故かこれが「英雄」による恩恵だと全員察したからだ。

 効果は全世界の「勇者」のレベルアップと速やかな儀式。また「欠落」に関係する人物も含むためか、「太陽」のパーティメンバーも「勇者」でないにも関わらず、全員レベルが上がった。


 だが、それでもまだまだ経験値は余る。それほどまでに、「欠落」がひとつレベルアップするのに必要な経験値は膨大なのだ。

 そして、その残りすべて注がれたのがメイだった。


 メイのロールである「魔術師」はランクアップし、レベルも七〇から一一三へ一気に四〇以上もの大幅なレベルアップが起こった。おかげで最近は雑魚モンスターの相手をメイが務めるようになった。エミリーとの連携訓練もしている。まだ主人のように敵の素材をうまく傷付けないように倒すことはできないが、まず死ぬことはないといえるだろう。

 モンスターを複数相手にしてそれなのだ。目の前の男たちのレベルがどれくらいなのかわからなかったが、メイにはさして脅威と思えなかった。そしてエミリーも同じ意見であるはず。

 だからこそ、メイには何故あの女性がやってきたのかがわからない。仔犬と戯れている子供を見て「危ない!」と叫ぶ者はそういないはずだ。


『あの女には、メイがただの子供に見えてるんじゃナイの?』

(あ、そゆことですか。なるほど納得です)


 メイとエミリーが場の雰囲気に流されずのほほんと男たちと女を眺めていると、事態が変化する。


「お、この女もなかなか……」

「近寄るな、クズども」

「クズだ――ぎっ!?」


 瞬間、パッシブスキルである〈魔力感知〉が魔力の発生を報せる。エミリーも同様だったようだ。

 女の手から魔力が放たれる。空気中で変質。電流となり、彼女に手を掛けようとした男は感電してその場に膝を着いた。


(速いですっ)

『〈詠唱破棄〉持ちネ。それにきちんと手加減もされてる。アンタと一緒で、見た目通りの実力ってコトはなさそうネ』


 十中八九、女のロールは「魔法使い」だ。同じく「魔法使い」として、エミリーは鋭い目を向けていた。

〈詠唱破棄〉はその名の通り、魔法名の詠唱を無視できるスキルである。威力は減衰するものの魔力消費量も減るため、魔法の連射を可能とするスキルと考えることもできる。

 エミリーも〈詠唱破棄〉は保有しており、これはロールがランクアップして得られたスキルである。あの女性もまた同様だろう。メイへそう告げるエミリーの目は鋭く、敵視していると呼んでもいいくらいだった。

 元々精霊であり、現在妖精であるといっても、エミリーは決して人間の味方というわけではない。彼女の都合で「欠落」に付き従っているだけだ。ゆえに「欠落」が常に他者を警戒しているように、彼女もまた人間を警戒していた。

 人間を侮ると酷い目に遭うというのはこれ以上なく、骨の髄まで理解しているからである。特に黒髪で隻眼で隻腕の人間などは別格だ。アレはもはや人間とはいえない。エミリーはそう断じ、メイに「ご主人様に聞かれたらお仕置きされるです?」と助言された。


「おねーさん! 別に平気ですよ?」

「子供が何言って――」

「〈暴れ巣食う蜘蛛〉」


 男たちの注意は完全に女性の方へ向かい、なおかつ一人が瞬殺されて及び腰であったため、メイは気苦労なく男たちを拘束することができた。


〈暴れ巣食う蜘蛛〉は拘束系魔法だが、敵へ放つのでなく周囲に放つ罠としての側面が大きい。ここ数日のモンスターとの戦いでも多用していたため熟練度が溜まり、一段階スキルレベルも上がっていた。

 スキルレベルの上昇に伴って主人に相談し、メイは粘着性を強化していた。範囲はそれほど広くないが、罠として使うには十分な範囲が元からある。少なくとも、ドラゴンの手足を一本だけ縛る程度の範囲はあるのだ。それならば拘束力を強めるべきだと言われ、メイも素直に頷いたのである。

 また「魔術師」のロールがランクアップしたのも大きかった。それによって、メイは自分の魔法関連の力がレベルアップよりも目覚ましい成長を遂げたことを実感している。もちろん、実際に四〇以上もレベルアップしたことも関係はしているのだが、それを上回るほど、ランクアップによるステータスの影響は大きい。


「……驚いた。これじゃ本当に、私の助けは要らなかったみたいね」

「そんなことないです。メイ、嬉しかったですよ?」


 男たちは全員地面に張り付いていた。起き上がろうにも、その体勢で固定されてしまったかのように動けない。あまりのことに頭が付いてこれず、メイたちを罵ることすらできない有様だった。その光景はさながら、台所に現れる悪魔が粘着罠に引っ掛かっているのを彷彿とさせる。


