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欠落の勇者の再誕  作者: どんぐり男爵
「欠落の勇者」と再会
127/129

完結までのあらすじ(9~11章)

完結までのざっくりあらすじが欲しいと感想をいただけたので。

プロットみたいなもの? 設定集? みたいな。

もしかして再開するときに自分でも備忘録として。

第八章

呪いと根性で生きていた師匠と再会。もっとも、互いに互いがモザイクに飲まれてわからないのですが、高レベルゆえに「なんらかの理由でモザイク処理されて(呪われて)いる」ことには気付けて、あとは剣の癖なんかでそれぞれ察します。


隻腕隻眼になってからは我流だった「欠落の勇者」は本来魔法タイプだったので、体捌きなんかが最適化されていませんでした。そこを物理的に矯正。躱せねば死ぬぞ、そうら次だ。死にたくなくば生きてみせよのノリで。


そのあと、未練もなくなった剣の師匠は死にますが、代わりに悪魔さんが正体を告げます。まあ悪魔なんですが。

悪魔であると同時に、実は「欠落の勇者」の三人の師匠の一人だったのだよ――!


魔王システムの根幹に纏わる世界の秘密をそこで話され、初めから協力者にする予定で自前の「勇者」を確保するのが狙いでした。そしたら悪魔としてフォローもしたけど「強欲の魔王」を倒せてびっくり。

契約は契約なので支払ってもらうけど、まあお手伝いはしてあげるよとのこと。




かつて一柱の神がいた。

神は完全ゆえに不完全なる己に気付き、不完全になろうとした。己をきれいに真っ二つに割ったのだ。

そしてそれぞれで対立しようと考えた。互いに競い合うことで、より高次元に、完全なる己になろうとした。


星神と魔神に別れ、それぞれが世界を創造した。天界と魔界である。天使と悪魔も生まれた。それぞれ、神の使いという意味では同格の存在だ。なお天使は星神のことを知らない。天帝が一番上だと思っている。


