完結までのあらすじ(13章)
活動報告に思わず書いちゃったんですけど。ほんとにラストだから一生懸命書いたんですよ。
まとめだけどね?
消えたのでクソほど萎えました。
なのでかなり短縮したまとめになります。
すいません。
追記
書き直してみたらむしろ増えた。なんで……?
第十三章
天音とかいう鍛えられたドラゴンという乗り物を手に入れた「欠落の勇者」一行。
ちなみに五体満足で眼球もしっかりあるが、「人間じゃなくなったから人間性を欠落して――元から人間性なかった?」とかいう理由で「欠落の勇者」呼びのままになってる。
もう呪いも解呪されているので「ルクス・クリア」って名乗れるんだけど、まあいいやという流れで誰も彼の名前を知ることはない。
一行まとめて「叡智の魔王」の元へ。そこで天界に攻め込む話を本格的にすることになる。
界渡りの道具は悪魔が用意した。天音に装着させ、「叡智の魔王」製の特殊竜車を天音に曳かせることで天界に行けるように。
問題を起こそうとしたら、大問題が起こっていました。
妖しい黒ずくめ三人組が騒ぎを起こした模様。
天界は死者が来るところでもあるので、それがグリードたち三人だと判明。理由はメサイアに発情したときの言動。
メサイアはブチ切れそうになるが、さすがの慧眼の持ち主。一番グリードがピキッとくる手段を取る。すなわち、「欠落」の腕を取って胸に挟んでしなだれかかるというもの。ついでにソフィアたちもピキッとくるが本人は嬉しそう。
敵味方入り交じりの混戦のまま、天界の中央に聳え立つ塔「天道」へ。
天道は下界のダンジョンという名の魔物の基になった存在。
天道でのバトルは大天使や熾天使などが相手。それらを各勇者パーティや魔王がわちゃわちゃしながら倒す。
かなり上の方で現れるのが「継承の勇者」。6-25のエピローグBでメサイアがネズミと呼んでいた彼。
悪魔が人間を利用しようとして都合よく作り上げたのが「英雄の勇者」。
天使が人間を利用しようとして都合よく作り上げたのが「継承の勇者」。
※「神託の勇者」はあくまで「神託」でしかないので、大天使以上らにとってさほど大した価値はない。
「継承の勇者」の権能「継承」は種族が人間で、記録されている限り最高値のステータスを継承するというもの。「力」の値が歴代最高の人のものになり、「スピード」の値も歴代最高の人のものになる。
はじめは1ステータスのみだが、「継承」の権能を鍛えることで複数のステータスを最高値にすることができるように。
結論をいうと、魔法系は「英雄の勇者」そのものになり、物理系は彼をも超える、歴史上最高値の「勇者」が生まれることになった。
普通に「欠落」では勝てないので、メサイアとグリードに加え、メイたち「欠落」パーティが戦うことに。
「欠落」は単独で天道の最上階へ。天帝と相対する。
何度も死にかけたり天道の一階まで床をぶち抜いて落とされたりしたけど私は元気です。
なんやかんやあって、勝つ。
※「継承の勇者」の力で各天使及び天帝のステータスにバフがかかっていた。メサイアが「叡智」を使って看破し、阻害することで他パーティたちも辛くも勝利。
※普通にパーティだから回復役いるし、メサイアが魔法も使えるアイテムクリエイターなので、最高位のアイテムを事前にもらえていたのも大きい。よって死者は出ない。
大団円で帰ろうとする一行だが、グリードだけが本命の存在に気付いていた。
グリードを一切信用せずにいた「欠落」とメサイアは彼の行動に注視していたため、気付けた。
最上階があるなら、屋上もある。
ぶち抜いて屋上まで行くと、封印があった。
それを解くと、天界の先――星界があった。
そこで星神と出会う。
スターメタル系武器がオリハルコンより強い設定とか、「星光の牙」とか「スターバースト」とか。
まあどんぐりが星とか宇宙とか好きなだけの理由なんですけど。
それらが繋がってるのはラスボスが星神だからなんですよね。まあ天の上に宇宙があるしね。
星神との間に何があったかはカット。バトルがあったかもしれないし、会話で終わったかもしれないし、魔神が干渉してきたかもしれないし。
そこは語らない方がいいと思うので。
で、本当のエピローグ。
すべてが終わった後、「欠落の勇者」は旅を続けることにした。
そして世界地図(4-1でメサイアにもらったやつ)を開いて、確認する。
「英雄の勇者」では最西端のジェノバ大陸からエルキア大陸へ旅をした。
「欠落の勇者」ではエルキア大陸からサルニア大陸へ移り、アールグランド大陸へ。
それから天界と星界。
まだ9つも行ったことのない大陸がある。
呪いも解けて、五体満足になって。これといってさしたる目的や目標があるわけでもない。
けれど、それがないと生きていけないということもないだろう。
とりあえずは世界一周をしてみよう。次のことはそれから考えればいい。
幸い、魔人になったこの身の寿命は大きく延びた。
おかげで、自分のパーティメンバーと同程度には生きられそうだ。
両腕を天に持ち上げ、ぐっと背筋を伸ばす。
両の眼が見定めるは青い空と、白い雲。そしてどこまでも真っ直ぐに続く道。
真っ直ぐでなくてもいい。何か障害があれば排除すればいい。どこにだって行く方法はある。
なにせ、この両足は一度たりとて失われておらず、この意思を支え続けてきた頼りになる相棒だ。
不意に、やわらかな風に笑みを零した。
それは長らく、制限されて蓋をされていた感情の発露。
久しく刺激を受けていなかった感情は過敏に反応し、雫を零す。
使命もなく、呪いもなく。
何の感情もまざることのないその涙はとても透明だった。
浮かべた笑顔はきっと、彼が「勇者」と呼ばれる前からずっと失われていたもの。
ようやくそれを取り戻し、浮かべることができた。
今はまだ取り返しただけ。これからの歩みは過去でなく未来に向けたもの。
ここにきて、彼は新しい何かを手にすることができるようになったのだった。
それっぽくラストは締めてみました。
あと魔界編は実は書くかどうか決めかねていたやつなので入れてないです。
悪魔関連で「?」ってなった人はすまんな。
現在はノクターンとかカクヨムとかに生息して駄文を投げてるので、暇をつぶせるものがどうしてもなくて仕方ないような方は、気が向けばぜひとも読んでいただけると幸いです。