完結までのあらすじ(11~12章)
後悔をしています。
迂闊に「プロット書くお^^」とか言うんじゃなかった。
結構細かいところを忘れている。色々伏線を細かくバラまいていた事実は覚えているけど、どこのどれっていうのを覚えていない……!
ジノン・ヴァイパーは「暴食の魔王」なので大食いのデブ。
腰から下は無数の足状の根っこが生えている植物系の魔王(ヒト型ではある)。
全員で戦うし、「神託の勇者」セインと「霊峰の勇者」アームズ、そして「太陽の勇者」ソフィアは四宝剣を持っているが、決め切れない。
一方でシルバーくんびくびくしながら魔王城を徘徊。逃げ遅れた人間がいないか調査中。
そしたら不穏な動きをする「魔王の息子」を発見。厳しく問いただそうとしたらすごい殺気浴びせられて腰砕けになるも、そのまま連れて行かれる。
「なんで、誰もコッチに気付かないんでしょうね? 植物系の魔王が地下に根を伸ばさないハズもないのに」
ジノンは権能によって胃袋を複数所持している。デブ型は「勇者」たちの攻撃を「暴食」の権能によって補食して吸収していた。
「補食」を行うデブ型が、実は根。上下が逆転している植物系魔王がジノン。
つまり本体は「捕食」を行う触手を持ち、地中にいた。
本体は三メートルくらいの長身の痩せぎすの男性型。腹から胸にかけて縦に割れた口がある。
そこから黒い手のような触手が伸びてくるし、ドレッドヘアのような髪も触手のように伸びる。
「魔王の息子」はシルバーにソレを見せた上で、みんなに知らせるよう走らせて自分は一人で対峙する。
戦うに合わせて、動きがよくなっていく。「やっぱり死線じゃないと駄目だな」と口調も変化していく。
シルバーが他の「勇者」と合流したタイミングでみんなに「足下に気を付けろ!」と注意喚起。
「魔王の息子」が「星光の牙」で地下と地上を吹き飛ばして一続きの空間にする。
そこには髪の色が変わってはいるし、両目もあるし、両腕もあるし、レベルも下がっているが――「欠落の勇者」がいた。
「『欠落の勇者』だった」者がいた。
第十二章
「叡智の魔王」の狙いは天界にいる天帝を倒すこと。
また悪魔の狙いもそれだったため、「欠落の勇者」に断る理由は特になかった。報酬が渋いとごねたが。
天帝は天使を通じて地上でバランスを壊すに足るモノを壊そうとしていた。そのため、「神託の勇者」などに指示が出されていた。
知識・発想における突然変異体たる存在たちが作り上げた対神兵装を破壊するように告げていたのもそのため。
「叡智の魔王」もまた突然変異体だが、同じく突然変異体である「強欲の魔王」に襲わせたので天使たちはよしとしていた。「強欲」が天使たちについてちょっと詳しいのはこのため。
あと突然変異体に加えて魔王としての力もあるので、天使たちでは対処しきれないので、彼らに直接的な手は出せない。魔王の方が力の総量で格上。
「強欲」は天使たちが自分を利用しようとしているのも理解した上で泳ぐ強者ムーブがしたかったので表面上は従っていた。やりたくないことならやらなかっただろうが。
「強欲」が「英雄」に殺されたので「神託」が新しい道具に。ちなみに「英雄」は悪魔にレベルを前借りとかしているので突然変異体ではなく、天使たちも見付けられない。
「神託の勇者」の「神託」は天使たちから見たときのタグ機能。成長率アップと成長速度アップと光系魔法への適正大幅アップとか状態異常抵抗値大幅アップとかもある。
「天帝様には従うべき」と天使たちは盲目的かつ反射的に思っているので、洗脳効果はない。なのでセイン本人は天使の指示を聞くのを嫌がっている。
「叡智の魔王」メサイアの恨みの対象は当然「強欲の魔王」。
「強欲の魔王」が殺されたので、殺した「英雄の勇者」に恨みが行く。
ここらが解消されたので、今度は「強欲の魔王」に指示を出した天使から天帝に恨みが行った。
同時に、連中の行動を皮肉として使いたかったので、生まれた息子を氷のバラへと魔法で変えていた。
それが「欠落」に壊されたので「欠落」にもキレており、だからこそ、今回は利用することに。
「叡智の魔王」の魔法と「剣舞の魔王」の特殊な毒を使い、「欠落の勇者」を一度ドロドロに溶かし、魂と肉体、精神のすべてをひとつのモノにする。
「欠落」が壊したため、悪魔が回収せず、破片として残っていた氷のバラ。その正体は「叡智」と「強欲」というサラブレッドの息子。
このふたつを「叡智の魔王」が己のロール「錬金術師」のスキルで融合。
最初は幼い身体だったが、魔王と魔王の間の子であり魔人であるため、日ごとに成長速度は加速する。
成長に伴って、彼は魔法や剣技を思い出していく。
ある程度大きくなったので、「叡智の魔王」が裏からギルドに手を回して実行させていた「勇者会談」及び「暴食の魔王」討伐作戦に彼を送り出すことに。
信じて送り出した息子(?)はついに成長が追い付いた結果、種族がランクアップして黄金に(このための伏線だったけど、読み返して「ああ! あったわこんな設定!」ってなった)。
(あと冒険で手に入れたアイテムでちょこちょこと名前が挙がっているやつが融合で素材として使われたりする予定だったはず。覚えてないですが)
その結果、完全に「欠落の勇者」としての意識が覚醒。
「叡智の勇者」=「叡智の魔王」の息子の精神性はあったが、成長に伴って「欠落」が侵蝕している形だった。なお本人は自分のことについて理解しているので、「欠落」に同化・侵蝕されるのを認めていた。
バラに変化させられずに普通に成長していたら、メサイアが彼を息子と認めること、笑いかけることは決してないと理解していたので、むしろ笑いかけてくれるようになったのでそれで全肯定。
たぶん作中トップクラスに可哀想な人。
一度生まれ変わっているのでレベルは大きく下がって400ちょっと(時間が足りないので普通はありえないが、特殊な転生なので「欠落」のレベルをいくらか受け継いでいる)。
でも最高の血筋の魔人になっていることと、種族がランクアップしているので、かなりステータスは上。それこそ「英雄」時代にかなり近づいてきている。具体的には四章でメサイアと駄剣担いでガチバトルしたときよりは上。
ちなみに血筋良いけど「強欲の魔王」も「叡智の魔王」も、なんなら「欠落の勇者」もみんな魔法タイプなのでめっちゃ偏ってます。
という話を「暴食の魔王」討伐後に「欠落」が話したところでドラゴンの襲撃――かと思ったら天音とかいう少女に変化した(5-10の幕間の話。あと序盤に出てきたドラゴンのはず)。
そして「欠落」を見て「お館様!」と言って発情する始末。
わちゃわちゃしているところで場面転換。
天界でかつて「強欲の魔王」グリード・エンプロクスだったやつとかつて「嫉妬の魔王」ジーン・ククルプスだったやつのところにニューエントリーしたのは元「暴食の魔王」ジノン・ヴァイパー(本体の方)。
三人揃ってるなら、頑張れば反乱とかできそう。革命は難しいか。いや、仕込めばいけるはず。
悪だくみ開始。
続きます。
これがタイトルの「再誕」部分なんですよねー。