天使と悪魔で争わせようとするが、都合の良い場所がないので、作ることにした。

よって、星神と魔神はそれぞれ力を割って都合の良い舞台を作る存在を創造した。そのひとつが」「魔王」である。


最大の体積を誇る「魔水の魔王」は生まれたと同時に意思を奪われた。ただその場に在って揺蕩うだけの「海」として存在するだけになった。


最大の体躯を誇る「星陸の魔王」は生まれたと同時に永眠させられた。死亡という意味ではなく、目覚めることのない睡眠という意味で。

巨大な蛇としての身体を持つ彼が「海」から時折浮き出ている箇所がいわゆる大陸で、人々の生きる陸地だ。


津波が起こるのも、地震が起こるのも、すべてはこの二つの巨大な魔王の身動ぎによるものだ。

二体の魔王が生み出す膨大かつ余剰魔力が世界に拡散され、循環しなくなって問題が発生した。そのため、それらを総括して管理する「魔王」が必要となった。


「統制の魔王」が生まれた。彼は無力だが有力な存在だ。世界に規則を作り出し、定めさせる存在。


そうして場当たり的に「魔王」は生み出されていった。

結果、今度は「海」と「大地」が生み出す魔力が足りなくなった。そのため、それにカウンターになる存在として人間が作られた。


人間は数が多く、進化が早い。そして寿命も短い。

突然変異体が生まれるようになった。やがてそれらもシステム化し「勇者」とされる。

人間がなかなか死ななくなった。カウンターとなる「魔王」を生み出し、魔物を従えさせる。

「大地」が落ち着く時期がやってきたので、各大陸に「魔王」を配置することにした。

人間が「魔王」に抗えるようになったので、「魔王」の権限を強めた。

また、人間を基にした魔物でゴブリンも創造した。


※「大地」の影響をより受けて想像されたのが神龍山の魔王をしていたエルダードラゴン。

※「統制」の流れを汲んで生まれたのが「叡智の魔王」。


第九章

「万軍の鎧」を使った人狼との最終決戦。

エミリー参謀の下、「氷姫の勇者」たちが表から協力者を集めて襲撃。

「太陽の勇者」たちは「欠落」に鍛えられつつ、こっそり人狼の高レベルを暗殺してレベリングしながら襲撃。

「太陽」に良い感じに見栄えの良い魔法を仕込んでおいて、最終局面でこっそり発動して上書き。

民衆的には「『太陽の勇者』しゅごい」と思わせておいて、足りない火力を「欠落」が補填して勝利。


めでたしめでたしで終わるところで「剣舞の魔王」襲来。

実はそこそこ前にちょろっと出てたお姉さんでした。メイに渡していたアイテムを目印に転移してやって来て、メイに毒を仕込んで帰っていった。


ブチ切れそうだけど感情がないのでキレ切れない微妙な状況がクソ気持ち悪いので、「欠落」は精霊を召喚して単独で「剣舞の魔王」を殺しに。


第十章

「剣舞」は毒虫(女王蜂)の魔王。従える幹部たちも虫がベースであり、彼らを武装として装備することで該当するステータスを追加できる、ある意味「万軍の鎧」みたいな相手。とあるトンボが生きていたらマズイところでした。あのスピードが上乗せされるので。


単騎で魔王と戦うのがヤバいのは「欠落」も理解しているので、道中のダンジョンに潜ってレベル上げ兼罠魔法をせっせと仕込む。

最終決戦では割とひどい目に遭うものの、なんとか敵を誘導して罠発動。一時的に魔王城周辺一帯を氷点下の世界に。

「剣舞」が「叡智の魔王」と仲が悪い理由はここにあった。寒いの苦手なのです。虫なので。


殺せる――となったところで「叡智の魔王」によるインターセプト。自分の計画のために「剣舞の魔王」が必要だという。そして「剣舞」も命を助けられたのだから従うように、と。


そして、場面転換。

メイの毒が消えたかと思えば、奴隷じゃなくなった。

つまり「欠落の勇者」は死んだ。


第十一章


「叡智の魔王」の城に新しい兵士がひとり入った。兵士扱いだが、明らかに魔王であるメサイアから寵愛を受けている存在で……とある事情もあって、誰もそれに文句は言わない。

明らかにメサイアと血のつながりを感じる男性であり、朗らかで、感じの良い、五体満足の若者だった。

訓練をすることで、あっという間に強くなっていった。



一方で、メイは「勇者」ではないが「太陽」と「氷姫」の推薦により勇者扱いをギルドに受けていた。パーティに「暴風の勇者」もいるし。


そして「勇者会談」が始まる。

グリーンウッド大陸の「嫉妬の魔王」を倒した「神託の勇者」セイン(男)を筆頭に「霊峰の勇者」アームズ・レインツリー(女)がサブに入って……あとシルバーとかもいる。


会談の目的は「英雄」が生まれたとされる、最西端のジェノバ大陸にいる「暴食の魔王」ジノン・ヴァイパーを倒そうというもの。

あと「強欲」の支配していたエルキア大陸がお隣なので「英雄の勇者」の足取りが掴めるかもしれない。

そういうわけで全員参加。シルバーは逃げようとしたけど強制参加。魔王戦では使えなくても民衆を守る用としては使えるので。


メイはきっと「勇者」がこれだけ集まって行動すれば、きっと生きている「欠落」が来てくれると信じて。

結果としてやって来たのは「叡智の魔王」の支配するサルニア大陸から「魔王の息子」を名乗る男性だった。

その容姿はそこはかとなく「欠落の勇者」に似てはいたが、同時にメサイア・ホワイトにも似ていた。

彼は自分の名を告げることなく「僕は魔王の息子で『叡智の勇者』だよ」と告げる。

なおトールが激しく動揺するし否定するが、誰もツッコめない。トールは「叡智の勇者」をめちゃ敵視する。



なんとなく分けます。

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