「メイっていうの? 私はルミナーク。『魔法使い』よ」

「ルミナークさんですか」

「ルナーでいいわ」


 そう言って、ルミナークは膝を屈めてメイと視線を合わせる。長いストレートの髪を背中へやり、それからメイへ手を差し出してきた。男たちに向けていた剣呑な表情はどこへ行ったのか、厳しくも優しいといった感じの微笑を浮かべている。メイも手を伸ばして握手した。


「ルナーさんです? メイはメイです! 『魔術師』です」

「『魔術師』か。どんなスキルを持ってるか、話聞かせてもらってもいい? 私も答えられることには答えるから」

『ムッ!? メイ、これ怪しいわヨ! 初対面なのにスキルのコト聞いて来るなんて……これは陰謀のニオイ!?』

(冒険者だと、割と普通なのです)

『ええっ? 陰謀のニオイはどこ行ったのヨゥ……』

(知らないです……)


 普通であればエミリーの反応が妥当かもしれない。けれど、下等種族である人間は集まらなければまともに戦えないものたちばかりだ。メイはそのことを冒険者ギルドで学んでいた。

 冒険者として登録した初期のときもメイの幼さを心配したり馬鹿にしたりしながら、周囲の者はレベルやスキルについて訊ねてくるのだ。そして話に乗れば、向こうも自分のステータスについて述べてくる。


 メイやエミリーたちにとって、ステータスについて話すことは自分の弱点を晒し出すことでもあるので恥だし、忌避すべきことである。当の本人に話を聞こうとするのは、人間でいうと女性に年齢や体重を訊ねるくらい失礼なものなのである。

 一方で、人間――特に冒険者にとっては自分たちの仲間に加えられるかどうかの試金石のような質問であり、命を懸ける仕事であるため、天気の話と並んで初対面のときの会話にもってこいの話題なのであった。


『はー。なるほどネ』

(ある意味、ご主人様は魔族寄りなのです。事情があるのは承知の上ですけどです)


 そういう意味でも、主人に救われたのは幸運だとメイは思う。意識の違いによるそういった些細なストレスがないためだ。メイも既に冒険者たちがそういうものだと理解してはいるものの、素直に話すのに若干の抵抗があることは否めない。

 冒険者ギルドで冒険者登録するためには名前とレベルが教会によって証明された書類が必要だ。この情報は冒険者であれば、ギルドに多少の金を支払うことで自由に閲覧することができる。もっとも、それは主に駆け出しの冒険者がやることであり、熟練の冒険者たちは自分たちの横の繋がりで情報を得るのだが。

 しかし二つ名が付いた冒険者の場合はまた違う。熟練の冒険者たちでもステータスの閲覧をすることがままある。そのため、二つ名持ちの冒険者たちは時々ステータスを更新するのが通例である。

 勿論、メイはやっていない。ステータス書類を発行するのに教会を使えないため、悪魔を呼び出して大金を要求されるからだ。「欠落」が許すはずもなかった。

 それに、自分たちに必要なのは冒険者の身分によってモンスターの素材を売る資格を得ることだけで、別段クエストをこなして有名になりたいとか大金持ちになりたいとか、そういう気持ちがないのである。そもそも大金なんて手にしようものなら、メイの背負う荷物が重くなるばかりなのだ。誰が進んで苦労を背負い込もうとするだろうか。


『じゃあ、断っちゃいなさいナ!』

(ううん……付いて行くです)

『ファッ!?』


 エミリーが頓狂な声を出した。

 それを無視し、メイはルミナークへ笑みを向ける。


「大丈夫です。どこか、良い場所があるです?」

「ええ。ここ、貿易都市でしょう? 珍しい飲み物を出すお店があって。そこだと男もあまり来ないから、のんびりできて、いいの」

「わっ! それはすごいです!」


 乗り気になって笑みを零すと、ルミナークも微笑を浮かべて歩き出した。メイもその背中を追い掛けていく。


『チョット!? どーゆーコト?』

(あの人、強いです。だって、精霊さんが反応したくらいです)

『そりゃ、そーだけど……人間としては、って意味ヨ?』

(ならもしかしたら、あの人の話を聞いておくのはご主人様にとって有利かもです)

『それは……あるわネ。ペナルティ一回分免除してもらえるなら、危険を冒す価値はたしかにある、か……』

(それに……)

『それに?』

(メイを助けてくれたです。きっと良い人です!)

『…………まあ、いいケドネ。このくちゃいとこから離れられるし』


 一人は少し上機嫌に、一人は揚々と、一人は力なく肩を下げて港を後にした。


「た、たす……け……」


 その場に貼り付けにされた男たちが自由になるのはおおよそ三時間後のことだった。

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