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法律を学ぶハマヤラ

 さて、アベスデが父親の経営する会社に入社し、研鑽けんさんを続けていた頃、ハマヤラはどうしていたのでしょうか?


 実は、ハマヤラも大学に通っていたのです。そこで、法律の勉強をしていたのでした。

「なんだかんだいいつつも、世界を変えるのは法律よ。ルールを作り替えられる立場に立てば、それだけで有利になるはず」

 そう考えて、この道を進んだのです。


 これには、父親のハルバートも大賛成です。

 その為の援助をしみません。大学に通う為の費用なども、いくらでも用意してくれました。


 ここでも、バランスよく生きていくハマヤラ。

 基本的には勉強に専念していますが、その片手間で、恋に遊びにといろいろこなしていくのでした。


         *


 その頃、ダックスワイズの方はというと…

 相変わらず、貧民街で暮らし続けています。


 お金持ちの家に生まれたダックスワイズではありましたが、このような生活は、決して苦ではありませんでした。わずかなパンのカケラをかじり、泥水のようなスープをすすりながら、それでも立派に生きているのです。

 それよりも何よりも我慢できないのは、自由がないコトの方でした。それに比べれば、貧しいくらいはなんでもありません。


 それに、母親であるアカサタも、応援してくれています。

「足りない物があれば、何でも言いなさい。全てそろえてあげますからね」

 アカサタからはそう言われていましたが、送られてきた物資も片っ端からバラいてしまうのです。食べ物もお金も、ほとんど全部、貧しい人たちにわけ与えてしまうのでした。なので、ダックスワイズは、いつもお腹を空かせていました。

 それでも、心の中は夢でいっぱいでした。


 そうやって、ダックスワイズは着実に仲間を増やしていきます。

 貧しくはあるけれども、数々の能力を持った者たちが、彼のもとへとつどうのでした。

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